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SESのいいとこ、わるいとこ(わるいとこ編)

Last updated at Posted at 2024-05-15

前回はSESのいいとこを「SESのいいとこ、わるいとこ(いいとこ編)」として掘り下げた記事を書かせていただきました。
本記事では赤裸々にわるいとこを掘り下げていきます。

同じ作業をしていても所属会社で給与が全然違う

元受けで作業するエンジニアとSESのエンジニアの給料は全然違います。
商流が深くなればなるほどその差額は大きくなり、さらに年収で考えると賞与の手厚さが雲泥の差なので年収ベースで考えると馬鹿らしくなる方もいるかもしれません。
ただ、その分責任所在などはすべて元受けなどの上位になるのでSESのエンジニアさんは積まれたタスクをさばけばいいので自分の好きな開発には集中できます。
SESのエンジニアさんはそのあたりは割り切って考えていかないと精神衛生面ではほんとよくないと思います。

場合によってはスキルチェンジを勧められる

入社した会社の手持ちの案件次第ではスキルマッチせず経験したこともない、するとも思っていなかったスキルチェンジを勧められる可能性があります。
ただ、そういった方は今現在は希望の案件に入れるだけのスキルがないとご認識ください。
実績もスキルも伴っているエンジニアさんはほんとに案件選びに苦労していません。
経験が浅い方は買い手市場、実績もスキルも伴っている方は売り手市場と思ってもらっていいと思います。
なので未経験の方などはIT業界にスキルチェンジできたと入社時に油断しないでください。
入社後1~2年しっかり先を見据えて頑張るかどうかでその会社での自分の行く末まで決まってしまうといっても過言ではないと思います。

若手のスキルが伸びずらい

SESではいる案件はどれも実務の現場です。
そんな中でスキルを磨くために教育係が常にマンツーマンで教えてくれる余裕がある現場は多くはありません。
正直、案件はガチャです。
スキルがない、経験が浅い間は修練です。
地道に頑張りつづけてそしていつか日の目を見る時が来ることを願いながら、日々の業務内でスキルアップを目指すSES業界内ではそれが正解です。
ただ、一つ武器を得るならそれは資格です。
各会社、担当営業などにその資格を取れば希望の案件に入りやすいか確認して資格取得し武器を得ましょう。
といはいっても、営業さんはエンジニアでないのでこの先プロフェッショナルを目指すのであれば取得する資格も自分の進みたい道に最適なものを自身で選ぶべきです。

同じような毛色の経歴が並ぶのでキャリアアップがスムーズにいかない

例えば入社時はIT経験半年未満だとします。
このような方はスキルも実績もないに等しいのでテスターやキッティングなど実務スキルが求められない案件に入れられがちです。
おそらく会社からは1~2年この現場で頑張って経験を積んで開発に進めるようにしましょうなどと諭されると思います。
実際この方法はこれは間違いではありません。
スキルがないなら経験しか詰めるものがないので入れる現場で経験を積むしかありません。
スタート時点で不遇な扱いを受けるとなかなかそこから抜け出せません。
案件自由選択を謳っている会社でさえキャリアアップは難しいです。
なぜなら経歴書などの書類選考で落ちされるからです。
正直、数年間キャリアアップを考えて会社を相談している方がいれば今すぐ転職を考えた方がいいと思います。
同じ経歴書を提出するなら求人サイトに出す方が希望の職に就ける確率は上がると思います。
ただし、転職したからと言って100%の成功はありません!
転職を繰り返しているとどこも取り扱ってくれなくなるので転職をする際には十分注意してください。

現場の指示と会社の指示、慣れないとどこに帰属しているのかわからなくなりがち

これは弊社でも問題視しています。
帰属意識が薄れ会社行事に参加だけでなく、会社へのあたりまえの報告をしないエンジニアさんが出てきてしまい、結果会社としての評価が下がりボーナスや昇給に影響するといったよくないことが発生します。
弊社はそのような無駄なマイナス要素を減らすために自分の現場時代のことを思い出しながらエンジニアさんに日々アドバイスを行っています。

ロースキルエンジニアにとってはキャリアアップを目指すには厳しい環境

同じようなことの繰り返しになりますが、SESには日々いろいろな案件が舞い込んでき人員の入れ替えもハイペースなのでタイミング次第では一気にキャリアアップできる可能性は十分あります。
が、多くはキャリアアップに悩んでおられます。
正直こればっかりは業界の体質が変わらないことには現状打破することは出来ないと思っていますが、キャリアアップできる可能性をアップさせることは可能です。
それは常日頃から現場にも所属会社にもアピールを忘れないこと。
報連相はもちろん会社行事などへは積極的に参加し評価してもらえる環境を自身で作り上げてください。
案件を紹介してくれる営業さんも人間、評価のいいかたや積極的な方など印象の良い方には条件がいい案件が回ってきます。
優先したい条件のいい顧客にはいい人材を紹介したい、これは必然のことなので常日頃から客観的に自分を評価しておくことはすごく大事だと感じています。

一度SESに浸かるとキャリアを積むまでは抜けだしにくい

SESの悪いとこを深堀してきましたが結局ここにたどり着きます。
やはりエンジニアの多くの方は自分の好きなこと得意なことで稼ぎたい。という考えの元、エンジニアという職業を選んだ方が多いと思います。
この最初の志を貫き通すのであればSESという働き方は間違いではないと思います。
ただ、収入に不満を感じキャリアアップを考えてもすぐにはできません。
おそらくこの時点で参画している案件ではキャリアアップは望めず、次、そのまた次の案件、もしくは。。。
ダラダラと現状が続き結局5年たっても多少の収入アップはあったものの大きくは達成できずといったことになります。
キャリアアップするということはその分成果に対しての責任も増え、やはりそういった重要なポジションは元受けや上位会社で受け持つので商流の低い三次受け以降の会社だと一定のとこまでキャリアアップすると案件数も減ってきます。
なのでその際は転職を考えることになると思います。
そこでまたSES界隈で転職をするとまた同じことを数年続けることになる可能性が高いので、ここで必ず請負や受託、自社サービスを取り扱っている企業に転職することが大事になります。

ここまでわるいことを掘り下げてきましたが、正直悪いことも考えようによっては逆手にとれるケースもあるので弊社のエンジニアさんにもお伝えはしてますが、自身のキャリアをどうするか最終的に自分次第。
今の会社にとどまり、しっかり実績を積み上げ希望の案件に定着するもよし、考え方は人それぞれなので平穏無事で日々を過ごすだけでよいならSESは快適だと思います。

全ての行動、発言には自分自身の責任が付きまとうことを意識して立ち回れば今の会社でも明るい未来は切り開けると思っています。

以上、「SESのいいとこ、わるいとこ(わるいとこ編)」でした。

あわせて「SESのいいとこ、わるいとこ(いいとこ編)」も読んでいただければ幸いです。

SESのいいとこ、わるいとこ」もあわせてどうぞ。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

今後も腹を割った話ができるネタが見つかったら書いていきますのでよろしければフォローなどお願いいたしますm(__)m

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https://recruit.bss-j.co.jp/

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