はじめに
Azure 上の VMイメージは、英語版で提供されているため、日本語化されていません。
Windows 11 を日本語化するための手順をまとめました。
なお、Windows 10 / 11 では、スクリプトを使ってデプロイ時に 全自動で日本語化することも可能です。
以下の記事で取り上げていますので、そちらも参照いただけると幸いです。
https://qiita.com/carol0226/items/c1b47e953f98c0646e91
Windows 10 / Windows Server 2022 の 手動日本語化は、以下の記事で取り上げています。
https://qiita.com/carol0226/items/8cc48bb262bf81dfc9df
Windows Server 2019 では、事前に 以下の 言語パックの導入が必要な場合があります。
https://qiita.com/carol0226/items/454271ea7924bc587d1e
タイムゾーンの設定
- スタートボタンを右クリックで、"Settings" を選択します。
-
"Time & Language" を選び、"Date & time" を選択します。
- 下図の通り、選択肢から "(UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo" を選択します。
日本語を使うけど、海外で利用される場合は、現地のタイムゾーンを選びましょう。
4.設定変更後、下線部が 日本の現在時刻 に変わっている事を確認してください。
Display Language で 日本語 の設定
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"Time & Language" を選び、"Language & resion" を選択します。
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"Add a language" をクリックします。
- 各国語の一覧が表示されますが、検索窓に "jap" を入力することで、日本語 がすぐに見つかります。
これを選択して、Next をクリックします。
- 以下の画面が表示されるため、Next をクリックします。
一番上のチェックボックス "Language pack" にチェックが入っていれば OK です。
その他の選択肢は、音声や手書きなどに関する言語情報ですが、任意です。
この画面では 既定値 のままとしていますが、急ぎの場合は、チェックオフしても良いかもしれません。
- 下図の通り、日本語の導入が始まります。環境にもよりますが 10 分 程度は掛かります。
(導入中の画面)
- 導入が完了したら "①" の状態 になるため、Windows display language "②" が 日本語 になっていることを確認します。多くは、自動で 日本語 が選択された状態になるのですが、たまになりません。その場合は、手動で 日本語 を選んでください。
続けて、Country or region "③" で "Japan" を選択して、Regional format "④" で "Japanese (Japan)" を選択します。
最後に、Administrative language settings "⑤" を選択します。
管理者設定
ここまでの設定が完了すると、この VM にサインインしているユーザーは 日本語化された状態で利用が可能です。
ですが、サインイン前の画面や、その他のユーザーがサインインした場合は、日本語化されていない状態です。それらを日本語化するためには、本章の手順を実施します。
- 下図の画面が開くため、Copy settings をクリックします。
- 下図の画面が開くため、赤枠部分の2か所にチェックを入れます。
- 2か所にチェックを入れると、以下のように Welcome screen と New user accounts が 日本語 に変更された状態になります。ここで、OK をクリックします。
- 下図の通り、再起動を促す画面が表示されますが、Later ボタンをクリックしてください。
Restart now をクリックしても良いのですが、再起動されるまでの間に待つ必要があります。
この後の手順を実施後も再起動が必要になるので、ここでは Later しています。作業を早く終えるための工夫です。
- 下記の画面に戻るため、Change system locale をクリックします。
- 下記の画面で、Currnet system locale の選択欄を開きます。
- 選択リストが表示されるので、"Japanese(Japan)" を選択します。
ここで、キーで j a p を入力すると 自動で検索してくれます。
-
"Japanese (Japan)" が選択されている事を確認して、OK をクリックします。
再起動
Windows Update の実施(推奨)
以下の記事で説明されている通り、言語パックを導入した際に 再起動後に RDP接続ができない等の不具合が出る事があります。私も 100回に 1~2回 くらいの割合だと思いますが、RDP接続できない不具合に見舞われた事があります。
それを防止するためには、このタイミングで、Windows Update の実施を推奨します。
※ただし、頻度は低いし ダメなら VM 作り直せばいいや・・・という人は SKIP でも良いかもしれませんが・・・・
上記の記事には、こんなことが書かれています。
「Azure VM にて、言語パックのインストール後、リモート デスクトップ接続に失敗する。」
【注意】
再起動中に OS の日本語化処理が行われるため、通常の再起動よりも時間が掛かります。
この処理の途中で、リモートデスクトップ接続 を行っても繋がらない事があるため、少し待ってから再接続してみてください。
私の経験では、5分くらい待てば十分だと思います。
※Windows Update を実施した場合は、さらに +10~20分
完了確認
Azure Portal で VM の "ブート診断" から、コンソール画面のスクリーンショット が確認できます。
下線部の通り、日本語になっています。
サインイン時の ようこそ 画面 も 日本語化 されています(英語だと Welcome)
リモートデスクトップで再接続が成功すると、以下の通り 日本語化された OS を利用できます。
お疲れさまでした。
参考
慣れないと、かなり多くの手順に見えますが、毎回実施していれば慣れてきます。
しかし、数多くの 日本語化された VM を作らなければならない場合は、この方法で1台1台作業していては非効率ですね。
冒頭でも紹介しましたが、カスタムスクリプト拡張 の仕組みを使って、全自動で 日本語化するスクリプトの記事も投稿してありますので、参考にしてみてください(クライアントOS のみ)