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Android ツール開発と公開の記録

Last updated at Posted at 2025-08-13

はじめに

2016年頃、スマホ設定の深い階層を開く手間を解消したくて自作したのが Light Time Switcher です。

ホーム画面のアイコンタップだけで画面消灯時間(スリープ)を即切替でき、
通知バー表示やスケジュール機能も備えた「ちょこちょこ変えたい」ニーズ特化の軽量ユーティリティとしてスタートしました。


🕰 アプリ開発と公開の歴史

2016年:最初のきっかけと構成の土台

  • アイコンクリックで画面点灯時間を切り替え、トースト表示
  • ユーザーから「アプリ実行中でも切り替えたい」という声があり、通知機能を追加
    • 通知エリアから直接切り替え操作が可能に
      → 他のアプリを停止させることなく、画面点灯時間を変更できるようになった
    • 設定した時間に応じて通知アイコンを変更(長い/短いを視覚化)
  • 通知処理をクラス分離してリファクタリング
    → 現在の構成の基礎が完成

2020年:環境更新による対応

  • スマホ買い替えにより再構築が必要に
  • Android Studioアップデート → ターゲットAPIレベル対応
    • NotificationManager API変更
    • システムパーミッション許可処理追加

2023年:公開に挑戦・しかし、制度の壁

「せっかく作ったし、公開までやってみるのも勉強かな」
そんな軽い気持ちで、Google Playへの公開に挑戦してみた。

  • 公開のために以下を整備:

    • APIレベル更新
    • 点灯時間の長短設定対応
    • リリースビルド・アイコン整備
    • パッケージ名変更
    • ストア説明&スクリーンショット作成
  • 2023年11月16日、Google Play開発者アカウント取得
    → 制度変更の対象となる「11月13日以降の登録」に、ギリギリ該当してしまった

以前なら任意だったクローズドテストが、2023年11月からは「20人以上・14日間」の必須要件に。
審査も、UI/UX・プライバシー・広告・権限など、あらゆる面で厳格化されていた。

  • クローズドテスト実施
    • 親戚、友人、社内の知人に呼びかけ、9人のテスターを依頼
      → 要件に届かず、本番公開は断念

アカウント取得が、もう何日か早ければ――
制度変更の波に、ほんの数日の差で巻き込まれていた。

このときは、悔しさよりも「まあ、そんなもんか」という気持ちのほうが強かった。

2024年:Googleからの対応要請

  • Target API level引き上げ指示により、対応版を再リリース

2025年:テスト再開と公開達成

2023年の挑戦から約2年。
ふとだれかのブログでクローズドテストの要件が「20人 → 12人」に緩和されていること書いてあった。
管理画面を確認してみる確かにそうだった。
「これならいけるかも」と思い、テスターを再募集してテストを再開。

  • 社内でAndroidスマホユーザーを探し(iPhoneの人ばっか。。。)直接テスターを依頼した。
    → 要件をクリアし、再び本番申請へ

📌 初回リジェクト(6月初旬・ver 0.2.3)

  • UI調整して ver 0.2.4 をリリース
  • スケジュール機能を追加(6月26日・ver 1.0.0)
    • 本番環境に申請
      → しかし、再びリジェクト

📌 2回目リジェクト対応

  • スケジュール機能を AlarmManager#setExact に変更し、精度向上
  • バグフィックスと機能のON/OFF保持対応
  • リリース後2週間以上経過 → 再申請
    → ✅ ようやく承認される!

公開までの道のりは、機能追加やバグ修正だけじゃなく、
リジェクト対応を通して、結果的にアプリの設計そのものが育っていった。
たとえばスケジュール機能で 「通知が正確に実施されないこと」があったので、
AlarmManager を見直すことができた。
リジェクト対応のつもりが、結果的に通知処理の設計そのものを見直す機会になった

「公開されること」をゴールにしていたわけじゃないけど、
審査の指摘や制度の要件に向き合う中で、自然と設計の粒度や説明の仕方も見直すことになった。

2023年のときは「なんとなく公開してみようかな」くらいだったけど、
今回は、リジェクトされながら少しずつ形になっていく過程が、思った以上に面白かった。


🔧 技術的な構成について(近日公開予定)

本記事では Light Time Switcher の開発と公開の歩みを紹介しました。
アプリ内部の設計や構成については、別記事で詳しく解説する予定です。


🔗 参考リンク

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