はじめに
この記事は、
Microsoft Power Automate Desktop(以下、PADと呼ぶ)の定時実行をお金をかけずにしたい人向けになります。
またスケジューラなど、PAD以外のツールを組み合わせて行うので、PADと他サービスをどう連携していけばいいかわからない方も見ていただくと参考になると思います。
PADとは?
PADは、Microsoftが提供しているRPAツールです。
細かいPADのメリット、デメリットは以下の記事に記載したので参考にしてください。
・Microsoft Power Automate DeskTopって何? ~ここがすごいぞ!PAD~
定時実行について
定時実行は、PADの有償版ではできます。しかし、「如何に安く、如何にカッコよく」で生きてる私としては無償版でやりたいと考えました。
先人に無償版で定時実行を行うチャレンジをやっている方がいましたので、共有します。
・Power Automate Desktop無料版で定期実行を実現する
・Power Automate Desktopの自動実行 Task Schedulerの力で!
先人の方の方法をまとめると、
- URLを指定してフローを実行する方法
- 無限ループを回し続ける
- タスクスケジューラで実行する
の3つを提唱しています。
それぞれ見ていくと、
- PowerAutomate(Web版)を利用しないといけない(有料)
- 無限ループを回し続ける
- フローの外部実行が必要(PADの有償版限定の機能)
各々のやり方を見てみても有料の機能を使用していたり、処理がかなりダサかったりと、「如何に安く、如何にカッコよく」をモットーにしている私からすると物足りないやり方だと感じました。
そこで、自分なりに、無料で定期実行する方法はないか考えました。やり方を共有する前に、PADフローの実行方法についておさらいします。
PADフローの実行方法
PAD(無償版)フローの実行方法は、3つあります。
- 手動実行(ボタン押下)
- ショートカットキー入力
- 別フローからフロー呼び出し
各々の実行方法からわかる通り、PADを経由せずにフロー実行のトリガーがボタンを押すか、ショートカットキーを押すくらいしかありません。
先人たちのやり方同様に、うまく他サービスとの連携が必要になります。
PADフローの定時実行方法
先人たちのやり方と、PADフローの実行方法を元に、自分なりの定期実行方法を考えていきます。
PADの機能として定期実行がないので、他サービスで定期実行をする必要があります。
無料で定期実行できるアプリといえば、タスクスケジューラです。
ここからタスクスケジューラとPADをどのように連携するかを考えていきます。
PADを使わずに、PADフローの実行方法は、手動実行、ショートカットキー入力の2つしかありません。
この2つで、別アプリやライブラリで自動化できるのはショートカットキー入力です。
つまり、ショートカットキー入力を行うソースコードを作り、そのコードをタスクスケジューラで定期実行すれば、PADフローも定期実行出来るのでは?と考えられます。
よって私の考えたPADフローの定期実行方法の流れは、
- PADフローにショートカットキーを付与する
- ショートカットキーを入力するソースコード(PyAutoGUIなど)を作成
- タイムスケジューラでソースコードを定期実行する
となります。
このようにPADフローの定期実行を無料の範囲で、かつ無理矢理な形ではなく、カッコよく行うことができます。
おわりに
今回は、PADフローの定期実行を無料でカッコよくやる方法の紹介でした。
調べていてわかったことは、一つのアプリでは出来なくても、複数のアプリを掛け合わせることで再現可能であることです。
皆さんもこのアプリではこの機能がありませんを鵜呑みにせず、別のアプリと連携すれば再現出来るのではの精神で色々試してください。
最後にUNIX哲学で、私の好きな言葉を書いて終わろうと思います。
「ソフトウェアを梃子(てこ)として利用せよ」。