Docker 版 Redmine の主副サーバ運用(Mac)

リモートワーク全盛の今日このごろ。

私的事情で環境が変わったこともあり、MacBook(自宅就業時には持ち帰り。以降、副サーバ)の中に Docker で redmine を入れて、自分の進捗管理やその他の資料保存をしていたが、上司同僚にもイントラで公開する必要が出てきた。と言うことで、私の自宅就業時に、上司同僚が閲覧出来ない状態は都合が悪い。

そこで、デスクトップ端末(Mac mini: 以降、主サーバ)の方にも redmine を立てて同期させ、そちら側を閲覧してもらう事に。

サーバ	IP	目的
主	XXX.XXX.XXX.XXX	閲覧のみ
副	YYY.YYY.YYY.YYY	編集及びリモートワーク時の閲覧用

背景

• 主副双方とも M1 チップの mac。
• この redmine については、ユーザが自分のみのため、主サーバの方の権限変更などは考慮していない。

---

0. 主副サーバ双方の Docker のインストール

先人達の情報と大差ない ので要点のみ。

brew で docker のアプリ, docker-compose をインストールした。設定に顕著な変更は加えていない。
FILE SHARING に、以下のディレクトリを登録している。

/opt/docker/redmine/plugins
/opt/docker/redmine/themes
/opt/docker/redmine/files
/opt/docker/redmine/db

1. 副サーバの Docker 版 redmine の構築状況

先人達の情報と大差ない ので要点のみ。

参考URL の他、色々と情報がある。

私の場合は、

/opt/docker/redmine
+-- docker-compose.yml
+-- plugins/
+-- themes/
+-- files/
+-- db/
(etc...)

な状態で docker-compose up -d している。プラグインやテーマを複数個入れているが、本稿では触れない。

一応 docker-compose.yml のみ記載する。

docker-compose.yml

docker-compose.yml

version: '3.8'
services:
  redmine:
    container_name: redmine
    image: redmine
    restart: always
    ports:
      - 3000:3000
    volumes:
      - ./plugins:/usr/src/redmine/plugins
      - ./themes:/usr/src/redmine/public/themes
      - ./plugins:/usr/src/redmine/files
    environment:
      REDMINE_DB_MYSQL: redmine-db
      REDMINE_DB_PASSWORD: redmine
  redmine-db:
    image: mariadb
    container_name: redmine-db
    restart: always
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: redmine
      MYSQL_DATABASE: redmine
    volumes:
      - ./db:/var/lib/mysql
    command: mysqld --character-set-server=utf8 --collation-server=utf8_unicode_ci

2. 副サーバから主サーバへの移植

初回のみ。

@副サーバ

イメージの tar 玉化

% pwd
/opt/docker/redmine
# 動いていたら止める。
% docker-compose stop   
# イメージの tar 玉作成。ひとつにまとめている。
% docker save -o redmine.tar redmine mariadb
%

¹

@主サーバ

tar 玉他、データコピー

% rsync -av [e-mail]:/opt/docker/redmine/ /opt/docker/redmine
%

[e-mail] はもちろん副サーバのもの。

イメージの読み込み

% cd /opt/docker/redmine
% docker load < redmine.tar
%

起動

% docker-compose up -d --build
%

--build を付けないと、素のイメージを呼び、添付ファイル等が上手く表示されない状態となる。

他のマシンから http://XXX.XXX.XXX.XXX:3000(主サーバ) にアクセスして表示されたら成功。

3. 次回以降の同期

後は、副サーバに更新が入ったタイミングで、主サーバの方で

@主サーバ

% pwd
/opt/docker/redmine
# docker-compose の停止
% docker-compose stop 
# データの同期
% rsync -av [e-mail]:/opt/docker/redmine/ /opt/docker/redmine
# 起動
% docker-compose up -d --build
%

すればいい。

もちろん、自力で同期スクリプトを作成して定時実行するのもアリ。

1. image の名前は、docker images で確認可能。つか docker-compose.yml に明記してある。 ↩