前回からの続きです。
質問について
● 誰に聞く?
質問の際、内容に応じて「誰に聞くか」を見極めることが大切です。
- 契約や勤怠に関することは、まずマネージャーに聞く
- 技術的な課題については、リーダーに聞く
もし誰に聞くべきか迷ったときは、まず最初にその確認をするのも良い方法です。
● 何を聞く?
質問内容を整理し、相手が答えられる内容かどうかを確認しましょう。
簡潔に伝えるために、あらかじめ質問を整理してメモしておくと、スムーズに答えをもらいやすくなります。
● いつ聞く?
質問するタイミングも重要です。忙しい人ほど時間が限られているため、なるべく相手が空いている時間を見計らって質問するようにしましょう。
事前に「今、ちょっとお時間ありますか?」と一声かけてから話を切り出すのがベターです。
● 言質(げんち)をとる(=記録を残す)
重要なことや決定事項は、口頭でのやり取りに頼らず、記録に残しておきましょう。
また、「この内容で進めてOKでしょうか?」など、確認の一言を添えることで、後々の認識違いを防ぐことができます。
業務引き継ぎ
● 後任へのフォローは丁寧に
業務を引き継ぐ際は、これまで蓄積した知識やノウハウを後任に伝えることが重要です。
特に、自分が深く関わってきた部分は、ドキュメントとして残し、後任が困らないように配慮しましょう。
可能であれば、後任と並行して作業する期間を設け、直接的なフォローも行うとより安心です。
● 終わり良ければすべて良し
業務終了時には、丁寧に業務を締めくくることが大切です。
良い印象を残して終わることで、今後の信頼関係を築くことができます。
惜しまれるくらいで終了すると、会社間でも個人としても良い関係が続きやすくなります。
最後に
開発の現場では、言語やフレームワーク、開発工程など、技術的なスキルが求められます。
しかし、SESとしてチームに参加する際にはさらに「人と協力して開発する力」、つまりチームワークが求められます。
実際、現場でぶつかる課題の中には、技術だけでは解決できないものが多々あります。
そのときに必要なのが、相手の立場に立ち、状況に応じたコミュニケーションを取ることです。
SESは技術力だけでなく、人としての柔軟さや協調性も問われる仕事です。
そこで信頼関係を築くことで、「また一緒に働きたい」と思ってもらえるエンジニアになれるはずです。
皆さんのITライフが、実り多く充実したものになりますように!