Docker
Docker のインストール方法や内容が各環境で異なるので、インストールのみに絞った記事をまとめた。
各 OS 環境ではすべてパッケージ管理ソフトを利用してコンソールからインストールすることを想定している。
各 OS 環境の情報
macOS
主に Docker 単体、Docker Desktop、Docker Toolbox の3つがある。
いずれも Homebrew でインストール可能。
ただし、 Docker Toolbox は2019年8月1日リリースの 19.03.1 を最後に廃止された。 1
Windows
主に Docker 単体、Docker Desktop、Docker Toolbox の3つがある。
ただし、 Docker Toolbox は2019年8月1日リリースの 19.03.1 を最後に廃止された。 1
Docker 単体
Windows Server コンテナーを導入後、Docker Engine をインストールする。
https://www.gmo.jp/report/single/?art_id=214
Docker for Windows
Microsoft Windows 10 の Professional か Enterprise の 64 ビット版が必要。
それ以外は Docker Toolbox を利用する必要がある。
CentOS
標準リポジトリ、Docker 公式リポジトリ。
インストール
macOS
Homebrew
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
パッケージ管理ソフトを使うことでコンソールからアプリケーションのインストールができる。macOS にもいくつかあるようだが、ここではデファクトスタンダードの Homebrew を利用する。
Docker Desktop for Mac
brew install --cask docker
open /Applications/Docker.app
非常に分かりにくいが Homebrew で docker
を --cask
オプション付きで指定すると Docker Desktop for Mac がインストールされる。
Docker Desktop には Docker Engine, Docker CLI, Docker Compose, Notary, Kubernetes, Credential Helper が含まれる。 2
docker
を --cask
オプションなしで指定すると Docker CE が参照されて Docker Engine と Docker CLI のみがインストールされる。
ただし Docker 20.10 以降は当該リポジトリは廃止されるようなので当該フォーミュラの動向に注意されたい。 3
Windows
Chocolatey
Chocolatey は Windows のパッケージ管理ソフト。コマンドラインから Windows アプリケーションをインストールできるようになる。
本体のインストールは PowerShell と cmd.exe で異なる。
PowerShell
Set-ExecutionPolicy AllSigned; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
Windows PowerShell を管理者として実行して起動し、上記コマンドをコピペする。
cmd.exe
@"%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -NoProfile -InputFormat None -ExecutionPolicy Bypass -Command "iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET "PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin"
cmd.exe を管理者として実行して起動し、上記コマンドをコピペする。
VirtualBox / Docker / Docker Compose
cinst -y virtualbox docker docker-compose
Docker for Windows は VirtualBox が使えなくなるため回避。
docker-toolbox
でもいいがバージョンがちょっと古そうなので、ここでは個別にインストール。
CentOS
Docker リポジトリ
yum -y install epel-release && yum -y update && yum -y install yum-{axelget,utils} && \
yum-config-manager --add-repo https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo && \
yum -y install docker-ce && systemctl start docker && systemctl enable $_ && \
curl -L $(curl -s https://api.github.com/repos/docker/compose/releases/latest | grep download_url | grep 'Linux-x86_64"' | cut -d'"' -f4) -o /usr/local/bin/docker-compose && chmod +x $_
Base リポジトリ
yum -y install docker-{lastest,compose}
docker-latest
パッケージを指定すると 1.13 がインストールされる。
docker
パッケージだと 1.12 のため新しいコマンドが利用できない。
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"⚠️ Deprecation Notice: This project and repository is now deprecated and is no longer in active development. Please use Docker Desktop instead where possible." - toolbox/README.md at master · docker/toolbox ↩
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"Docker Desktop には Docker Engine、 Docker CLI クライアント、Docker Compose、Notary、Kubernetes、Credential Helper(資格情報の管理を支援するツール) を含みます。" - Docker Desktop 概要 — Docker-docs-ja 19.03 ドキュメント ↩
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"Docker 20.10リリース以降、Docker Engine および Docker CLI パッケージは、このリポジトリからではなく、それぞれのソースリポジトリから直接ビルドされます。(訳)" - docker-ce/README.md at master · docker/docker-ce ↩