ERCの規格が多く名称を覚えられないので、よく聞くやつをメモがてら抜粋して概要をまとめました。
ERC(Ethereum Request for Comment)とは
Ethereumにおける、トークン規格のようなコントラクトの実装を含むアプリケーションレベルの標準/規約のことを言います。
具体的には、EIP(Ethereum Improvement Proposal)として提案された改善案のうち、CategoryがERCとなっているものを指します。
ERC概要一覧
下記リンクに全て載っています。
https://eips.ethereum.org/erc
有名どころを下記に軽くまとめておきます。
ERC20: Token Standard
独自トークンを発行するための規格
https://github.com/ethereum/EIPs/blob/master/EIPS/eip-20.md
ERC165: Standard Interface Detection
ERC20やER721など、どの規格に沿ってインターフェースが設計が実装されているかを認識できるようにする規格
https://github.com/ethereum/EIPs/blob/master/EIPS/eip-165.md
ERC223: Token standard
ERC20を拡張した規格。
コントラクトアカウントに対するトークンの誤送金を防止する。
https://github.com/ethereum/EIPs/issues/223
ERC721: Non-Fungible Token Standard
代替不可能トークン(Non-Fungible Token)を発行するための規格。
https://github.com/ethereum/EIPs/blob/master/EIPS/eip-721.md
ERC725 & ERC735: Identity & Claim Holder
認証の規格。
第三者を介して外部のアカウント(FacebookやGIthub等)とアドレスを紐づけることで、
対象のアドレスが任意の外部アカウントで認証されているかどうかを検証できる。
ERC725とERC735と合わせて使用される。
- ERC725:アドレスとキーとなる情報を紐づける規格。(Identity)
- ERC735:任意のアドレスからの要求を、第三者が(もしくは自身で)管理する規格。(Claim Holder)
https://github.com/ethereum/EIPs/blob/master/EIPS/eip-725.md
https://github.com/ethereum/EIPs/issues/735
ERC1155: Multi Token Standard
ERC20とERC721の各トークンを同じ形式で複数管理するための規格。
コントラクト内でトークンを定義・発行できるため、マルチトークンプラットフォームとして機能する。
https://github.com/ethereum/EIPs/blob/master/EIPS/eip-1155.md
ERC1167: Minimal Proxy Contract
最小限のコードで安価に簡単にコントラクトをコピーするための規格。
全ての処理をコピー元コントラクトにdelegateCallする形のProxy Contractであるため、生成されるコントラクトは45バイトととても小さくなる。
https://github.com/ethereum/EIPs/blob/master/EIPS/eip-1167.md