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終わってるエンジニアの転職その後 〜1年経ってどうなったか〜

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Last updated at Posted at 2026-09-20

はじめに

お久しぶりです、bridge bookです。

以前、終わってるエンジニアの転職履歴という記事を書きました。
無職の状態で2か月間転職活動をして、なんとか自社開発企業に転職した、という内容です。

ありがたいことに思っていたよりも多くの方に読んでいただき、「転職した後どうなったんだ」という話は書いていなかったなと気づきました。

そこで今回は、転職してから約1年が経った現在の状況を書いてみようと思います。

結論

転職して本当によかったです。
何がよかったか、どうしているかをダラダラと書いていこうと思います。

スペック(2026年9月時点)

  • 年齢:28歳
  • 学歴:文系大学出身
  • 社会人歴:6年(4社経験)
  • エンジニア歴:5年(SES2社で4年+自社開発1年)
  • 現職:自社開発企業(小規模IT企業) / フルリモート

前回からの変化は「自社開発1年」が増えただけです。

技術レベル(2026年9月時点)

前回の記事から1年、正直にいうと コーディングの技術はそこまで伸びていません。
理由はシンプルで、AIに書いてもらうことが増えたからです。

  • TypeScript × NestJS
    → 現在のメインです。
    前職では使っていなかったバックエンドのTypeScriptを、業務で書けるようになりました。
    ただ、後述の通り、自分でゴリゴリ書いているかというと微妙です。

  • TypeScript × React
    → 正直あまり変わっていません。AIに任せてしまう場面が多いです。

  • Java × Spring Boot
    → 変わらず。既存の処理を参考にコードを書く程度。

  • Python
    → 変わらず。少し触ったことがある程度で理解は不十分。

  • SQL
    → AIに置き換えられました。自分で書くよりも、書いてもらって読んでレビューする形がほとんどです。

  • AWS
    → 実務経験ありという状態から大きくは変わっていません。

  • Linux
    → 基本的なファイル操作は可能だが、詳しくはない。

代わりに伸びたところ

コーディング以外では手応えがありました。

特に、アーキテクチャ周りの理解です。
DDD、クリーンアーキテクチャ、オニオンアーキテクチャをベースにした設計に触れ、実際に考えたり、振り返ったりしてきました。

過去にSESで経験した様々なプロジェクトとも比較することで、以前よりも設計について考えられるようになったと思います。

前回の記事の最後に

「このくらいの年ならテックリードとかのレベルなんだろうな」

と書きましたが、1年経った今もテックリードではありません。

ただ、伸びる方向が「コードを書く速さ」ではなく、「設計をどう判断するか」「システム全体をどう見るか」に変わってきた感覚はあります。

転職してよかったこと

SESでの経験は無駄ではなかった

一番よかったことは、技術が伸びたとか環境が良くなったとかではなく、
これまでの経験が間違っていなかったと確認できたこと でした。

前回の記事で、私はこう書きました。

改めて自分をキャリアを振り返り終わっているなと思います。
社会人経歴5,6年で4社を経験することになります。ジョブホッパーのような浅さが今後どのように響いてくるかが心配ですが

SESで4年、1年ごとに現場が変わる働き方をしてきて、
自分の経験は「広く浅い寄せ集め」なんじゃないかと思っていました。
自社開発の現場で通用するのか、正直かなり不安でした。

結果からいうと、何とかなっています。

  • システムをどう捉えるか
  • 設計をどう考えるか
  • コードをどう書くか
  • 仕事をどう進めるか
  • チームでどうコミュニケーションを取るか
  • どう働くか

どれも、大きく間違ってはいませんでした。
現場が変わるたびに違うやり方を見てきたことが、結果的に「どのやり方でも通用する部分」を自分の中に残してくれていたのだと思います。

居場所ができた

前回の記事で、転職を考えたきっかけとしてこう書きました。

SESという業態上の特性から帰属意識を持ちにくく、自社内にも安心できる居場所を感じづらい状態が続いていました。

ここは、はっきり解消されました。

SES時代は常駐先でどうしても壁がありました。
年が近くても、なんとなく壁がある。
どうしても「取引先の関係」だったからです。

けど、今は一緒に働いている仲間、同僚として何かあれば相談して、一緒に考えて、解決できる。
仕事が憂鬱だと感じることが、ほとんどなくなりました。

温かく迎えてくれたメンバーの方々には本当に感謝しています。

意見を言う人になった

居場所ができて、一番変わったのは 「意見を言えるようになったこと」 です。

入社した当時、プロダクトはお世辞にも良い状態とは言えませんでした。
そこでSES時代の経験を持ち出して、いろいろと口を出すようになりました。

  • システムとしてどうあるべきが妥当か
  • 期限に対して見積もりは現実的か
  • やらないほうがいいことを、どう調整して落とすか
  • もらった要件に対して、どうアプローチするか

