ジャーニーマン( @beajourneyman )です。システムインテグレーターでCOBOLプログラマ、SE、PM、マーケターを経て、またITの現場に戻っています。プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)の更新が近いので、更新に関するエントリーを残します。本編は、前編にあたる「知識編」の後編にあたります。是非前編からご覧ください。
こちらは個人で10日分書く Journeyman GW アドベントカレンダー 2019 の6日目 #令和初日 05/02(木)の記事です。
< #GWアドベントカレンダー とは?>
@wicket が作られた「個人アドベントカレンダーシステム」です。以下、ご紹介のエントリーを書かれていますので、ご覧ください。
CCRのダッシュボードへ
アクティビティの申請は、CCRシステム(CCRS)というオンラインツールで行います。本エントリーのアイキャッチがログイン画面です。以下のURLからアクセスします。
CCRSでは、自分の資格サイクルの確認、CCR必要条件に対する進捗状況の追跡、PDUを取得できるアクティビティ(コースやイベントなど)の検索、PDUの報告、PDU記録(PDU transcript)の確認ができます。その中で実際に報告した3つのアクティビティをそれぞれご紹介します。
- 実務者として仕事をする(Work as a Practitioner)
- コンテンツ作成(Create Content)
- 非公式学習(Informal Learning)
実務者として仕事をする(Work as a Practitioner)
これは、PM実務の報告です。報告内容は、知識とスキルをリアルな現場で生かして、専門職としての職能を発揮する、その活動です。既にPMPホルダーの方はお気付きかも知れませんが、PMP取得時に実務経験のレジュメで報告する内容と近しいと思います。
思いの他、シンプルな報告画面ですが、「Professional Work Experience Information」のタイトルの通り、専門家として実務を通して得た経験を書きます。プロジェクトのオーナー(Employer)、ジョブタイトル(自分はプロジェクト名にしました)、そして役割です。役割以下はオプショナル(任意)で、URL、コンタクト可能な人物、電話、メールと続きます。最後に必須のプロジェクト開始と終了の日付となります。
- プロジェクトのオーナーは審査になった場合を想定し企業の公式サイトからコピペしました。容易に検索でき確からしいコトを伝え易くなると考えたためです。
- プロジェクト名から顧客名などの固有名詞を取り除き、プロジェクトが創出するモノやコトが具体的に分かりやすく伝わるように書きました。
- 役割は文字修飾でき5,000字入力可能な欄なので、アピールポイントをここに詰め込みました。プロジェクトの概要と成果を添えて、各フェーズでどのような役割を担ったのかを端的に書きました。
- 全般に関わることとして全て英語であることです。任意の長文はWeb翻訳や辞書を使い、自分が読んでも概要が理解できるか?の視点で翻訳前の日本語を修正することを中心に書きました。
コンテンツ作成(Create Content)
実際にPM実務をされている方から広く一般の方まで知識を学べるコンテンツの作成です。書籍、ブログ、記事などを執筆からウェビナーやプレゼン資料の作成まであらゆる"コンテンツ"です。
報告内容は、団体(Organization)、タイトル、説明、URL、コンタクト可能な人物、電話、メールと続きます。報告コンテンツは2本をご紹介します。ひとつ目の文化について、ふたつ目はメジャメント、プロジェクトの状態を正しく把握するコトについて書きました。おそらく、コンテンツは内容を読んでいただく方がイメージを掴みやすいと思います。ご覧ください。
団体は個人、タイトルはブログタイトルの英訳、説明(Description)、そしてブログのURLです。ここでも任意扱いですがポイントはどう説明で書くかになります。説明の欄の横の「?」ツールチップを見ると、以下の説明があります(Google翻訳済み)。
作成したコンテンツの種類、またはコースの学習目標を明確にするためのその他の有用な情報と、それが認定との関連性について説明します。新しいナレッジコンテンツには、本、記事、ホワイトペーパー、ブログの執筆、ウェビナーやプレゼンテーションの作成などがあります。
報告に当たって意識したのは、仮にURLからブログを見ていただかなくても、コンテンツの背景、言及しているコト、結果としてどんな学びがあるのかを分かるようにしたコトです。ネットに公開されているので実際にURLからコンテンツを見ていただければ良いのですが、あくまで日本語。報告は全て英語なので、そちらが親切かなと考えたためです。
非公式学習(Informal Learning)
最後3つ目は非公式学習です。今回のエントリーで一番お伝えしたいのはこちらになります。聞きなれない非効率学習とはなんでしょうか? CCRハンドブックの解説をご紹介します。
体系的なディスカッションに焦点を当てた教育機会:時には、学習は他の人との対話によって行われます。例えば指導(メンタリング)を受けたり、自分の所属する組織の昼食学習会に参加しているときなど、他の人との体系的な専門職に関連したディスカッションに参加することで PDU を取得できます。(監査で必要とされる書類:実施した学習活動の概要と日付を記載した学習記録)
"他の人との体系的な専門職に関連したディスカッションに参加"、このフレーズを見た時に、ハッと閃きました。普段から「プロジェクト管理の民主化」を掲げ、学びの機会の運営に携わっているからです。学びの機会とは、プロジェクト管理の勉強会(コミュニティ)になります。どう報告したかの解説の前に、報告する内容、つまりコミュニティ活動について簡単にご紹介します。
プロジェクト管理の勉強会 #JBUG とは?
