Scalaのパターンマッチングを使った代入がすごい

Scala使いなら誰もがパターンマッチを使っていると思います

num match {
  case i: Int    => println("Int型だよ")
  case l: Long   => println("Long型だよ")
  case d: Double => println("Double型だよ")
}

opt match {
  case Some(x) => println(x)
  case None    => println("Noneだよ")
}

型ごとに分岐できたり
メンバの値を束縛することもできます。

実はパターンマッチは代入にも使えます
まずはパターンマッチに使うcase classを用意しましょう

case class Person(name: String, age: Int)

case classではunapplyメソッドが実装され

case Person(name, age) => println("名前: " + name + ", 年齢: " + age)

みたいにnameとageに値を束縛できます

これを変数代入でも出来ちゃうんです

val p: Person = Person("taro yamada", 25)
val Person(name, age) = p
println(name) // => taro yamada
println(age) // => 25

わざわざ
val name = p.name
val age = p.age
みたいに書かなくても一行で済みます

ただこれは結構知ってる人が多いんじゃないかと思うので
もう一つのパターンマッチのやり方も書きます

case class +(_1: Int, _2: Int)

何これと思う人がいると思うんですけど
実はこれ+が名前のcase classです

val a = new +(1, 2)

みたいなかんじで使えます
これをパターンマッチでどういう風に使うかというと

val b + c = a
println(b) // => 1
println(c) // => 2

b + cみたいに演算子を使うかのような感覚で代入できます
パターンマッチ超便利