前置き
この頁はゲームプラットフォームQAの特徴について記載していく。
対象としては長期運用しているプラットフォームであり、新規開発の際のQAでないことは念頭に置いていただきたい。
ゲームアプリQAとの差異
Part1はゲームアプリQAとの差異について記載する。
両者QAを比較した際に大きく差異の出る要素は下記の2つが挙げられる。
それぞれについて詳細を記載していく。
- テストスケジュール
- 外的要因
テストスケジュール
ゲームアプリの場合
例えば月の初めにイベントが発生する、月末にキャンペーンを行うなど
多くのゲームアプリの場合は施策がひと月の周期で実施される場合が多い。
QAもそれら定常の施策への対応がベースとなるため毎月類似した検証が発生することになる。
ゲームプラットフォームの場合
ゲームプラットフォームの場合、ゲームアプリと異なり毎月イベントやキャンペーンを行うというケースは稀である。
その代わり季節に合わせた大規模キャンペーンなど施策のサイクルが年単位になる場合が多い。
外的要因
ゲームアプリの場合
ゲームアプリが受ける外的要因としては主にそのアプリが載っているプラットフォームの動向が挙げられる。
例えばプラットフォームの規約が変更になればその対応が必要になるだろうし
アプリが搭載される機器(スマートフォンやPCなど)に関する新たな技術が登場した場合
アプリ上でその技術を活用した場合のテストを行うことになる。
ゲームプラットフォームの場合
ではゲームプラットフォームの場合はどのようなものが外的要因になるか。
上記のスマートフォンやPCなどを含めたプラットフォームの動向はもちろん
ゲームプラットフォームの場合は各国の法律の動向にゲームアプリ以上に強く影響を受ける。
特に顕著なのは消費税変更で、ゲームアプリQAの場合はプラットフォームとのつなぎ込み部分のみを確認するのに対し
ゲームプラットフォームQAの場合はPaymentの全機能テストが発生することになる。
まとめ
ゲームプラットフォームQAはゲームアプリQAと異なり
毎月同じQAが走ることはなく、ゲームアプリQAとは異なる外的要因に影響を受ける
そのため月ごとに異なる施策が発生し時には突発的に大規模な検証が必要になるケースもあるため
ゲームアプリQAよりも管理に工数がかかる場合が多い、というのがゲームプラットフォームQAの特徴である。
Part2ではゲームプラットフォームのQAにおけるイレギュラーテストについて記載する。