はじめに
タイトルにはコミュ障と書きましたが、実際は人と話すのが大好きです。
でもけっこう頑張って人と話してます。
(自覚症状としては、軽い吃音症とかの傾向もあるような気がしてます。)
会社でも、同僚に話しかけるときに話す内容がまとまらないので、
必ずメモ帳を持参して話す内容をリストアップしてから話しに行きます。
メモ帳持参、「初心を忘れてない」と褒められたりもしましたし、話下手な人にはかなりオススメです。
概要
サイエンスアゴラ2016に出展した「4次元を見てみよう ~情報技術で描く数学の未来~」というプロジェクトに奔走した体験談をご紹介します。
エンジニアであるものの、開発にはほとんど携われなかったけど、人を集めたりするのに頑張った、というお話。
@yuta_1nose さんを招くの巻
今年(2016年)の春に、企画展CreativeAdventureという展覧会に出展しました。
そもそも主催の じょいとも 氏が金沢つながりで、出展者の多くはその界隈の人々でした(大学は違ったので じょいとも 氏以外はほとんど初対面でしたが)。
そして展覧会本番、出展者でもなんでもないのですが、 @yuta_1nose さんという方が展示に来場していて、なぜか出展者と打ち上げするという仲です笑。
この方も金沢つながりの方です。
で、打ち上げの時に @yuta_1nose さんが「専門的な知識は少ないけどイベントのマネジメントとか裏方は得意だから何でも誘ってください!」とお声がけいただき、その数日後、今回のイベント人員募集のときに「適任な方!」と思いお誘いしました。
実際裏方としての仕事は素晴らしく、いろいろ段取りしていただいて当日もバリバリ働いてくださいました。
教訓
人の得意を察知せよ。
スタンプラリーを受注させようとしたの巻
人集めというか仕事とつなげる、という話ですが、サイエンスアゴラの出展説明会というものがあり、
そこで「スタンプラリーを実施します」という説明がありました。
どんなことをしたかったか詳しくは伏せますが、ふと現職のプロダクトを横展開してお手伝いできるのではないか!と思い立ち、案件の担当社員に尋ねてみました。
一応慎重に案件として成立するか考えてくれたのですが、よくよく振り返れば予算、期間、技術面、人脈、どれをとっても相当無理がある話でした。
ということで、貴重な仕事時間を奪うだけの結果となってしまいました。
繋げたがり屋の宿命で、「こことここを繋げちゃうか!」という変化球もよくやってしまうのですが、その先には気まずさが待っているのが大抵の結末です。
教訓
つなげるにも限度がある。
VR出資に奔走するの巻
今回の制作物がVRであるため、当然のことながらVR機材が必要となります。
リーダーの @miurror さんは自腹を切って高価なHMDを用意してくれましたが、それでも充分ではありません。開発には実機が多いに越したことはないし、HMDを動かすためのハイスペックPCも必要です。
うちの会社がVR開発に力を入れていることもあって、どうにか機材を貸してくれないか交渉することになりました。
まず、VR機材を貸してもらうにも、窓口が広報か人事か事業部か、というところもよくわかりませんでした。
とりあえず広報に聞いてみたら、あっさり借りられそうな口ぶりだったので、「よっしゃ!」と思いました。
で、「一応VRの管轄リーダーに聞いてみて」、ということだったのでリーダーに直談判に行ったら、
「案件と関係がないと一切貸し出しは不可能です。」ときっぱり断られてしまいました…。
別の線で、機材が無理なら資金援助を、と思い人事部に掛け合ってみたのですが、当然のごとく
「それって採用に繋げられるの?」と首を傾げられました。そりゃ当然。
そんなこんなで、開発メンバーには期待されていたのですが、出資周りに関しては全く貢献できませんでした…。
教訓
金の話になると難易度が一気に上がる
@edo_m18 さんを巻き込むの巻
Qiitaコントリビューション数が僕の20倍以上のすごい人、 @edo_m18 (えど)さん。
実は元同僚で、お互い尊敬しあっている仲です。
えどさんはろくに数学を勉強できなかったにもかかわらず、3DCGの好きが高じて、独学で3DCGの原理に関連する数学を必死に勉強していました。
HTML5の分野ではCSSの鬼で、3DCGの勉強もしているのにモンハンとかもめちゃやってていつ寝てるのか本当に謎です。(脱線)
えどさんにはやはり数学の世界にどっぷり浸かってほしい、と兼ねてから思っていたので、 club-math というチャンネルにも招待してイベント情報とか頻繁に共有していたのですが、えどさんが会社を辞めるまで、僕が御用達の数学イベントには呼べずじまいでした。
今回のサイエンスアゴラ出展についても、一度はミーティングに来てもらったのですが、その後の都合が悪く、本開発には関わってもらえませんでした。
「あー、結局ダメだった…」と思ってイベントは終わったのですが、
内輪で打ち上げした後日、みらい研究所で再度打ち上げ 兼 新たにキックオフ、ということで、最スタートとして巻き込むことができました。
本当にえどさんは事ある毎に誘ってきたので、粘り勝ちといったところでしょうか。
教訓
どうしてもつなげたい人にはこまめにアタック。
まとめ
「セレンディピティ」だとか「一期一会」だとかそんな言葉をよく口にしますが、
最後に大きなことを言わせてもらうと、「すべてのものはつながっている」ということが世界の真理だと思う次第です。
そしてもうひとつ大きなことを言わせてもらうと、「人間やっている以上、人間と関わることからは逃れられない」ということです。
僕はコミュ障ながら、「人間に見捨てられては終わりだ」と自分に言い聞かせて人間にへばりついてきました。
数学カフェ、サイエンスアゴラも、本当に素晴らしいメンバーと仲良くできて、幸せな環境でした。
最後に
本番間際にジョインしてくれた大学生の方と、打ち上げを機に仲良くなりました。
みらい研究所での打ち上げでは二人仲良く(僕のミスで)終電を逃し、朝方まで語り合うという素敵な体験をしました。
彼も半ば強引につなげようとしているところです。繋げたがり屋なので笑。