はじめに
文章の途中に図を挿入し、テキストをその周囲に回り込ませたい場合は、wrapfigパッケージを使用する。これにより、本文中に自然に図を配置できる。
以下をプリアンブルに記述しておく。
\usepackage{wrapfig}
基本構文
wrapfigure環境は次のように記述する。
\begin{wrapfigure}[行数]{lまたはr}{幅}
...
\end{wrapfigure}
-
行数:図の高さに対応するおおよその行数 -
lまたはr:図を左寄せ(left)または右寄せ(right)に配置 -
幅:図の幅
実装例
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
\begin{wrapfigure}[5]{r}{8zw}
\centering
\vspace{-\intextsep}
\includegraphics[width=25mm]{figure.pdf}
\end{wrapfigure}
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗い〜
このようにすることで、右側に小さな図が配置され、文章が自然に回り込む。
\vspace{-\intextsep}は、図と本文の上端をそろえるために用いる。これを入れることで、図の上にできる不要な余白が減り、全体の見た目が整う。
なお、wrapfigureは段落内に記述する必要があるため、空行を入れると正しく回り込まなくなる場合がある。配置が崩れる場合は、段落構成を確認しよう。