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Azure VM (Windows 11) の 日本語化(手動)

Last updated at Posted at 2024-03-08

はじめに

Azure 上の VMイメージは、英語版で提供されているため、日本語化されていません。
Windows 11 を日本語化するための手順をまとめました。

なお、Windows 10 / 11 では、スクリプトを使ってデプロイ時に 全自動で日本語化することも可能です。
以下の記事で取り上げていますので、そちらも参照いただけると幸いです。
https://qiita.com/carol0226/items/c1b47e953f98c0646e91

Windows 10 / Windows Server 2022 の 手動日本語化は、以下の記事で取り上げています。
https://qiita.com/carol0226/items/8cc48bb262bf81dfc9df

Windows Server 2019 では、事前に 以下の 言語パックの導入が必要な場合があります。
https://qiita.com/carol0226/items/454271ea7924bc587d1e

タイムゾーンの設定

  1. スタートボタンを右クリックで、"Settings" を選択します。
    image.png
     
  2. "Time & Language" を選び、"Date & time" を選択します。
    image.png
     
  3. 下図の通り、選択肢から "(UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo" を選択します。
    日本語を使うけど、海外で利用される場合は、現地のタイムゾーンを選びましょう。
    image.png

タイムゾーンの選択肢の一部
image.png

4.設定変更後、下線部が 日本の現在時刻 に変わっている事を確認してください。
image.png

Display Language で 日本語 の設定

  1. "Time & Language" を選び、"Language & resion" を選択します。
    image.png
     
  2. "Add a language" をクリックします。
    image.png
     
  3. 各国語の一覧が表示されますが、検索窓に "jap" を入力することで、日本語 がすぐに見つかります。
    これを選択して、Next をクリックします。
    image.png
     
  4. 以下の画面が表示されるため、Next をクリックします。
    一番上のチェックボックス "Language pack" にチェックが入っていれば OK です。

    その他の選択肢は、音声や手書きなどに関する言語情報ですが、任意です。
    この画面では 既定値 のままとしていますが、急ぎの場合は、チェックオフしても良いかもしれません。
    image.png
     
  5. 下図の通り、日本語の導入が始まります。環境にもよりますが 10 分 程度は掛かります。
    (導入中の画面)
    image.png
     
  6. 導入が完了したら "①" の状態 になるため、Windows display language "②"日本語 になっていることを確認します。多くは、自動で 日本語 が選択された状態になるのですが、たまになりません。その場合は、手動で 日本語 を選んでください。

    続けて、Country or region "③""Japan" を選択して、Regional format "④""Japanese (Japan)" を選択します。

    最後に、Administrative language settings "⑤" を選択します。
    image.png

管理者設定

ここまでの設定が完了すると、この VM にサインインしているユーザーは 日本語化された状態で利用が可能です。
ですが、サインイン前の画面や、その他のユーザーがサインインした場合は、日本語化されていない状態です。それらを日本語化するためには、本章の手順を実施します。

  1. 下図の画面が開くため、Copy settings をクリックします。
    image.png
     
  2. 下図の画面が開くため、赤枠部分の2か所にチェックを入れます。
    image.png
     
  3. 2か所にチェックを入れると、以下のように Welcome screenNew user accounts日本語 に変更された状態になります。ここで、OK をクリックします。
    image.png
     
  4. 下図の通り、再起動を促す画面が表示されますが、Later ボタンをクリックしてください。
    Restart now をクリックしても良いのですが、再起動されるまでの間に待つ必要があります。
    この後の手順を実施後も再起動が必要になるので、ここでは Later しています。作業を早く終えるための工夫です。
    image.png
     
  5. 下記の画面に戻るため、Change system locale をクリックします。
    image.png
     
  6. 下記の画面で、Currnet system locale の選択欄を開きます。
    image.png
     
  7. 選択リストが表示されるので、"Japanese(Japan)" を選択します。
    ここで、キーで j a p を入力すると 自動で検索してくれます。
    image.png
     
  8. "Japanese (Japan)" が選択されている事を確認して、OK をクリックします。
    image.png

再起動

  1. 下記の画面が表示されるため、Restart now をクリックします。
    これで、VM の再起動が行われます。
    image.png

Windows Update の実施(推奨)
以下の記事で説明されている通り、言語パックを導入した際に 再起動後に RDP接続ができない等の不具合が出る事があります。私も 100回に 1~2回 くらいの割合だと思いますが、RDP接続できない不具合に見舞われた事があります。
それを防止するためには、このタイミングで、Windows Update の実施を推奨します。
※ただし、頻度は低いし ダメなら VM 作り直せばいいや・・・という人は SKIP でも良いかもしれませんが・・・・

上記の記事には、こんなことが書かれています。
「Azure VM にて、言語パックのインストール後、リモート デスクトップ接続に失敗する。」

【注意】
再起動中に OS の日本語化処理が行われるため、通常の再起動よりも時間が掛かります。
この処理の途中で、リモートデスクトップ接続 を行っても繋がらない事があるため、少し待ってから再接続してみてください。
私の経験では、5分くらい待てば十分だと思います。
※Windows Update を実施した場合は、さらに +10~20分

完了確認

Azure Portal で VM の "ブート診断" から、コンソール画面のスクリーンショット が確認できます。
下線部の通り、日本語になっています。
image.png

サインイン時の ようこそ 画面 も 日本語化 されています(英語だと Welcome)
image.png

リモートデスクトップで再接続が成功すると、以下の通り 日本語化された OS を利用できます。
お疲れさまでした。
image.png

参考

慣れないと、かなり多くの手順に見えますが、毎回実施していれば慣れてきます。
しかし、数多くの 日本語化された VM を作らなければならない場合は、この方法で1台1台作業していては非効率ですね。

冒頭でも紹介しましたが、カスタムスクリプト拡張 の仕組みを使って、全自動で 日本語化するスクリプトの記事も投稿してありますので、参考にしてみてください(クライアントOS のみ)

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