ヒカキンキッズである私は、HIKAKIN/SEIKINの「今」のMVを鑑賞していた際、次の点に気づきました。
クロマキーの課題
個人・プロを問わず、クロマキーは広く使われています。被写体を自分だけに限定にしたり、VFXで実写の人物を合成したり、映像制作において様々な目的のために、クロマキーという選択がとられています。
クロマキーのメカニズムは単純で、指定した色を透過(#00000000)に置換しているのだと勝手に解釈しています。
そのため、低フレームレートな映像において激しい動きをするとモーションブラーが発生し、その部位は色の判断があいまいになってしまうため、先述のヒカキン問題が起こってしまうと思うのです。
解決(しそうな)法
「納品時の倍のフレームレートで収録し、必要に応じて人工的にモーションブラーを加える」
です。実践したことがないので正直どれほどの効果を見込めるかは分からないのですが、ロジックとしては中々良いのではと思います。
手順を表すと、こんな感じです。
1. 30fpsの作品を作りたいとして、60fpsで撮る。
2. 60fpsのままクロマキーで背景色を抜く。
3. AE の Pixel Motion Blurとかを使って、モーションブラーを作る。
4. 30fpsで書き出しておわり♡
モーションブラーを人工的につくる意味
実写映像であり、24fps・30fpsと作品のフレームレートが低ければ、必然的にモーションブラーは生まれるわけです。
ところが、今回の手法である"フレームレートの圧縮"では手を加えないと、作品にモーションブラーは残りません。シャープな映像を求めているのであれば、そもそも作品のフレームレートを高く設定しているはずです。
「24fpsで映画っぽいVFX映像作品作りたいけど、クロマキーがやすっぽいな...」
そう感じている場合は、この手法が役に立つかもしれません。