はじめに
AZ-305 に合格したので、感想や気を付けたことを残します。
もし機会があればどなたかの役に立てばと思い、勉強方法について共有します。
※誤りありましたら、ご指摘いただけますと幸いです。
経歴
2024年4月よりアプリケーションエンジニアをしています。
バックエンド・フロントエンドのアプリケーションレイヤーでの開発が中心でしたが、新たな案件で Azure を触ることになり、インフラ構成の素養も求められるようになったことから、受験を決めました。
先日、AZ-104 にも合格したので、そちらの合格体験記はコチラからご覧ください。
これまでの取得資格は下記です。インフラ系資格は AZ-104 に続き2個目でした。
- 基本情報技術者試験(2023年11月)
- Java Silver 17(2024年8月)
- Oracle DBA Silver(2024年12月)
- AZ-104(2025年12月)
AZ-305 とは
AZ-305は正式名称を Azure Solutions Architect Expert といい、Microsoft Azure に関する認定資格です。
区分としては下記のようになっており、AZ-305 は Expert 資格で、レベルとしては上級資格という立ち位置となっています。
試験概要は下記になります。
| 制限時間 | 100~120分? |
| 問題数 | 60問程度 |
| 合格正答率 | 70% |
私の受験した問題の比率ですが、
- ケーススタディ:8問
- 通常問題:43問
- 2択問題(はい、いいえで回答):3問 ※見直し不可
の計54問でした。
1のケーススタディ問題と、それ以外の問題は独立しており、ケーススタディの問題を完了するとケーススタディ問題は見直しが不可になりますので注意してください。
出題範囲は下記です。
- ID、ガバナンス、および監視ソリューションを設計する (25 から 30%)
- データ ストレージ ソリューションを設計する (20 から 25%)
- ビジネス継続性ソリューションを設計する (15 から 20%)
- インフラストラクチャ ソリューションを設計する (30 から 35%)
他の受験者の方の記事には試験時間が 120分 という情報が多かったのですが、本番は 100分 でした。
時間は問題数によって変わるのかもしれません。
受験に至るまでの経緯
元々は2025年12月に AZ-104 に合格した後、上位資格となる AZ-305 をすぐ受験する予定を立てていたものの、中々身が入らず1月半ばに差し掛かったあたりでした。
合格体験記を見漁っていると、どうも AZ-104 の知識があればそこまで難しくないという情報を拝見し、加えてこれまでエキスパート資格を取得したことはなかったため、折角ならということで受験を決めました。
使用教材
まず、使用した教材は下記です。
AZ-104 の知識があったので参考書は使用しませんでした。
Udemy
最短で合格!Azure Solutions Architect Expert AZ-305 試験対策問題集
こちらは本番同様の模擬試験を受験できるとのことで、AZ-104受験時に引き続き実践の学習に使用しました。
他の合格者の方からも非常に評価が高く、実際に本番でも似た問題が2~3割ほど出題されました。
かなりオススメです。
MS Learn
Microsoft Learn(Ms Learn)
Microsoft が公式に提供している無料の学習プラットフォームです。
試験本番では、MS Learnの参照が可能なので、これを使用しながらの学習に慣れた方がいいです。
また、MS Learnの AZ-305 ページに存在する無料の練習用評価を受けるというリンクからも、模擬試験のようなものが受験できます。
ここからも数問似た問題が出題されたので、解いておいた方がいいです。
勉強
受験までの期間は約半月程度でした。(AZ-104の合格後)
平日1~2時間、休日に2~3時間程度の学習を進めた形です。
模擬試験について、使用教材で記載した Udemy の模擬試験ですが、計60問 × 3回あり、全て3周しました。
| 第1回 | 61% |
| 第2回 | 66% |
| 第3回 | 58% |
AZ-104 の知識が残っていたので、設問で問われている内容は分かる部分が多いものの、全体的には AZ-104 で多く問われなかったデータベース、負荷分散周りの問題に苦戦した印象があります。
データベースに関しては、Azure SQL Database、Azure SQL Managed Instance や、移行に使用する DMA、DMS、SSMA、
負荷分散に関しては、Azure Front Door、Traffic Manager、Application Gateway、Load Balancer 辺りを中心にまとめました。
