#GUIで動かすKali Linux
以前の記事でDockerでKali Linuxを導入しました。
しかし、Kali LinuxはGUIで利用することが多く、CUIでは不便だということを知りました。
そこで今回、クラウドサーバー上のDockerでインストールしたKali Linuxを、簡単にGUIで動かす方法について紹介したいと思います。(作業自体は簡単でしたが、Dockerの知識不足と情報量の少なさではまってしまいました)
VNCでGUI接続
今回、GUI接続するためにVNCを使います。
VNCとは、Virtual Network Computingの略で、文字通りコンピューターを遠隔動作するためのツールとなっています。
今回はVNCを簡単にインストールできるChromeの拡張機能の、VNC® Viewer for Google Chromeを使いたいと思います。
前提条件
- Dockerインストール済みのクラウドのUbuntu18.04サーバー
VNCがインストールされたDockerイメージを利用
今回は前回のKali LinuxのDockerイメージと違って、VNCサーバーがインストールされたものを使います。
$ wget https://github.com/rringler/kali-vnc/archive/master.zip
$ unzip master.zip
$ cd kali-vnc-master
$ docker build -t kali:latest .
$ sudo docker images
Kali Linuxを起動
ここの起動時がポイントです。
クラウドサーバーからコンテナを起動する場合は、IPアドレスとポートを指定してください。
IPアドレスを指定せずポートのみを指定し起動すると、デフォルトの0.0.0.0のlocalhostのIPが割り振られてしまいます。
VNC接続時はIPアドレス:ポートで接続することになるので、ホスト側でこの指定をしないと接続できなくなってしまいます。
$ sudo docker run -it --name kali -p IPアドレス:6080:6080 -p IPアドレス:5091:5091 kali:latest
コンテナ内に入ったら、初期設定とVNCサーバーを立ち上げます。
# apt-get update && apt-get install metasploit-framework && apt-get upgrade
# vncserver :1
VNCに接続
その後、VNC® Viewer for Google Chromeを立ち上げ、IPアドレス:5901でconnectを押したら、Kali LinuxのGUI環境が立ち上がります。
これで、Kali LinuxのGUI接続は完了です。
参考URL
https://qiita.com/moe-hana/items/14c5d2ecfc054dd12708
http://www.no1497.com/?p=598