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自分ができるようになるより人に教える方が難しいというお話

Last updated at Posted at 2025-12-07

こんにちは。
この記事は、ラクス Advent Calendar 2025 6日目の記事です。
要は遅刻です。

(ほぼ)毎年恒例で書いているので今年も惰性で書きます。
今年はPM業の引継ぎについて。

背景

対外的に自身がPMですと名乗り始めて2年弱ほどになりました。
インドネシアの立ち上げもあり、当時からメンバーも増えて大所帯となり、案件数もかなり増えてきました。

▽チーム構成

  • 上長:課長
  • わたし:PM
  • BrSE(ベトナム人):PL(2人)、サブPL(3人)、メンバー(3人)
  • BrSE(インドネシア人):メンバー(1人)
  • ベトナムオフショア:PM(3人)、PL(4人)、メンバー(8人)、QA(7人)
  • インドネシアオフショア:PM(1人)、PL(1人)、メンバー(2人)

▽直近のバージョンでの案件数(ウォーターフォールなので3か月スパン)

  • ベトナム
    • 機能開発:1件
    • 性能改善開発:2件
    • 性能検証:1件
    • その他軽微開発
    • 国内機能開発の品質強化テスト数件
  • インドネシア
    • 軽微開発:3件

直属の上長からもPMかなり板についてきたねとは言われるものの、上記の通り1人でやるには人数・案件本数が多すぎて日々の開発だけで手いっぱい。
残業しても改善なんてやる時間もないし、育成も全然できない!!!
なんならたたき上げなんで、教え方もわからない!!!

せや、やらせてみればいいや

山本五十六をご存じでしょうか。
存じていなくても説明は省きますが、以下の言葉は有名でご存じかもしれません。

やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

最初の1行が有名ですよね。
この言葉の通りで、過保護ですべてやってあげても人は育たないし、放任したって育たないわけで、これを行動に移さねば!と思い立ちとりあえずいつも自身がやっていることを「させてみる」ことから始めました。

させてみる前の準備

PdMや他課とのやりとりって当然ながら日本語になる上にスピード感があってベトナム人メンバーには厳しいよな…と思いずっと自身が矢面に立ってMTGしてきて、結果を共有して次アクションを決めて…
とずっとしていたのですが、まずMTGに同席させる機会を増やしました。
最初のうちは自身がメインでしゃべりながら、MTGの後にさっきの内容の理解ができているか、次アクションのすり合わせというルーチンを繰り返し実施しました。

最初のうちはなかなか的を得ずに若干掠っているかなぁ~~というくらいの感触だったのが、回を追うごとに芯をとらえ始めるのを感じました。

このあたりは「やってみせ、言って聞かせて」の部分に通じているのかなと思います。

じゃあ次はさせてみる

だんだん芯をとらえるようになったので「じゃあ、次はあなたがファシってみよか!」と突然やらせてみました。
そりゃ最初のうちは緊張もするしその場で言っていることを整理できないといけないのでかなりしんどそう。
自身もその場にいることで何に困っているのかなというのがなんとなく見えるので、言い方を変えたりして回答を引っ張り出したりなどフォローをします。
ここはあくまで「させてみる」ためなので、横から答え過ぎず、あくまでフォローです。
育成においてはストライカーではなくパサーであることが優秀(という自画自賛)

もちろんほめてやる

ちょっと偉そうな見出しですが元の言葉に寄せているだけです。
ここは自己解釈ですが、「ただ褒める」だけはあまり効果がないかなと思っています。
もちろんただ褒められるのもモチベーションになるし、その分その部分は伸びるはず。
ただ、そうすると「あと一歩だったな~」とか、「あそこダメだったな~」というところは伝わらず、手放しでやってもらえるようにはならないかなと思っています。
なので私はまず「ここはこういう風にするとよかったね」「こういう伝え方した方がいいね」などのアドバイスの後に「でもここの伝え方は分かりやすかったしこちらのやりたいことを分かってもらえたよ」といいところを伝える手法を取りました。

これは上長からの受け売りでやった手法ですが、これまたPDCA回すうえでいい方法だったと思います。
(こういうテクニックを上長から教わっているのに専門的な言葉に変えられないのは私の勉強不足が露呈している…)

さて、人は動いたのか

結論から行くと動きました。
まだまだフォローは必要だし、育成用のプログラムやカリキュラムを用意しないといけないのは自身の急務であるのは変わりないですが、これまでと比較してかなり自身の判断を出そうとする場面が増えました。

これまでも「まずはあなたがどう思ったか、どうしたいかを添えて私に判断を委ねてね」と言ってはいたものの、基本的に投げやりで判断頼む!と来ていたのが、最近では自分的にはこうすべきだと思うけどどう?合ってる?みたいな聞き方をしてくれるようになった。

責務や責任は時間や実績で他人からつけられるものではなくて、自分から挑んでいくことでついてくるものだなと。(これまた上長が似たようなことを言っていた気がする)

積極的な人でもなんとなく気を使ったり気が引けたりで挑戦ってなかなかできないと思うので、上の立場や引っ張る立場の人は自分が頑張ろうとしすぎず挑戦させてあげてみてください。

ゆくゆくは自分のやらなきゃいけないことなくなっていってお払い箱になるんだろうな~と思いつつ過ごしている日々です。(これはこれでいいことだと思っている)

最後に、このスタイルでやれているのも周りの皆様の協力の姿勢のおかげです。
日々助かっております。。。

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