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Azure VM (Windows 10) の 日本語化(手動)

Last updated at Posted at 2023-09-20

はじめに

Azure 上の VMイメージは、英語版で提供されているため、日本語化されていません。
日本語化するための手順をまとめました。

Windows 10 , Server 2022 の場合は、次章から 順に手順の実施をするだけで 日本語化 できます。

なお、Windows 10 / 11 では、スクリプトを使ってデプロイ時に 全自動で日本語化することも可能です。
以下の記事で取り上げていますので、そちらも参照いただけると幸いです。
https://qiita.com/carol0226/items/c1b47e953f98c0646e91

Windows 11 の 手動日本語化は、以下の記事で取り上げています。
https://qiita.com/carol0226/items/27d6c1b58e4e0f73539d

Windows Server 2019 では、事前に 以下の 言語パックの導入が必要な場合があります。
https://qiita.com/carol0226/items/454271ea7924bc587d1e

Display Language で 日本語 の設定

  1. スタートボタンを開き、歯車 アイコンをクリックします。

image.png

  1. Time & Language を選択します。
    image.png

  2. 左ペインのメニューから Language を選択した画面が以下です。
    ここで、+ Add a language をクリックします。
    image.png

  3. 各国語の一覧が表示されますが、検索窓に jap を入力することで、日本語 がすぐに見つかります。
    これを選択して、Next をクリックします。
    image.png

  4. 以下の画面が表示されるため、Next をクリックします。
    一番上のチェックボックス (Install language pack and set as my Windows display language) にチェックが入っていればOKです。
    その他の選択肢は、音声や手書きなどに関する言語情報ですが、この画面では 規定値 のままとしています。
    image.png

  5. 下図の通り、日本語の導入が始まります。
    (導入中の画面)
    image.png

  6. 導入が完了したら、下図のようになるため、Windows display language が 日本語 になっていることを確認します。多くは、自動で 日本語 が選択された状態になるのですが、たまになりません。その場合は、手動で 日本語 を選んでください。
    image.png

その他の日本語に関連する設定

前章で Windows Display Language の設定まで完了しています。
サインアウト後に、サインインすれば、日本語で利用ができますが、待ってください。
これで、最低限 OSの日本語化はされていますが、関連して日本語化すべき設定が残っています。
本章では、その手順について説明します。

タイムゾーンの設定

  1. Time & Language の画面で、左ペインから Date & time を選択します。
    その後、Time zone の選択項目(赤枠)をクリックします。
    image.png

  2. 下図の通り、選択肢から (UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo を選択します。
    日本語を使うけど、海外で利用される場合は、現地のタイムゾーンを選びましょう。
    image.png

  3. 設定変更後、下線部が 日本の現在時刻 に変わっている事を確認してください。
    image.png

リージョンの設定

  1. Time & Language の画面で、左ペインから Region を選択します。
    その後、Country or region の選択項目(赤枠)をクリックします。
    image.png

  2. 下図の通り、選択肢から Japan を選択します。
    じつは、ここで キーボードから j a p と打っていくと、Japan が検索されます。
    image.png

  3. Regional format の欄で、Current format の内容を確認します。
    多くの場合は、ここまで手順を進めると、自動的に Japanese(Japan) が選択された状態になります。
    ですが、まれに 選択されていない場合があるので、その際には選択しなおしてください。
    image.png

管理者設定

ここまでの設定が完了すると、この VM にサインインしているユーザーは 日本語化された状態で利用が可能です。
ですが、サインイン前の画面や、その他のユーザーがサインインした場合は、日本語化されていない状態です。それらを日本語化するためには、本章の手順を実施します。

  1. Time & Language の画面で、左ペインから Language を選択します。
    その後、Related settings 欄にある、Administrative language settings をクリックします。
    下図では、画面の右側にレイアウトされていますが、PCの画面サイズなどによっては、下部にある場合があります。
    image.png

  2. 下図の画面が開くため、Copy settings をクリックします。
    image.png

  3. 下図の画面が開くため、赤枠部分の2か所にチェックを入れます。
    image.png

  4. 2か所にチェックを入れると、以下のように Welcome screen と New user accounts が日本語 に変更された状態になります。ここで、OK をクリックします。
    image.png

  5. 下図の通り、再起動を促す画面が表示されますが、Cancel ボタンをクリックしてください。
    Restart now をクリックしても良いのですが、再起動されるまでの間に待つ必要があります。
    この後の手順を実施後も再起動が必要になるので、ここでは Cancel しています。作業を早く終えるための工夫です。
    image.png

  6. 下記の画面に戻るため、Change system locale をクリックします。
    image.png

  7. 下記の画面で、Currnet system locale の選択欄を開きます。
    image.png

  8. 選択リストが表示されるので、Japanese(Japan) を選択します。
    ここで、キーで j a p を入力すると 自動で検索してくれます。
    image.png

  9. Japanese(Japan) が選択されている事を確認して、OK をクリックします。
    image.png

再起動

  1. 下記の画面が表示されるため、Restart now をクリックします。
    これで、VM の再起動が行われます。
    image.png

Windows Update の実施(推奨)
以下の記事で説明されている通り、言語パックを導入した際に 再起動後に RDP接続ができない等の不具合が出る事があります。私も 100回に 1~2回 くらいの割合だと思いますが、RDP接続できない不具合に見舞われた事があります。
それを防止するためには、このタイミングで、Windows Update の実施を推奨します。
※ただし、頻度は低いし ダメなら VM 作り直せばいいや・・・という人は SKIP でも良いかもしれませんが・・・・

「言語パックインストール時のご留意点」の記事には、こんなことが書かれています。
「Azure VM にて、言語パックのインストール後、リモート デスクトップ接続に失敗する。」

【注意】
再起動中に OS の日本語化処理が行われるため、通常の再起動よりも時間が掛かります。
この処理の途中で、リモートデスクトップ接続 を行っても繋がらない事があるため、少し待ってから再接続してみてください。
私の経験では、5分くらい待てば十分だと思います。
※Windows Update を実施した場合は、さらに +10~20分

作業完了

リモートデスクトップで再接続が成功すると、以下の通り 日本語化された OS を利用できます。
お疲れさまでした。
image.png

参考

慣れないと、かなり多くの手順に見えますが、毎回実施していれば慣れてきます。
しかし、数多くの 日本語化された VM を作らなければならない場合は、この方法で1台1台作業していては非効率ですね。

冒頭でも紹介しましたが、カスタムスクリプト拡張 の仕組みを使って、全自動で 日本語化するスクリプトの記事も投稿してありますので、参考にしてみてください(クライアントOS のみ)

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