背景
目的:MacOS Mojave (Version 10.14)でWindowsのVMを利用したい
(最終の目的はWindowsサーバーで色々作業するため、WindowsサーバーのGUIが要る)
仮想環境主なソリューション
仮想化の種類は色々ありますが、今回の問題に向いてるソリューションを以下三つを考えました。
仮想化ソフトを全般的に比較したい方は、こちらをご参考ください。
- クラウド型仮想デスクトップサービス
- ホストOS + リモートデスクトップアプリ + リモートサーバー
- 仮想マシン(ホストOS型)
クラウド型仮想デスクトップサービス
説明
マネージド仮想デスクトップ、DaaS(Desktop as a Services)も呼ぶ
代表製品
- AWSのAmazon Workspace(無料枠あり)
- AzureのWindows Virtual Desktop(無料枠あり)
- IBMのVMware Horizon on IBM Cloud(無料枠なさそう)
ホストOS + リモートデスクトップアプリ + リモートサーバー
説明
手元のコンピュータからネットワークで接続された他のコンピューターのGUIやデスクトップ環境を操作するアプリである
代表製品
- Microsoft リモートデスクトップ
- Chrome リモートデスクトップ
仮想マシン
説明
土台となる既存のホストOS上、ゲストOSを実行するためのソフト
代表製品
- VMware Fusion(Mac向け、無料試用あり)
- VirtualBox(サポートされるホストOSはLinux、macOS、Microsoft Windows、Solaris。無料)
比較
今回上記三種類のソリューションの中、それぞれ代表案を1つ選択して比較しました。
Amazon Workspace | Microsoft リモートデスクトップ + EC2(Linux+ Windows) | Virtual Box | |
---|---|---|---|
概要 | AWS のフルマネージドDaaS ソリューション | MacからEC2 windows にリモートデスクトップ(踏み台用のサーバー経由で)接続でログイン | Oracle VM Virtual BoxでWindowsサーバーを動かせる |
実装の容易さ | 数十分掛かる | 数十分掛かる | 2時間以上掛かる |
ロカールへの影響 | - クライエントインストールには118MB必要 - 運用時ロカール PCにほぼ負担掛からない |
- アプリインストールには42.72 MB必要 - ロカール PCにほぼ負担掛からない |
- 少なくとも4GBのメモリが要る - 8GBのPCの場合、ほぼ他の作業は同時実施できない |
費用 | - 最初の月2Bundleまで40時間の無料利用 - その後の課金方法は月額料金と時間料金二種類がある |
- リモートデスクトップは無料 - EC2 Linuxサーバーの料金とEC2 Windowsサーバーの料金はインスタンスタイプにより異なる |
無料 |
運用 | - CloudWatchでモニタリング - WorkDocsでファイル共有 (Workspaceユーザーの場合50GBまで無料) |
- CloudWatchでEC2インスタンスをモニタリング -ファイル共有にはリモートデスクトップを使用 - IAM設定やシークレット管理が必要 |
VirtualBox Mangerでファイル共有やログ記録 |
各ソリューションのセットアップ手順
Amazon Workspace
- Workspaceに利用するBundleを選択
- Workspaceクライエントをインストール
- Workspace クライエントを起動
- (オプション)ファイル共有用のWorkdocsをインストール
Microsoft リモートデスクトップ + EC2(Linux+ Windows)
- Microsoft リモートデスクトップのインストール
- EC2で踏み台用Linuxサーバーをパブリックサブネットに、Windowsサーバーをプライベートサブネットにセットアップ
- EC2のIAM権限をAdministratorAccessに設定したことは前提
- セキュリティ上の理由で踏み台用サーバーが必要
- 踏み台用サーバーとWindowsサーバーの接続ため、キーペアの用意
- 踏み台用サーバーからリモートデスクトップと接続
- ファイアウォールの設定
Virtual Box
- 仮想マシン (Virtual Machine) の作成 (メモリスペーク設定が要る)
- 仮想ディスク (Virtual Disk) の作成
- 仮想マシンの設定
- OS のインストール