はじめに
こんにちは。サーバーエンジニアのOです。
2023年のアドベントカレンダーでは、GitHub Copilot Chat を使ったワンフレーズコードレビュー というタイトルで記事を書かせていただきました。この時点で AI にコードレビューさせていたのは、今振り返ると、それなりに先進的だったなと思います。
2023年のCoconeアドベントカレンダー には、ほとんど AI ネタが無かったですが、2025年は AI 一色となり、急速に普及したことを実感します。
あれから AI の精度は格段に向上し、ハッとされられるレビュー結果を出してくれることもあり、仕事に欠かせなくなりました。
ですが、真面目な記事ばかりでは脳が疲れるでしょうから、本記事ではあえて有益なプロンプト活用法にはふれず、今年心に残った珍回答4選をお送りします。
なお、機密に関わる部分は変更しているので、その点はご容赦ください。
距離感: ChatGPT 5 Thinking
ChatGPT のブラウザ版にコードレビューをお願いしたときのことです。
大量の情報を一度に与えると細かなところまでレビューしてもらえないため、git diff の結果を適度な大きさの chunk(差分の塊) に分割して、1つずつプロンプトに貼り付けてレビューしています。
以下、そのやり取りです。
所見の要約
- テストで TestMain と Test の 二重初期化があり、テストの実行時間増や予期せぬ状態汚染のリスクがあります。
- API/レスポンス変更(HogeDetail → HogeInfo)はプロトコル整合が前提。クライアント互換性の確認が必要です(不確実性あり)。
ということで、ちゃんとしたレビューのフィードバックをくれます。
そして、次の chunk を渡すと
所見の要約
- ガード不足: GetStatus などで nil ガードが弱く、SelfState が nil の時に落ちる可能性があります(高)。
- その他のロジックは概ね整合しており、計算量・パフォーマンス上の懸念は小です。
いい感じのレビューが進んでいます。
ですが、これを10回ほど繰り返すと…
急にフレンドリーになりました。
人間も脳が疲労状態だと敬語から急にタメ口になることがあるので、同じ原理でしょうかね。
早く帰りたい: Gemini 2.5 Pro
先程と同様、Gemini にコードレビューを依頼しました。
所見の要約
- 今回の変更は、新機能に関する実装が主となっており、広範囲にわたる追加・修正が含まれています。全体として、アーキテクチャの原則(レイヤー分離、責務の分割)を良く遵守した質の高いコードであると評価します。特に、BbsServiceからロジックをBbsWriteComponentに切り出したリファクタリングは、責務が明確になり可読性と保守性を大きく向上させる素晴らしい改善です。
- 一方で、マジックナンバーや実装の一貫性に関する軽微な指摘と、仕様の確認を目的とした質問がいくつかあります。
そして全ての指摘が終わると次の chunk を促す文言が表示されました。
ということで、次の chunk を渡したのですが、回答に異変が…
ええと…まだ全然終わってないのですが…
ということで、次、
次…
次…
次…
ChatGPT と違って、少しの chunk でうんざりしている様子でした。
タメ語にはなっていませんが、調子の良いことを言って早々に切り上げようとしているのが、なんとも人間的です。
大御所の風格: Nano Banana Pro
画像生成をお願いしています。
ということで、いくつかのデザインを提案してくれる模様
ふむふむ
そして、全ての提案が終わった後で
...‼️
圧倒的丸投げ!!
Nano Banana は画像生成するためのAIのはずでは!?
自分は忙しいから社内イベント程度の仕事は受けないですが何か? 的な貫禄を受けました。
君、年齢いくつ?: Gemini 3 Pro
コードレビューをお願いしたところ
👁️
まとめ
いかがでしたでしょうか。
世間では評判の良い Gemini 3 ですが私としては、相手の力量を見て手を抜ける部分では、ひたすら省エネで動くようなチューニングがされているように感じています。
相手の特性や性格をみて、適材適所で仕事を任せるのは、人間相手でもAIでも変わらないですね。
果たして1年後のトレンドはどうなっているのでしょうか。