日本発のプロジェクト管理ツールBacklog、そのユーザーを主体としたコミュニティです。プロジェクト管理について実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、互いに学び合い、プロジェクト管理を身近で誰もが実践できるモノにする活動を行っています。既に全国各地区で支部が運営されています。当方は東京支部と年1回のカンファレンスの運営に携わっています。
では、どのような報告をしたのかに戻ります。非公式学習の報告フォームです。3つご覧になると分かる通り、基本的にはほぼ同じフォームです。ここでも大事なのは5,000字書けるDiscussion Topicsがポイントです。キャプチャ外には、任意のコンタクト可能な人物、電話、メールと続き、最後に必須の開始と終了の日付は同様です。
さて、何を伝えるべきでしょうか? 当方が工夫したポイントは、非公式な勉強会を実施した結果のレポートURLを添えるコトです。 #JBUG として、どんな全体テーマ(Course)で、どんな対象者に、勉強会やカンファレンスを開催したのか丁寧に書きます(英語)。5w1hの要素の中で場所と最後に日付項目として報告する開始終了以外を語るようにしました。
報告の下にPDUのどのエリアを何時間申請するか設定する欄があります。勉強会やカンファレンスの開催時間に対して、のバランスになります。終日のカンファレンスなら8〜9時間、業後の勉強会なら2〜3時間でしょうか、合計が合うようにし申請します。
今回、ご説明した3つの報告以外も最後に同意欄のチェックをします。大原則として「正しくあれ」という思想があると感じます。虚偽や詐称は問題外ですが、不正確であるコトにもあらゆる場所で注意を払っており、"資格情報の一時停止または取消しを含む懲戒処分"という牽制が明記されています。全て監査するコトは到底できませんが、「正しくあれ」を垣間見る項目です。
この申し立てを提出することにより、私が提供した情報が正しいことを証明します。私は、提供された虚偽の表示または誤った情報が、私のPMI認証および/または資格情報の一時停止または取消しを含む懲戒処分の原因となる可能性があることを理解しています。 私はこの主張が正確であることに同意します。
承認(Approved)
報告が完了すると、CCRSダッシュボードの「申請履歴」で確認するコトができます。本エントリーの前編にあたる「知識編」が無事承認され、自分のPDUに充当されたので、ご参考まで画面イメージをお届けします。多少時間を要した報告もありましたが、申請〜適用まで何日も掛かったという経験はありません。更新期限間近の場合は余裕を持って申請いただく方が安全だと思います。
最後に…
PDU申請の流れを掴んでいただけたでしょうか? お伝えしたかった2点を改めて列挙します。
- ブログエントリーでPDUを取得できる
- 勉強会開催(コミュニティ活動)でPDUを取得できる
これからもコツコツとプロジェクトマネジメントに関するナレッジをブログに残しながら、定期的に勉強会を開催して行きます。ご興味あれば、#JBUG connpass グループをフォローの上、勉強会にお越しください。(多分こんなの着てます)
最後まで読んでいただきありがとうございます。勉強会でお会いできるコト、楽しみにしています。