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Intune で Windows 用の ポータルサイト アプリ を展開する

Last updated at Posted at 2024-02-12

はじめに

Intune には、"ポータルサイト アプリ" と呼ばれるアプリがあります。
"ポータルサイト アプリ" を使うと、ユーザー用に提供されたアプリを一覧からインストールできたり、デバイスを Intune サービス と同期をしたり出来ます。

iOS や Android の場合は 個人 (BYOD) デバイス の登録を行う段階で必要なため、あらかじめ導入されている形になることが多いと思います。
しかし、Windows の場合は、デバイス登録 の際に OS の機能を使って行います。
そのため、ポータルサイト アプリ が未導入のままになる可能性があります。

Windows Autopilot を使った場合は、"ポータルサイト アプリ" は既定で 自動的に インストールされます。本手順での展開は不要です。公開情報にも記載されていますが、検証でも確認済みです。

本記事では、ポータルサイト アプリ を Intune で展開する方法について 紹介したいと思います。

なお、手順については、以下の公開情報の記事をもとにして、画面キャプチャや解説を加えた形となっています。

ポータルサイト アプリ の展開について

ポータルサイト アプリ の利用について

1. 展開手順

  1. Intune 管理センター に グローバル管理者 でサインインします。
    https://intune.microsoft.com
     
  2. 左ペイン「アプリ」を選び、プラットファーム別の「Windows」を選択します。
    image.png
     
  3. 「追加」ボタンを押します。
    image.png
     
  4. アプリの種類で「Microsoft Store アプリ (新規)」を選択します。
    ポータルサイト アプリ のアプリの種類は、Microsoft Store アプリ (新規) です。
    image.png
     
  5. 以下の画面になったことを確認し「選択」を押します。
    image.png
     
  6. 「アプリ情報」タブでは、導入する Store アプリ を選択するために、"Microsoft Store アプリ (新規) を検索する"(赤枠)をクリックします。
    image.png
     
  7. 以下の検索ウィンドウでは、"company" と入力して、検索された一覧から "Company Portal" を選択して「選択」ボタンを押します。
    image.png

"ポータルサイト" という名前で探しても見つかりません。
私が初めて試そうとした際は 英語名の "Company Portal" で登録されていることを知らなかったので、見つけられずに ハマった経験があります。

8.以下の画面の通り Company Portal の設定が展開されるため、インストールの処理 を "システム" にします。
("システム" は、デバイス にサインインしたユーザー全員が利用できるので、お薦めです)
ロゴの "画像の変更" は任意で行ってください。
対応が終わったら「次へ」を押します。
image.png

任意 となりますが "画像の選択" を押して、ロゴの設定が可能です。
画像は、クラウド側で用意されていないので、ご自身で 画像を入手して 準備しておく必要があります。私は jpeg 形式でやってみました。
ここで設定したロゴは、ポータルサイト で アプリの一覧を表示した際に 表示されるために 利用者に対して、エクスペリエンスの向上に役立ちます。
どんな風に見えるようになるのかは、3 章 を確認ください。
image.png

9.「割り当て」タブでは、"必須" の箇所で指定します(理由は後述)
「グループの追加」を押して、アプリを展開する デバイス や ユーザー が含まれるグループを選択できます。
なお、本手順では "すべてのデバイス" を割り当てています。

一般的には、"システム" として展開する場合は、"デバイス" が含まれるグループを、 "ユーザー" として展開する場合は、"ユーザー" が含まれるグループ を指定するものだと考えていただくと良いと思います。
image.png

ポータルサイト アプリ は、任意のアプリを選択して導入するための 入り口 になります。
"登録済みデバイスで使用可能" は、任意のアプリを選択して導入する方法なので、鶏と卵 状態にならないように、"必須" で展開することにしています。

厳密には、"ポータルサイト の Web サイト" を使えば、ポータルサイト アプリ が無くても 一覧から選択は可能なのですが、扱いに癖があります。
今回は "ポータルサイト の Web サイト" は使わずに済む方法を想定しました。

10.「確認と作成」タブで設定値を確認して「作成」を押します。
image.png

11.以下の通知が表示されれば OK です。
image.png

12.「Windows のアプリ」の一覧で、以下のように表示されます。
image.png

2. 展開の実施

  1. 展開対象の任意のデバイスを選び、左ペインの "管理対象のアプリ" を選択すると、そのデバイス の "インストールの状態" を確認することができます。
    さらに、赤枠 のアプリ名をクリックすると、"インストールの詳細" を確認できます。
    image.png

