背景
Claude Codeには「デスクトップで動いているセッションを、スマホや別のPCのブラウザから操作できる」というリモートコントロール機能があります(2026年2月25日にリサーチプレビューとして登場)。コードの実行はすべてローカルマシンで行われ、操作の橋渡しだけがAnthropicのサーバー経由(TLS暗号化)という設計です。セットアップ手順と、実際に詰まったポイントを整理します。
1. 前提条件とバージョン確認
claude --version
# 例: 2.1.110 (Claude Code) ← v2.1.51以上ならOK
必須条件は以下の通りです。
- Claude Code v2.1.51以上(VSCode拡張機能はv2.1.79以上)
- claude.ai のPro / Max / Teams / Enterpriseアカウント
-
claude.ai OAuth認証(APIキー認証・
claude setup-token・CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN環境変数はいずれも不可)
ANTHROPIC_API_KEY環境変数が設定されている場合は、リモートコントロールが機能しないため事前に削除が必要です。
echo $ANTHROPIC_API_KEY
unset ANTHROPIC_API_KEY
2. 全セッションでリモートコントロールを有効化する
claude # Claude Codeを起動
起動後、/config を実行し、設定画面から 「Enable Remote Control for all sessions」 を true に変更します。これで毎回のセッション起動時に自動的にリモートコントロールが有効になります。
3. リモートコントロールセッションの起動方法は3種類
# 方法A: サーバーモード(複数デバイスから同時接続、最大32セッション)
claude remote-control --name "my-project"
# 方法B: インタラクティブモード(ローカル操作とリモートを両立)
claude --remote-control "my-project"
# 短縮形
claude --rc "my-project"
# 方法C: 既存セッション内から開始(会話履歴を引き継ぐ)
/remote-control my-project
# 短縮形
/rc my-project
用途によって使い分けます。方法Aはスペースキーを押すとQRコードが表示され、スマホのカメラで直接スキャンして接続できます。
4. スマホからの接続はClaude公式アプリの「コード」タブから
Claude公式アプリ(iOS/Android)をインストールし、同一アカウント・同一組織でログインした状態で「コード(Code)」タブを開くと、緑のステータスドット付き🖥アイコンのセッションが一覧に表示されます。これをタップするだけで接続完了です。
アプリがない場合は、ターミナル内で /mobile を実行するとダウンロード用QRコードが表示されます。
5. よくあるエラーと対処法
「Remote Control is disabled by your organization's policy」
このエラーには4つの原因があり得ます。
# 原因1: APIキー認証・専用トークンを使用している
unset ANTHROPIC_API_KEY
# claude setup-token や CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN も対象外なので削除して
# claude auth login で OAuth 再ログインする
- 原因2: Teams/Enterpriseで管理者が
claude.ai/admin-settings/claude-codeの「Remote Control」トグルを未設定 - 原因3: 組織のデータ保持・コンプライアンス設定と非互換でトグルがグレーアウト(Anthropicサポートへの連絡が必要)
- 原因4: IT管理者がデバイスレベルで
disableRemoteControlを設定している
スマホのアプリにセッションが表示されない
ターミナルで claude が実際に起動中か、スマホアプリが同じアカウント・組織でログインしているかを確認します。スマホブラウザ利用時は claude.ai に同じアカウントでログインしてから claude.ai/code を開く必要があります。
6. 動作の制約:約10分のタイムアウトと自動再接続
マシンが起動中でも10分以上ネットワークに到達できない状態が続くと、セッションがタイムアウトしてプロセスが終了します。一方、ラップトップのスリープやネットワークの一時切断では自動再接続されるため、この2つの違いを覚えておくと挙動を予測しやすくなります。
また、Ultraplanセッションを開始すると、アクティブなリモートコントロールセッションが切断される仕様がある点にも注意が必要です(両機能がclaude.ai/codeインターフェースを共有するため)。
まとめ
/configでの有効化、3種類の起動方法の使い分け、ANTHROPIC_API_KEYの削除という3点を押さえておけば、リモートコントロールのセットアップ自体は数分で完了します。「Remote Control is disabled」系のエラーに遭遇した場合は、4つの原因のうちどれかを/statusで確認しながら順番に潰していくのが早道です。