はじめに
Autonomous Database(ADB)にはデフォルトで Database Actions(DB Actions) が組み込まれています。
Autonomous Databaseの詳細 → データベース・アクション をクリック
今回はこの Database Actions の チャート という機能を触ってみたいと思います。
このチャートは、SQLコマンドを使用しデータを視覚化する機能です。
その他、Database Actionsの機能の概要については、「Autonomous Database - Database Actions 機能概要」をご参照ください。
チャートの作成
Database Actionsの「チャート」をクリックすると次のような画面になります(今回は既にチャートを作成済みです)。
右上の 作成 から チャート と ダッシュボード の作成が可能です。
※ちなみに、 作成 ボタンの左側の双眼鏡をクリックするとチュートリアルが始まります。
まずは、新規チャート をクリックしチャートから作成します。
必須項目は次の3つです。
- 1)チャート名
- 2)説明
- 3)権限によって保護済
-
非保護or使用可能な権限を選択します
-
< 注意 >
マニュアル(オンプレミスOracle DatabaseのためのOracle Database Actionsの使用)によると次のようにありますが、私の環境では使用可能な権限が表示されなかったため、今回は非保護を選択しました。
権限によって保護済: ドロップダウン・リストから使用可能な権限を選択すると、この権限を持つユーザーのみがチャートに安全にアクセスできます。
※Autonomous Databaseのマニュアル(Oracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructureの使用 - 組込みのOracle Databaseアクションとの接続)を見ても チャートに関しての記述がほとんどないためオンプレミスのマニュアルを参照しています。
また、公開済(有効にすると、チャートを外部で共有したり、外部からアクセス可能)にし、次をクリックします。
左のボックスにSQLを記述し可視化したいデータを取ってきます。
右のボックスでは表示したいチャート・タイプ、スタイルや列名を選択します。
プレビューをクリックすることで下部にチャートのプレビューが表示されます。
自動プレビューのチェックボックスをOnにすることでチャート・タイプ等を変更したときに、自動でプレビューが変更されます。

赤枠の データをクリックすると、チャートではなく、表形式でデータを表示することも可能です。

今回は、従業員ごとの年収を可視化したいのでチャートが適切ではありません。そのため、棒グラフにし、降順でソート してみます。
先ほどのチャートよりわかりやすくなったかと思います。

チャートが作成できたら、はじめのチャートとダッシュボード画面に作成したものが表示されます。
作成したチャートは編集、削除、表示、非公開/公開、エクスポート等が可能です。

チャートの表示をクリックするとこのようにチャートを参照できます。
リフレッシュは「オフ、5秒、10秒、15秒、20秒」から選択可能で、表形式で表示したり、URLを共有することも可能です。



作成したチャートを非公開にするとステータスがグレーに変更します。非公開なので、チャートを参照はできません。参照したい場合は、公開に戻します。
このように、メンテナンス等で一時的に参照を停止する場合などに非公開にすることも可能です。

ダッシュボードの作成
チャートを作成したらダッシュボードにチャートをまとめることができます。
チャートとダッシュボード画面の右上の作成をクリック →新規ダッシュボードからダッシュボードの作成が可能です。
ダッシュボード名、説明、権限によって保護済みを入力/選択し、作成をクリックします。

右側のチャートの追加から追加したいチャートを選択します。

ダッシュボードを保存し、新しいタブで開くと次のようになります。
このように、作成したチャートを複数まとめダッシュボードに表示できます。
URLも共有することが可能です。

先ほどのチャート同様、ダッシュボードも「編集、非公開/公開、エクスポート、削除等」が可能です。

最後に
今回は、簡単なデータを使いチャートとダッシュボードを作成し、従業員の年齢と給与を丸裸にしました。
例えば、製品ごとの売上げデータ、在庫の残高、営業成績など頻繁に参照するようなデータを簡単に可視化したい場合に使用できると思います。
この機能は次の点が良いと思います。
- Autonomous Databaseに組み込まれた機能のため無償(Autonomous Database自体は課金対象)
- Autonomous Databaseを作成し、データさえ用意していれば**すぐに使用できる*(APEXでアプリをつくる必要がない)
- 関係者内でチャート/ダッシュボードのURLを共有することで情報共有が可能(公開を停止したければ非公開も可能)