その後に受験した2周目では、
| 第1回 | 93% |
| 第2回 | 95% |
| 第3回 | 93% |
全て9割越えになり、3周目は全て満点でした。
この頃には AZ-305 で問われる傾向もだいぶ掴めるようになりなったつもりで、MS Learnの練習用評価でも合格点以上を取れている状態でした。
しかし、スコアは 73% 程でした。
合格ラインは70%ですので、かなりギリギリですね。
正直提出した時は「落ちたかも…」と思ったので良かった…
反省点は後半に記述します。
受験本番
近くのテストセンターで受験しました。
受付では顔写真の撮影や試験の説明等を受け、受験が始まります。
受験会場では1枚のメモ用紙が配られるので、メモしながら回答することも可能です。私は使用しませんでした。
会場によるかもしれませんが、私の受験会場には環境音対策に各席にヘッドフォンがあり、希望すれば耳栓なんかももらえるみたいです。
合格結果は受験後すぐにPCに表示されます。
試験終了後は受付で受験サインをし、スコアレポートを受け取って終了です。
気を付けること
受験した上で感じた気を付けた方がいいことを下記にまとめます。
あくまで個人の感想にはなるので、その上で参考にしていただければ幸いです。
模擬試験は暗記すればいいわけではない
正直、ここに尽きますね。
AZ-104 の合格体験記でも同じこと言ってたんですが、今回はより強く感じた部分になります。
というのも、AZ-104 の受験時、Udemy や練習用評価で解いた問題が多く出題されていたことから、今回も模試の回答を覚えておけば何とかなるだろう、という甘い考えがありました。
ここは完全に私の主観になりますが、AZ-104 と比較してどちらが難しいかと問われると、AZ-305 の方が難しい印象でした。(他の方の合格体験記では AZ-104 の方が難しい派が多かったです)
難しいと感じた一番の理由は初見の用語が多く登場したことです。
Udemy の模試が、AZ-104 は 80問×5回と計400問あったのに比べて、今回の模試は 60問×3回と計180問しかなく、約2倍もの差があります。
模試で触れられなかった内容が多かった印象ですね。
また、AZ-104 と AZ-305 の違いとして感じたのは、Solutions Architect Expertという資格名にもあるように、**「こういうシチュエーションでは何のサービスを採用すればいい?」**というような、設計者として求められる問題が大半です。
そのため、ただサービスを暗記しているだけではダメで、
-
「このサービスにはこういう機能があって、こういう要件の場合はこれが適しているけど、この場合は採用すべきでない」
-
「今回問われているのはこの分野の問題だな、ということはこれとこれあたりが選択肢として挙げられるけど…」
というような、要望・要件とサービスをリンクできているかという点が非常に重要となります。
例えば、Azure SQL Databaseを採用したいシチュエーションで、
- 予約割引を使用したい → 購入モデルは仮想コア
- かつストレージサイズは70TB欲しい → Hyperscale
というように、各要望に沿うサービスやオプションは何か?をマッピングしていく作業を、ひたすらしていくイメージです。
まとめると、暗記する量としては AZ-104 の方が多いけれども、AZ-305では、各サービスを深くまで理解できているか、どういった解決策が提案できるか、といった「理解力」「柔軟な思考力」が重要だった、ということになるでしょうか。
Ms Learnの使い方に慣れておく
これも重要ですね。
初見の用語が多く出たことについて先程触れましたが、そのため、MS Learnを参照する時間が多くありました。
普段の業務から MS Learn には触れているんですが、中々目的の情報に辿り着けず、
結果として、シンプルに時間が足りなくなる、という事象が発生し、中盤からちょい焦りでした。
試験に向けて明確に意識した方がいいのは、最速で自分が参照したい情報に辿り着くということです。
試験中は Ctrl + F での検索機能は使用できないので、最初の検索窓で、親となるページに行き、
そのページの中で仕入れたい情報がどこにあるかを瞬時に探す、これをトレーニングしておいた方がいいです。
これも、理解力がしっかりあればすぐ目的の内容を探せるのだと思うのですが、いかんせん暗記に走ってしまった私は時間がかかってしまいました…
まとめ
AZ-305 ですが、設計書としての視点を持てるようになったことが大きな成長だったと思います。
AZ-104 とは毛色が違う資格でしたので、AZ-104 の受験を考えている or 既に取得済みの方は受けてみてほしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
