本記事には筆者が開発に関わっているサービス(GetXAPI)の紹介を含みます。X APIの料金と無料クレジットの条件は、すべてX公式ドキュメントを2026年10月22日に確認した内容です。
「X APIは無料で使えるのか」を調べると、「無料枠は廃止された」という記事と「無料で使える」という記事が混在しています。現在の答えは、無料プランはないが、新しく支払いを始めるアカウントには最大70ドルの無料クレジットが一度だけ付く、です。この記事では、その条件、受け取り方、70ドルで何ができるかを整理します。
2026年10月22日更新。X公式の料金ページ(Pricing)と無料クレジットのページ(Free credit incentives)で、金額と条件を同日に確認しています。
X APIは無料で使えますか?
継続的に使える無料プランはありません。 現在の公式料金ページにあるのは、クレジットを先に買って使った分だけ引かれる従量課金(pay-per-use)と、Enterpriseプランです。ただし、新たに支払いを始めるアカウントには一度きりの無料クレジットがあります。最初のカードでクレジットを購入すると20ドル、最初の自動チャージが成功するとその金額と同額(上限50ドル)、合計で最大70ドルです。単価の一覧はX APIの料金表にまとめています。
無料クレジットにクーポンやコードは必要?
不要です。X公式ページには「コード、バウチャー、フォームは不要」と明記されており、条件を満たすと約1分でDeveloper Consoleに自動で反映されます。
無料クレジットに有効期限はある?
あります。付与から3か月で失効します。また、購入したクレジットより先に消費されるので、普通にAPIを使えば無料分から減っていきます。
カードを登録するだけでもらえる?
もらえません。2026年10月13日の更新で、カード登録だけでは対象外になり、そのカードで最初のクレジット購入を完了した時点で20ドルが付与される仕様に変わりました。古い解説記事では「カード登録で20ドル」と書かれていることがあるので注意してください。
無料クレジットを受け取る手順
- Developer Consoleにログインし、Billingを開きます。
- クレジットカードかデビットカードを登録します。プリペイドカードは対象外です。
- クレジットを購入します。購入が完了すると20ドルの無料クレジットが付きます。
- 自動チャージ(auto-recharge)をオンにし、チャージ額としきい値を設定します。
- 残高がしきい値を下回って最初の自動チャージが成功すると、同額(上限50ドル)が付きます。設定をオンにしただけでは付与されません。
- Billing の Credits で「Free credits」の残高を確認します。
対象になる条件・ならない条件
| ケース | 結果 |
|---|---|
| 新規アカウントでカードを登録し、クレジットを購入 | 20ドル付与(購入分とは別) |
| 新規アカウントでカードを登録しただけ | まだ付与されない(購入後に付与) |
| プリペイドカードを登録 | 対象外(カード自体は使える) |
| 以前に支払い実績があるアカウント | 対象外 |
| 別アカウントで報酬を得た同じカードを登録 | 対象外(1枚につき1回) |
| 最初の自動チャージが100ドル | 50ドル付与(上限) |
20ドルと自動チャージの特典は独立しているため、両方満たすと合計70ドルです。どちらも1アカウント1回、カード1枚につき1回で、現金化や返金、他アカウントへの移動はできません。なお、この特典は「順次展開中(rolling out)」と公式に書かれており、まだ有効になっていないアカウントでは付与されません。
料金の目安:70ドルで何回呼べる?
公式料金ページの主な単価です(2026年10月22日確認)。
| 操作 | 単価 |
|---|---|
| Post(ポスト)の読み取り | 1件 $0.005 |
| User(ユーザー)の読み取り | 1件 $0.010 |
| ポストの作成 | 1件 $0.015 |
| URL付きポストの作成 | 1件 $0.200 |
従量課金には月300万件のPost読み取り上限があり、それ以上はEnterpriseプランになります。使いすぎを防ぐには、Developer Consoleで**支出上限(spending limit)**を設定できます。
70ドルを単価で割ると、ざっくり次の回数になります。
FREE_CREDITS_USD = 70 # 20ドル + 自動チャージ一致分の上限50ドル
unit_prices = {
"Post読み取り": 0.005,
"User読み取り": 0.010,
"ポスト作成": 0.015,
"URL付きポスト作成": 0.200,
}
for name, price in unit_prices.items():
print(f"{name}: 約{int(FREE_CREDITS_USD / price):,}件")
Post読み取り: 約14,000件
User読み取り: 約7,000件
ポスト作成: 約4,666件
URL付きポスト作成: 約350件
たとえば1日10件、URLなしで投稿するBotなら、3か月(約900件)で約13.5ドルです。一方でURL付きの投稿は1件0.2ドルと高く、リンクを毎回貼るBotだと70ドルは350件で尽きます。また3か月で失効するので、使い切れない分は消えます。
公式X APIが向いているケース・向いていないケース
向いているケース
- 自分のアカウントからの投稿や返信を自動化したい(書き込みは公式APIの領域です)
- 公式の利用規約とサポートの下で運用したい
- 月の読み取りが数千件程度で、無料クレジットの範囲で試せる
向いていないケース
- 大量の読み取り(検索、タイムライン、フォロワー収集)が中心。Post 1件 $0.005 は、1万件で50ドルになります
- 3か月以上かけて少しずつ使いたい(無料クレジットは失効します)
- 開発者アカウントの登録やカード登録をせずに、まず動かしてみたい
読み取りが中心なら、GetXAPIのような外部APIも選択肢です。標準エンドポイントは1コール $0.001(1コールで約20件)で、登録時に0.10ドル分の無料クレジットがカード登録なしで付きます。詳しくはGetXAPIの無料クレジットと公式X APIの比較にまとめています。
よくある質問
Twitter APIを個人で利用するには?
Developer Consoleでアカウントを作成し、アプリを登録してAPIキーを発行します。現在は従量課金なので、利用前にクレジットの購入が必要です。上記の無料クレジットは、その最初の購入時に受け取れます。
X APIのFreeプランでできることは?
現在の公式料金ページには、新規向けのFreeプランの記載がありません。無料クレジットは購入したクレジットと同じく、X APIの利用料金に使えます。読み取りにも投稿にも使えます。
無料クレジットがもらえないのはなぜ?
公式FAQによると、主な理由は次のとおりです。カードを登録しただけで購入していない、すでに別のカードが登録されていた、過去に支払い実績がある、プリペイドカード、そのカードで以前に特典を受け取った。カードを削除して登録し直しても結果は変わりません。
無料クレジットは何に使える?
従量課金アカウントのX API利用料金に、購入クレジットと同じように使えます。ただし先に消費され、3か月で失効し、現金化はできません。
参考
- X Developer Platform「Free credit incentives for X API pay-per-use accounts」: https://docs.x.com/x-api/getting-started/free-credits
- X Developer Platform「Pricing」: https://docs.x.com/x-api/getting-started/pricing