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ゲームプラットフォームQAの極意 ~Part.2 イレギュラーテスト~

Last updated at Posted at 2018-12-04

前置き

この頁はゲームプラットフォームQAの特徴について記載していく。
対象としては長期運用しているプラットフォームであり、新規開発の際のQAでないことは念頭に置いていただきたい。

Part1.ゲームアプリQAとの違い

ゲームプラットフォームQAにおけるイレギュラーテスト

Part2はゲームプラットフォームQAで実施するイレギュラーテストについて記載する。
ただし結論としてイレギュラーテストにおいてゲームアプリQAと大きな差異はなく
対象がWebアプリかモバイルアプリかに寄るところが大きい。

弊社のゲームプラットフォームQAで実施しているイレギュラーテストは下記になる。

  • ブックマーク
  • ブラウザバック
  • 通信遮断
  • 複数処理
  • その他

ブックマーク

Webアプリのプラットフォームの場合、ユーザーは自分が良く使う頁をブックマークしているケースが多い。
そのため一般的なフローと異なる順で頁を遷移する場合がある。
例として下記の状況でこのテストが行われる。

  • ある頁を削除した場合
  • 確認項目:該当の頁に遷移できないこと
  • プラットフォームの規約が変更された場合
  • 確認項目:どの遷移でも規約同意の画面が表示されること
  • 新規の課金手段を導入した場合
  • 確認項目:本来表示されるべき画面(親権者同意画面など)を飛ばすことができないこと

ブラウザバック

このテストもWebアプリ特有のものになる。
OSがAndroidの場合は端末にバック機能があるためOSごとの確認になるケースが多い。
基本的にどのような状況でも実施されるテストではあるが
特にイベント進行やアイテム入手など不可逆な遷移がある場面では確認が必須となる。

通信遮断

Webアプリ、モバイルアプリ関係なく発生するテストであり、サーバとの通信が発生する場合に行う。
余談にはなるが少し前はエレベーターや冷蔵庫を駆使して通信できない環境の構築を作り出していた。
今はもっぱら機内モードの使用が主流である。

複数処理

いわゆるトランザクションロックが正常に機能しているかの確認にあたる。
複数のブラウザなどで同時に処理が走った場合に
正常に動作するか(もしくはエラーが吐き出されるか)の確認を行う。
イベントなどで不正が行えないか、課金検証において同時に処理を走らせることで
上限以上の課金ができてしまわないかという確認の際にテストを実施する場合がある。

その他

その他のイレギュラーテストとして下記のようなものも実施している。

  • 複数アカウントの使用(操作中のアカウント切り替えなど)
  • タスクキル
  • 連打

最後に

イレギュラーテストは多岐に渡るため実施しようとするといくらでもできてしまう。
そのため重要なのはテストごとに必要なイレギュラーテストを見極めて取捨選択することである。

Part3では主にゲームプラットフォームの課金機能周りのQAについて記載する。

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