"インストール待機中の状態" は、アプリ展開の設定が行われて、このデバイスへの 割り当て が実施できている状態です。まだ インストールは行われていません。

2.上図の一覧から アプリ名(赤枠)の箇所をクリックすると、以下の通り "インストールの詳細" の画面が表示されます。
image.png

  • アプリケーションが作成されました = Company Portal が作成された日時
  • デバイスの前回のチェックイン時間 = このデバイスが 最後に同期された日時
  • エージェントがインストールされました = Intune 管理拡張機能が導入された日時

アプリを割り当てた後に、まだ チェックイン していない・・という事が判ります。

3. 展開結果の確認

デバイスの電源を入れて、インターネットに接続して、サインインします。
あとは、ひたすら待ちましょう。忍耐が必要です。
すぐに 導入されることもあるのですが、数時間後とか 翌日になるなど いつ展開されるのかは分かりません。

検証などで、アプリ展開した結果を 早めに知りたい場合は、数台のマシン(こういう場合は、仮想マシンがお薦め)を用意して どれかに展開されるのを気長に待つのが良いと思います。
複数台あれば、いずれか 1 台の結果が得られれば OK とすることができます。
検証デバイス 1 台だけで、ひたすら待っているとストレスになるだけです。

アプリは、展開されるまでのタイムラグがある事に加えて、注意すべき条件などもあります。
以下の記事にまとめてありますので、参照ください。

3-1. 展開される際の観察事項

  1. アプリが展開されると、デバイス の 画面の右下に 以下のような "通知" が届きます。
    image.png
     
  2. インストールが完了したあと、Intune 管理センター側で "管理対象のアプリ" を確認すると、以下の通り インストールの状態が、"インストール済み" に変化しています。
    image.png
     
  3. アプリ名をクリックして、"インストールの詳細" を表示させると、以下の表示になっています。
    image.png

"インストールの詳細" ※展開される前との差分

  • 前回のチェックイン時間 = 最後に同期された時間が 最新の日時に更新されています
  • アプリのインストールが完了しました = 新しく1行追加されています

3-2. 展開後のオペレーション

  1. デバイス の スタートボタンを押して「ポータル サイト」アプリ を起動します。
    image.png
     
  2. 「ポータルサイト アプリ」を 起動すると、以下のように "登録済みデバイスで使用可能" で割り当てたアプリが表示されるため、ここから選んでインストールが行えます。
    なお、この画面に表示されるまでは Intune 管理センターで アプリ を割り当ててから タイムラグがある様子です。10分くらい待つと表示されている印象です。
    image.png

上図の場合は、「Microsoft 365 for Apps」と「Remote Desktop」の2つのアプリで、「ポータルサイトでおすすめアプリとして表示する」を ON にしました。
「WebEX」と「Whiteboard」は、OFF にしています。
アイコンを設定した方が見栄えが良いですが、手抜きしてます。

上記の アプリの一覧 から、アプリを選んで "インストール" を実施した場合は、以下のように 進捗のバーが表示されて インストールされます。
image.png

3.左ペインで「ダウンロードと更新プログラム」を選ぶと インストール済み のアプリの一覧が表示されます。
"組織で必要""はい" になっているアプリが "必須" で展開したアプリです。
"組織で必要""いいえ" になっているアプリが "管理対象のアプリ" で展開したアプリです。
image.png

アプリのロゴは、本記事で紹介した手順のとおりに設定した場合に表示されます。
ロゴを設定していないと、Remote Desktop や Skype、Webex のように 単一のロゴのままです。

4.アプリの名前(Company Portal) の赤枠の箇所をクリックすると、以下のように詳細画面が表示されます。
image.png

4. ポータルサイト アプリ で 他に 実施できること

アプリ展開の操作以外に、ポータルサイト アプリ で実施できることを紹介します。

4-1. デバイス アクション

左ペインから「デバイス」を選択したあと、任意のデバイス名を選択します。
すると、以下の "アクション"(赤枠)の箇所を押すことで、PIN のリセット名前の変更リセット を実施できます。
image.png

4-2. 同期

左ペインから「設定」を選択すると、以下の画面になります。
"同期" の実施のほかに、ポータルサイト アプリの 色調の変更や 使用状況データの提供についての可否を選択できます。
image.png

あとは、タスクバー上 の ポータルサイトアプリ を右クリックすると "このデバイスを同期" を押すことで "同期" を簡単に実施できます。アプリ を タスクバーに ピン留め しておくとより使いやすくなると思います。
image.png

さいごに

ポータルサイト アプリ の展開を扱えるようになったら、その他の アプリ を "登録済みデバイスで使用可能" で展開していくと良いと思います。

そうすれば、利用者に対して、ポータルサイト アプリ から、アプリを選んでダウンロードしてください・・・と案内しやすくなると思います。

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