開発中のWebアプリケーションを簡単にテストするためには、組み込みHTTPサーバーが非常に便利です。Jettyは、軽量で使いやすい組み込みHTTPサーバーおよびサーブレットコンテナの一つです。この記事では、MavenプロジェクトにJettyを組み込む方法をステップバイステップで説明します。
前提条件
このチュートリアルを始める前に、以下の条件を満たしていることを確認してください:
- JDK 17 以上がインストールされている
- Mavenがインストールされている
ステップ1: pom.xml
の編集
プロジェクトが作成されたら、pom.xml
ファイルを開いて、Jettyの依存関係とプラグインを追加します。
依存関係
Jettyサーバーを組み込むために、以下の依存関係を<dependencies>
セクションに追加します。
<dependency>
<groupId>jakarta.servlet</groupId>
<artifactId>jakarta.servlet-api</artifactId>
<version>6.0.0</version>
<scope>provided</scope>
</dependency>
プラグイン
Jettyを起動し管理するために、maven-jetty-plugin
を<plugins>
セクションに追加します。
<plugin>
<groupId>org.eclipse.jetty</groupId>
<artifactId>jetty-maven-plugin</artifactId>
<version>11.0.20</version>
<configuration>
<scanIntervalSeconds>10</scanIntervalSeconds>
<webApp>
<contextPath>/</contextPath>
</webApp>
</configuration>
</plugin>
このプラグイン設定では、Jettyサーバーのスキャン間隔を10秒に設定しています。これは、ファイルの変更を10秒ごとにチェックし、変更があった場合に自動的にリロードすることを意味します。contextPath
はアプリケーションのベースURLを指定します。ここではルート(/
)に設定しています。
ステップ2: アプリケーションの実行
pom.xml
に必要な設定を追加した後、次のコマンドを使用してJettyサーバーを起動し、アプリケーションを実行します。
mvn jetty:run
このコマンドを実行すると、Jettyサーバーが起動し、指定したポート(デフォルトは8080)で待機します。ブラウザを開き、http://localhost:8080
にアクセスして、アプリケーションが正しく動作していることを確認できます。
まとめ
この記事では、MavenプロジェクトにJettyを組み込み、Webアプリケーションを簡単に開発およびテストする方法を説明しました。Jettyプラグインを利用することで、開発中のアプリケーションの起動やデバッグが容易になります。これにより、開発プロセスがスムーズに進み、より迅速にアプリケーションを構築できます。
JettyとMavenの組み合わせは、JavaでWebアプリケーションを開発する際の強力なツールです。この設定を利用することで、開発者は効率的に作業を進めることができるでしょう。