Reactコンポーネントに渡される文字列内のURLをリンクにする方法

現状

umiJSのcommentにリンクを挿入する
renderItem={}内のcommentタグがチャットメッセージコンポーネントに該当する。
その中のcontentプロパティにメッセージが渡されている。

問題点

itemを受け取ってtextを表示している。
問題はここが全てstring型で渡されているので、URLを添付してもリンクが繋がらない。

// 修正前
<List
       /* 省略 */
  renderItem={item => {
     return (
         <li>
           <Comment
             author={item.username}
             content={item.text} // <== ここ
            />
        </li>
      )
    }}
 />

実装方針

入力された文字列からURLを検索し変換してからcontentに渡す。
正規表現を用いてURLライクな文字列を抽出し、aタグに置換する。

ブログより借用

const ｌink = (str) => {
    const regexp_url = /https?:\/\/[a-zA-Z0-9.\-_@:/~?%&;=+#',()*!]+/g;
    const regexp_makeLink = (url) => {
	    return '<a href="' + url + '">' + url + '</a>';
    }

    return str.replace(regexp_url, regexp_makeLink);
}

strを受け取ってreplace(検索文字, 置換後)メソッドで置換する。
regexp_urlを正規表現で定義して、https://~~~という文字列を検索する。
末尾の/gはテキストないの全てのurlを検索するもので、urlがヒットするたびにregexp_makeLinkメソッドが実行される。

replaceメソッドは第一引数が席表現の場合、第二引数の関数の引数は(文字列, n番目の()で括られた文字列)を受け取る。

regexp_makeLinkは受け取ったregexp_urlをaタグで囲う関数。

そしてautoLink関数で処理したitem.textをCommentのcontentプロパティに渡す。

components/TextChat/index.tsx

// 修正前
<List
       /* 省略 */ 
  renderItem={item => {
     return (
         <li>
           <Comment
             author={item.username}
             content={ｌink(item.text)} // <== ここ
            />
        </li>
      )
    }}
 />

この時点で予期しない挙動に気づく...

<a href="' + url + '">' + url + '</a>がそのまま文字列として表示されてしまう。
現状は全て文字列として渡されてしまっているものをJSX.Elementとして渡さないといけない。

セキュリティ上あまり良くないような気がするが、InnerHTMLで埋め込む方針をとる。
Reactの場合、dangerouslySetInnerHTMLという書き方になる。

dangerouslySetInnerHTMLでaタグを認識させる。

  const link = (str: string): JSX.Element => {
    const regexp_url = /https?:\/\/[a-zA-Z0-9.\-_@:/~?%&;=+#',()*!]+/g;
    const regexp_makeLink = (url: string): string => {
      return `<a href=${url} target="_blank" rel="noopener noreferrer">${url}</a>`;
    }
    const replacedString = str.replace(regexp_url, regexp_makeLink);

    return (
      <p dangerouslySetInnerHTML={{__html: replacedString}}></p>
    )
  };

__htmlプロパティに先ほど変換したURLを含む全ての文字列を渡すことで、pタグのなかにaタグを含む文字列を入れる。
ちなみに新規タブで開きたかったのでtarget="_blank"を追記。

加えて、「開かれた新規タブ側で、リンク元タブの URL を操作できてしまう」という虚弱性対策として rel="noopener noreferrerを加える。