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F-789SGをレビュー! CanonのCASIOライクな関数電卓これ如何に?

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はじめに

F-789SGを購入、やっと関数電卓のおすすめを自信を持って語れる境地まで辿り着きました。

どうにも、「CASIOのパクリ」みたいに感じてしまって、買うのを躊躇していたのですがこの際購入に踏み切りました。

これで各社フラッグシップをそろえたことになります(厳密にはまだですが…)。

これでTI-nSPIRE系以外は出揃いました。

CASIOとCanonの差

まず、私が「パクリ…?」のように感じてしまった理由の画面を比較していきます。左がCanon、そして右がCASIOです(CASIO機はfx-375ES Aだと思ってください)。

IMG_0089.jpeg
↑メニュー。数字の表示形式とフォントサイズが異なる。

IMG_0090.jpeg
↑科学定数呼び出し画面。Canonの方が使いやすい。

IMG_0091.jpeg
↑単位変換画面。こちらもCanonの方が使いやすいです。

IMG_0087.jpeg
IMG_0088.jpeg
↑赤枠部分のフォントが違います(上下ともに)

ちょくちょく差があるので、「CASIOのOEM製品」ではなく「CASIOに似せた製品」 のようにも感じられますが、この表示の感じ、一昔前のCASIO機のOEMという可能性はありますよねぇ… ほら、fx-91xESあたりのやつですよ。

あと電池がCR2032はやめて欲しいですね。普通に電池代が跳ね上がります。

機能面でも差があることもわかりました。CASIO機では3元1次方程式・3次方程式まで対応(ともにEQNモードから)なのに対し、Canon機は4元1次方程式4次方程式までの対応になっています。

それにCanon機は行列・ベクトルをそれぞれ4つまで使用できます。また行列は4x4まで可能です。これはCASIO機の3x3まで・3個までという性質よりも優れています。

しかし、CASIOと違ってソーラーのみの駆動はできません。困ったなぁこれ。

操作感

正直、ほぼCASIOと一緒です。わざわざこちらで書き直すのも面倒ですから以下の記事をご覧ください。

では本機のみの特徴について述べていきます。

Appsキーは便利です。これだけで確かに初心者に勧める理由になるかもしれません。でも、それだけです。CASIO機でいうOPTN(オプション)キーに当たります。CASIOのOPTNキーはその状態で使用できるほぼ全てのことがそのOPTNメニューに集約されているから便利なのであって、それが若干でも中途半端なCanon機では大きな利点と成し得ないのです。

基本的にはハードウェアキーから直接アクセスできる方が便利なはずです。特に総和($\sum_{}^{} {}$)をメニュー内に入れたのは大失態と言ってもいいでしょう。

やはり、この状態では僕がF-789SGを勧める立場には回れないです。これだったら、fx-375ES Aを買ってもらって基本的なところをレクチャーしたいと考えます。(速度も同じですから。)

数値変数は19個あります。ABCDEFXYMと0〜9です。こんなに多くても煩雑になるだけのように思えますが…

おわりに

ボリューム皆無ですね。最近の電卓関連記事はどうしてもプログラムに触れる関係で200行(Qiita内表示)くらいは余裕で行くんですが。たったの70行未満です。

そもそも関数電卓というのは(他の製品もそうだが)取扱説明書を読み込んで徐々に理解していくものなのです。それを無理に分かりやすくしても、それが必ず成功するとはいえないのです。

本機種も若干その傾向を感じていますが、最たる例がClassWiz CWシリーズでしょう。関数電卓という本来難しいはずのもの無理に分かりやすくする弊害の象徴と言って過言ではないように思います。

それではまた〜

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