みなさん、Kiroは使っていますか?
今回私は Kiro×ハロウィン をテーマとしたハッカソン、「Kiroween」にチームで参加してみました。
そこで感じたKiroの良さについてまとめていけたらなと思います。
筆者がやったこと
まず私がKiroweenを通してやったことは、「環境構築」です。
…参加したはいいものの、アプリ実装の時間が取れず、最初の環境作り込みだけ頑張りました。
アプリ実装については別のメンバーが記事にすると思いますのでお楽しみに!
KiroはSpec駆動なんかの文脈で語られることが多いので、「アプリ実装しないで良さがわかるの?」と思われるかと思いますが、
実際のところ、Kiroのおかげでかなり快適に環境構築を進められました。
もっというと、AI時代の環境構築はこうなるのかーとパラダイムが変わった感もあります。
AI時代の環境構築
従来の環境構築はどんなものでしたでしょうか?
- プロジェクトの名前を決める
- 使うツールを決める
- ツールをローカルに構築して開発ができるようにする
- GitHubのリポジトリにとりあえずpushしておく
こんな感じでしょうか。
今回Kiroweenに参加して体験した「AI時代の環境構築」ですが、以下の要素が新たに加わったと思います。
- MCPサーバーを追加する
- 開発ルールを追加する
- プロジェクトのコンテキストを追加する
上から順に見ていきます。
①MCPサーバーを追加する
今や多くのエンジニアがコーディングエージェントを使っていると思いますが、プロジェクトに共通のMCPサーバーなんかは最初のタイミングで追加できると便利かと思います。
今回最初に追加したMCPサーバーはこちらです:
それぞれのMCPサーバーを追加した理由ですが、
- 今回のプロジェクトは、
Amplify Gen2とNext.jsを使うことにしたため、AWSとNext.jsに関するMCPサーバーを追加しています - Playwright MCPは、エージェントがブラウザを操作したりスクリーンショットを撮ったりできるようになるので、フロントエンドのデバッグなどに使います
- Serenaはコードの探索が効率的になるということで、コーディング時に用います
- Fetch MCP Serverは、ピンポイントで「このURLを読ませたい!」というときに、たまに役立ちます。エラーメッセージにドキュメントURLが貼られているときなんかがその例です
MCPサーバーを追加するときのポイントですが、追加してすぐにエージェントに使ってもらうというのが良さそうです。
ツールの初回利用時には「これ使っていい?」と聞かれるので、その場でautoApproveを選択するとその後の開発が快適になります。

また、MCPサーバーの使用感について、エージェント自身にドキュメントを書いてもらうのがオススメです。
Kiroの機能で「Steering」という機能があり、専用のドキュメントを書いておくと毎回きちっと読んでくれるようになります。以下は「ちゃんとMCPサーバーを使ってね」というお願いです。

Steeringファイルには「Refine」というボタンが出てきます。これを押すだけで、Kiroがドキュメントをキレイキレイしてくれるので、とても体験が良いです…

②開発ルールを追加する
これはMCPサーバーの追加とも重なるところが多分にありますが、エージェントに伝えたい開発ルールは環境構築時点で追加するのが良さそうです。
(※もちろん開発していきながら更新していく前提です。)
たとえば、
- 実装が終わったらPlaywrightで確認してほしい
- リンターとフォーマッターもかけてほしい
といった基本的なルールを考えます。
Kiroの場合は、こういったルールを「hooks」という形で登録することができます!
以下の例では、「Amplify Gen2のソースコードをいじったら」hookを発動するようにしています。
instructionをちゃんと書くのは面倒な気がしますが、実はこれもKiroに書いてもらっています。
hooksの新規作成画面で、日本語でやりたいことを書くだけでいい感じに解釈してくれます!

また、①で取り上げたSteeringも開発ルールとして重宝するかなと思っています。
③プロジェクトのコンテキストを追加する
最後に、コーディングエージェントと一緒に開発をするにあたって重要になるのが、プロジェクト内容の理解をしてもらうことです。
アプリケーションの仕様はもちろん大事ですが、「なぜこのアプリケーションを作ることになったのか」というコンテキストがあるとエージェントとの会話がやりやすくなります。
今回は試しに、Steeringのドキュメントに、「Kiroweenのクライテリア」を追加してみました。
クライテリアには「どんなアプリケーションが認められるか」「デザインはどうしてほしいか」などの重要な情報がまとまっているので、開発中に逐一確認できれば優勝に近づくはず…?

感想
私はこのようにしてKiroといっしょに環境構築を進めていきました。
たくさん書きましたが、個人的イチオシはSteeringファイルの「Refine」機能です。
ごちゃごちゃ書いたものを自動でお掃除してくれるのはすごく嬉しい。
このあと、アプリケーション開発目線のKiroween体験記が出る予定です。
私が作った環境は果たして良かったのかどうか…続編お楽しみに!