特によく言っていたのが、そもそも論 です。

「やりたいことって、本当にそれですか?」
「それをやって、どうなりますか?」

要件をそのまま受け取らずに、一度立ち止まって聞く。
SES時代は思ってたけど立場的に言いづらかったことでした。

面白かったのは、これが歓迎されたことです。
むしろウェルカムという空気で、言えば言うほど話が前に進みました。

今思うと、忌憚のない意見を言う人がそもそも少なかったのだと思います。

技術力で活躍できたわけではありません。
言いづらいことを言う役を引き受けた、というのが実態に近いです。

想定外だったこと

よかったことばかり書いてきましたが、想像と違ったことも正直に書きます。

自社開発でも、コードは綺麗じゃない

転職前、自社開発企業には整ったコードベースがあるものだと思っていました。
自社開発のほうが技術力が高い、とも思っていました。

実際は違いました。

もちろん場所によるのだと思いますが、少なくとも自分が入った環境では、
「自社開発だから綺麗」という法則は成り立っていませんでした。

ただ、これはむしろ安心材料でもありました。
みんな完璧ではない。
自分の技術力の低さに引け目を感じていましたが、
どこに行っても完璧な現場があるわけではないと分かったのは大きかったです。

技術は伸びたが、想像していた方向ではなかった

自社開発に行けば技術が伸びる、と思って転職しました。
実際に伸びたのは、コーディングの力ではありませんでした。

伸びたのは設計の考え方や、どう進めるかの判断のほうです。
コードを書く力は、正直あまり変わっていません。
AIに任せる割合が増えたことも大きいと思います。

想像とは違いましたが、これが悪いこととも思っていません。

今やっていること

チームリーダー

現在はチームリーダーをやっています。

転職したときは、正直こうなるとは思っていませんでした。
前回の記事では本当に自信がなかったし、とても卑屈で自分をマイナスにとらえていました。

1年後、テックリードではありませんが、チームリーダーになりました。

技術力が上がったからではありません。
前の章で書いた通り、コーディングの力はそこまで変わっていません。

それでもチームリーダーを任せてもらえているのは、SES時代にやっていたことが役に立ったからだと思っています。

前回の記事で、転職を考えたきっかけとしてこう書きました。

顧客対応に加え、単価交渉など本来の業務外の作業を自社から求められることもあり、

当時は嫌でたまらなかった業務です。
ですが、あのとき身についたもの

「取り決めをしっかり守ること、守れないときは交渉して着地点を探すこと」

が今のチームリーダーという役割にそのまま役立っています。

逃げ出すように離れた環境で身につけたものに、今助けられているのは皮肉な話です。

あるプロジェクトでは、マネジメントとエンジニアを兼ねている

既存システムのリプレイス案件で、テスト期間の全体マネジメントを担当しています。

やっていることを並べると、こんな感じです。

  • テスト計画の策定
  • テスト仕様書の作成
  • テスト実施のマネジメント(誰が何をいつまでに、の管理)
  • 検出された不具合の修正(エンジニアとして自分でコードも触ります)
  • リリースに関する作業

計画を立てるところから、実際に手を動かすところ、
そしてリリースまで、ひと通り見ている状態です。

SES時代は「設計から製造まで」の中の一部分を担当することがほとんどでした。
自分が書いたものが最後どうなるのか、見届けられない案件も多かったです。

今は最後まで自分で持っていけます。
これは自社開発に来てよかったと一番実感している部分かもしれません。

最後に

前回の記事は、こう締めくくっていました。

改めて自分をキャリアを振り返り終わっているなと思います。
内定を頂けたことに感謝し次の会社では現在のキャリアを立て直せるように頑張ろうと思います。

あれから1年が経ちました。

「キャリアを立て直せたのか」と聞かれると、正直よく分かりません。

技術力が劇的に伸びたわけでもありません。
コードを書く力も、正直そこまで変わっていないと思います。
AIにコードを書いてもらうことも増えました。

それでも、ひとつだけ変わったことがあります。

今は、自分のことを「終わってる」とは思わなくなりました。

転職する前は、これまでの経験を「浅い」「中途半端だ」と思っていました。
SESで1年ごとに現場を変わって、いろんなことを少しずつ経験してきたけれど、結局どれも中途半端なんじゃないか。

そんなふうに、自分のキャリアをずっとマイナスに見ていました。
でも、1年経って振り返ってみると、あのときは無駄だと思っていた経験が、今の自分を意外なところで支えてくれています。

現場が変わるたびに覚えたこと。嫌だなと思いながらやっていたこと。
当時は何の意味があるのか分からなかった経験。

そういうものが、今になって少しずつつながってきました。

もちろん、すべての経験がいつか役に立つとは思いません。
それでも、その経験にどんな意味があるのかは、経験している最中には分からないこともあるんだと思います。

もし、今この記事を読んでいる人の中に、自分のキャリアに自信が持てなかったり、これまでやってきたことに意味があるのか分からなくなっている人がいたら。
今すぐ答えが出なくても、過去の自分の経験を全部否定しなくてもいいんじゃないかなと思います。

最後の最後にこの記事が、同じように悩んでいる誰かにとって、何かのきっかけになるような記事だと嬉しいです。
長い文章になりましたが、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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