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Laravelでテストを書く：RailsのRSpecとPHPUnitの違い

Last updated at 2024-12-18Posted at 2024-12-18

はじめに

LaravelやRailsを使ったWebアプリケーション開発に挑戦している方も多いのではないでしょうか？今回はLaravelのテストフレームワーク—PHPUnit—とRailsのRSpecの違いについて解説します。

PHPUnitとRSpecの基本的な役割

どちらのフレームワークも、アプリケーションが期待どおりに動作することを確認するためのテストを書くツールです。

比較項目	PHPUnit	RSpec
言語	PHP	Ruby
テストの種類	ユニットテスト、機能テスト、統合テスト	ユニットテスト、機能テスト、統合テスト
記述スタイル	クラスベース	DSL（Domain Specific Language）
実行方法	`php artisan test`	`bundle exec rspec`

PHPUnitでのテスト例

Laravelのプロジェクトを新規作成したとき、PHPUnitはデフォルトでインストールされています。以下に、簡単なテスト例を示します。

1. ユニットテスト

Laravelでは、tests/Unitディレクトリにユニットテストを作成します。例えば、シンプルな加算処理をテストするとします。

namespace Tests\Unit;

use PHPUnit\Framework\TestCase;

class ExampleTest extends TestCase
{
    /** @test */
    public function addition_works_correctly()
    {
        $this->assertEquals(4, 2 + 2);
    }
}

2. フィーチャーテスト

フィーチャーテストは、アプリケーションのルートやコントローラーが正しく動作するかを確認するものです。以下は、HTTPリクエストをテストする例です。

namespace Tests\Feature;

use Illuminate\Foundation\Testing\RefreshDatabase;
use Tests\TestCase;

class ExampleTest extends TestCase
{
    /** @test */
    public function the_home_page_returns_a_successful_response()
    {
        $response = $this->get('/');

        $response->assertStatus(200);
    }
}

RSpecでのテスト例

RailsではRSpecを使用してテストを書きます。RSpecはDSLによって直感的にテストを書くことができる点が特徴です。

1. モデルスペック

以下は、Userモデルにバリデーションがあるかを確認する例です。

require 'rails_helper'

describe User, type: :model do
  it "is invalid without a name" do
    user = User.new(name: nil)
    expect(user).not_to be_valid
  end
end

2. リクエストスペック

Railsのリクエストスペックでは、特定のルートやコントローラーの挙動をテストします。

require 'rails_helper'

describe "GET /", type: :request do
  it "returns a successful response" do
    get "/"
    expect(response).to have_http_status(:ok)
  end
end