非エンジニアである私が、全く知らなかったFlutter(dart)で こちらのアプリをほぼ100% AIだけで開発した際の経験に基づいて、ChatGPT と Gemini を比較してみます。生成されたコードの質など性能比較は私にはできないので、この記事はあくまでも、『使い勝手について』 になります。
比較条件
ChatGPT 及び Gemini は、両方とも月額数十ドルの有料版(ChatGPT Plus、Gemini AI Pro)での比較です。モデル名で言うと、ChatGPT 4o と、Gemini 2.5 Pro の比較になります。また時期的には、2025年5~7月頃の使用に基づいた比較です。
結論
結論から言うと、私は Gemini を選んで使っています。理由は下記の通りです。
まとめ
- 両方とも、Canvas は使い勝手が微妙
- Gemini は、コードが折りたためる
- Gemini は、長いチャットは Lazy Load してくれる
1. 両方とも、Canvasは使い勝手が微妙
両モデルで Canvas というドキュメント管理機能が用意されていて、チャット本文とドキュメントを分けて管理する事ができます。AIにコードを生成してもらった時、コードをチャット本文ではなく、Canvas 内にファイルとして保存するイメージです。こう書くと一見便利そうだが、実際に使ってみると、複数のファイルの管理は難しいように思う。
下記画像は、ChatGPT で Canvas を開いたところ、ファイル名一覧が表示されるが、何度も同じコードを更新していると、似たようなファイル名が沢山出現する事になり、最新がどれか、最新版には何が含まれているのかが分からないので、後から見かえす際は、結局チャット本文を遡る必要がある。

今後例えば、同じファイルなら複数表示するのではなく1つのファイル内でコードの差分管理ができるようになったり、1行でいいのでそのバージョンの概要がどこかに表示されるなどすれば、より使いやすくなるように思います。
2. Gemini は、コードが折りたためる
さて、Canvas の使い勝手が良くないので、チャット本文内にコードを生成してもらうのを選択した場合、ChatGPT はかなり厳しい。100行程度のコードでも、何度もやり取りをしていると、すぐにチャットが長くなり過ぎて、煩雑になる。何がどこにあるか後から見返すのが大変だし、スクロールカーソルは極小になりブラウザもどんどん重くなってきて、チャットを描写するのにフリーズしたりするようになる。
Gemini の場合、下記のスクリーンショットの通り、コードを「開く・閉じる」形式での表示が可能なので、かなりすっきりする。
ちなみにデフォルトでは、折り畳み形式で表示してくれない事が多いので、明確に「コードを提供する時は、「開く・折り畳む」が出来る形式で表示してください」と指示をするとよいです。
3. Gemini は、長いチャットは Lazy Load してくれる
1つのチャットが長くなってくると、情報が煩雑になるだけでなく、とにかくブラウザが重くなってくる。特に ChatGPT の場合、前述の通りコードの折り畳みがない事もあり、スクロールしようとするとフリーズ、AIが新しいテキストを生成しようとするとフリーズ、なんて事もあった。
Gemini の場合、コードの折り畳みに加えて、チャットそのものを Lazy Load(言葉の使い方が間違っていたらご指摘ください)してくれるので、ChatGPT のように重くなったりフリーズする事がない。ようは、過去のチャットの内容を振り返りたい時、画面上部にスクロールしていくと、スクロールしたタイミングで過去のメッセージを読み込んでくれる仕組みになっている。ChatGPT が全てのメッセージを常に読み込んでいるのに対して、Gemini はこの Lazy Load によって軽い動作を提供してくれる。
さいごに
以上の事から、私は Gemini を好んで使っています。
あくまでも、私の個人的な好き嫌いレベル程度の話ですが、参考になれば幸いです。
ご意見、ご指摘、など何でもコメントください。
ちなみに、そもそも1つのチャットが長くなると、AIの回答精度が落ちる問題があり、使い勝手に関わらず、1つのチャットが長くなってきたら次の新規チャットに移るのが良いと思います。同じプロジェクトを新規チャットで開発継続する際のコツなど、近いうちに別記事にまとめようと思います。


