AIフレンドリーとは何か?企業情報を4つのStory Unitsで整理し、AIに伝えるという考え方
はじめに
生成AIやAI検索が広がるなか、企業のWeb情報をどのように整備するかという課題が生まれています。
企業はホームページやSNSなどを通じて、理念、商品・サービス、技術、実績などの情報を発信しています。しかし、これらの情報は複数のページや媒体に分散していることがあります。
人間にとって見やすいWebサイトが、AIにとっても必ずしも理解しやすいとは限りません。
そこで私たちが提唱するのが、「AIフレンドリー」という考え方です。
この記事では、AIフレンドリーの基本的な考え方と、BizWonderが採用する企業情報の整理方法をご紹介します。
1. AI向けの情報発信を考える
従来の企業Web戦略では、人間に企業を知ってもらい、商品やサービスを選んでもらうことが重要でした。
SEO対策、Web広告、SNS、動画マーケティングなどは、そのための手段です。
一方、AI検索が広がると、人間が企業のホームページを直接探すだけでなく、AIに質問し、AIが集めた情報をもとに企業や商品を比較するという情報の流れも生まれます。
このとき、企業が伝えたい情報が複数の場所に分散していると、AIが企業の全体像を正確に理解できるとは限りません。
AIフレンドリーでは、AIに複雑なホームページを読み解いてもらうだけでなく、企業が伝えたい公式情報を、AIが理解しやすい形に整理して公開することを目指します。
2. 企業情報を4つのStory Unitsに整理する
BizWonderでは、企業情報を次の4つのStory Unitsに整理します。
VISION:企業は何を目指しているのか
企業理念、ビジョン、社会に提供したい価値を整理します。
PRODUCT:何を提供し、どんな課題を解決するのか
商品やサービスの特徴、強み、他社との違いなどを整理します。
PEOPLE:どんな人たちが、その企業を動かしているのか
経営者やスタッフの思い、経験、専門性を整理します。
UNIQUE:その企業ならではの価値は何か
独自の技術、実績、文化、競争力の源泉を整理します。
この4つの観点から情報をまとめ、AIが理解しやすいテキスト構造と情報形式で、企業の公式情報として公開することを目指します。
企業の情報を単に増やすのではなく、企業が何を伝えたいのかを整理し、まとまりのある形で公開するというアプローチです。
3. 既存サイトとAI向け情報サイトを併用する
AIフレンドリーの基本的な仕組みは、人間向けのホームページを置き換えることではありません。
既存のホームページはそのままに、AI向けの情報サイトを新しく持つ。
人間向けのWebサイトとAI向けの公式情報を併用する二層構造です。
企業がこれまで使ってきたホームページを全面的につくり直すのではなく、AIに伝えたい公式情報を整理して公開するという考え方です。
なお、情報を整備したからといって、AIが必ずその情報を参照したり、企業や商品を推薦したりすることが保証されるわけではありません。ここで目指すのは、AIが利用できる公式情報の質と構造を改善することです。
4. AIフレンドリーは生成AIモデルそのものではない
AIフレンドリーは、新しい生成AIモデルを開発する取り組みではありません。
既存のAIを中小企業の成長のために活用しやすくするための仕組みです。
具体的には、次のような活動を想定しています。
- 企業情報をAIに伝える
- AI検索への対応を強化する
- SNSを通じて人間にも情報を届ける
- AIを経営や事業の相談相手として活用する
これらの活動を中小企業自身が実践できるようにするために開発したのが、AI FRIENDLY COCKPIT です。
5. 情報整備を、その先の企業活動につなげる
AI向けの公式情報は、AI用サイトを公開して終わりではありません。
企業が情報を整理しておくことで、新商品や新サービスの発表、採用活動、地域や海外への市場展開など、さまざまな活動に活用できる基盤となることを目指しています。
人間向けの広告やSNS発信に加え、AIにも理解しやすい公式情報を提供する。
人にも伝える。AIにも伝える。
この両方を一体として考えることが、AI時代の企業情報戦略につながると考えています。
さらに、AIが企業や商品を調べる際に利用しやすい公式情報のネットワークを育てる構想として、AI FRIENDLY ZONE があります。
企業がそれぞれ情報を発信するだけでなく、AIにとって探しやすく、人間にとっても新しい企業との出会いが生まれる場所を目指しています。
6. 中小企業が始めやすい仕組みを目指して
中小企業では、経営者自身が営業、商品開発、採用、広報などを担うことも少なくありません。
そのため、自社の価値を整理し、情報発信を継続的に改善することが重要である一方、専任の担当者や大きな予算を確保するのが難しい場合もあります。
AIフレンドリーでは、中小企業自身が自社の公式情報を整理し、AI時代の情報発信に参加できることを目指しています。
BizWonderでは、AI用サイトの作成から公開、AI FRIENDLY ZONEへの掲載までを無料としています。
まずは自社の情報をAIに伝えるところから始め、その後の活用方法を企業ごとに見つけていくという考え方です。
まとめ
AIフレンドリーの基本的な考え方を整理すると、次のようになります。
- 企業の公式情報を整理する
- VISION、PRODUCT、PEOPLE、UNIQUEの4つのStory Unitsにまとめる
- AIが理解しやすいテキスト構造と情報形式で公開する
- 人間向けの情報発信とAI向けの情報発信を併用する
- 整理した情報を、商品・サービスの発表や採用などの企業活動にも活用していく
AIによる情報の参照や推薦を保証するものではありませんが、AIが利用できる公式情報を整備することは、企業自身が取り組める情報戦略の一つです。
AIに選ばれることだけを目指すのではなく、AIとともに成長できる企業を増やす。
それが、私たちの目指すAIフレンドリーです。
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