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CML2 2.2へのアップグレード方法

Last updated at Posted at 2021-05-20

はじめに

cisco公式から出ているエミュレータソフトであるCML2の最新版、2.2がリリースされました。
Labのトポロジー図にインターフェース番号が表示できたり、リンクの線が曲線から直線に変更されたりなどビジュアルの変更点が多い印象でした。
個人的に期待していたMacの最新OS,Big Surへの対応はありませんでした。ここはVmwareが対応しない限りは難しそうですね。
この記事では、公式手順を参考に、手元の2.1を使用している環境でアップグレードを試したいと思います。

要件

アップグレードに必要な要件は以下の通りです。
といっても実質1つしかありませんが。

  • アップグレードするCMLのバージョンが2.Xであること
    (1.Xからのアップグレードは不可)
  • アップグレード前にライセンスの登録解除(deregister)をしておくこと

変更点

  • インターフェースのラベル表示が追加
  • リンクの線がデフォルト曲線から直線に変更
  • コンソールの幅が拡張
  • ノードの選択でコンソール画面へ自動切り替わり

    などなど

環境

アップグレードに試した自身の環境です。

項目 環境
インストールオプション ベアメタルサーバー
サーバーロケーション Goole Cloud Platform
CMLバージョン 2.1.1

アップグレード手順

公式の手順に従い実施していきます。

準備

  • RPMファイルのダウンロード

    Learinig Network Storeから最新版の下記をダウンロードします。

cml2_p_controller-2.2.1-36.el8.36.x86_64.rpm

  • ライセンスの登録解除

1. CMLサーバへのログイン

ユーザーアカウントにてログインします。

2. Tools > System Upgrade

公式では上記となってますが、自身の環境では
Tools > Upgrade System でした。
スクリーンショット 2021-05-20 11.03.19.png

3. RPMファイルの選択

ローカルにダウンロードしたRPMファイルを選択します。
スクリーンショット 2021-05-20 11.07.57.png

4. Upload Image をクリック

クリック後、正常にアップロードされるとUploaded filesにファイルが表示されます。
スクリーンショット 2021-05-20 11.10.37.png

5. using Cockpit からSystem Administration Cockpitへ移動

CMLへ直接ポート番号9090をつけてのhttpsアクセスでもOKです。
スクリーンショット 2021-05-20 11.10.37.png

アクセスするとアカウント入力画面になります。
スクリーンショット 2021-05-20 11.12.33.png

6. 管理者アカウントでログイン

インストール時に設定した管理者アカウント情報を思い出します。

スクリーンショット 2021-05-20 11.15.33.png

7. CML2をクリック、MaintenanceセクションのController Software Upgradeを選択して詳細を開く

スクリーンショット 2021-05-20 11.18.36.png

手順にはSLRライセンスを利用した場合のオフラインアップグレードのやり方がありますが、
今回は該当しないので実施しません。

また、Controller software Upgrade内の説明にもある通り、
次ステップのアップグレードを行う前に、起動しているラボがあれば停止しておきます。

8. Upgrade Controller をクリック

クリック後、確認のポップアップが出ますので、Upgradeを選択。
スクリーンショット 2021-05-20 11.33.44.png

Outputに状況が出ますので、*** Upgrade process done.が出るまで待ちます。
スクリーンショット 2021-05-20 11.36.36.png

スクリーンショット 2021-05-20 11.36.49.png

9. ブラウザを更新し、再度Controller Software Upgrade を開く

更新後、上部のバーに問題が発生しましたの表示があり、クリックするともう一度更新するように言われました。
スクリーンショット 2021-05-20 11.40.03.png

とりあえずもう一度画面を更新すると、問題の発生は無くなりました。
気を取り直して、Controller Software Upgradeを開くと追加のパッケージが必要と出ています。
公式と同じ表示なので、このまま進めます。
スクリーンショット 2021-05-20 11.40.34.png

10. Finish Upgradeをクリック

スクリーンショット 2021-05-20 11.40.34.png

11. 再確認のポップアップにてUpgradeをクリック

スクリーンショット 2021-05-20 11.46.44.png

Outputに進捗が表示されます。
スクリーンショット 2021-05-20 11.48.04.png

問題なく完了すると自動でリブートが走り切断されます。
スクリーンショット 2021-05-20 11.49.02.png

しばらくしてから、CMLへアクセスします。
LOGINの下に小さく2.2.1と表示されてます。
スクリーンショット 2021-05-20 11.50.57.png

CML自体のアップグレードはここで完了です。
推奨に従い、このままベースOSのアップグレードを行います。
こちらはオンラインアップグレードのみ対応しているとのとです。

!注意!
ここから先は途中で失敗しているので、参考にしないでください。

12. System Administration Cockpitへログイン

スクリーンショット 2021-05-20 11.54.19.png

13. 左のバーのサービスをクリック

スクリーンショット 2021-05-20 11.55.02.png

14. ターゲットのタブをクリック

スクリーンショット 2021-05-20 11.56.23.png

15. virl2.targetをクリック

スクリーンショット 2021-05-20 11.57.34.png

16. CML2 Network Simulation System の右にある3つのドットをクリック

スクリーンショット 2021-05-20 11.58.39.png

クリックするとメニューがでます。
スクリーンショット 2021-05-20 12.00.23.png

17. 停止をクリック

スクリーンショット 2021-05-20 12.01.25.png

状態が実行中ではありませんに変わります。
スクリーンショット 2021-05-20 12.01.34.png

18. 左のバーのソフトウェア更新をクリック

スクリーンショット 2021-05-20 12.03.39.png

Failが出て失敗してます。
スクリーンショット 2021-05-20 12.03.46.png

yumレポジトリをいじってみたのですが、
gpgキーのダウンロードができず、この先を進めることができませんでした。

ベースOSの更新は一旦、諦めてCMLが使用できる状態に戻します。

リカバリ

1. virl2.target の再開

ドット3つのところをクリックすると選択肢が出てきますので、
'開始日'を選びます。

スクリーンショット 2021-05-20 12.41.20.png

ステータスが実行中に戻りました。
スクリーンショット 2021-05-20 12.43.39.png

2. CML2へログイン

ここはいつも通りでOKです。
先程のvirl2.targetが再開されていないと、LOGIN下のversionの表示がブランクになります。

3. レジスターの登録

登録の方法は変わりませんが、CMLのタイプ選択が増えました。
お使いの契約に合わせて選択してください。
スクリーンショット 2021-05-20 12.36.49.png

4. ラボの開始

レジスター登録後は、ラボの開始可能です。
デフォルトでインターフェースのラベルが表示されてます。
スクリーンショット 2021-05-20 12.37.40.png

5. ラベルと線種別の切り替え

小さくてみづらいですが、新機能の切り替えは下記のマークから行えます。

  • インターフェースのラベルは'A'のマークをクリック
  • リンクの直線と曲線はトポロジ図のマークをクリック
    スクリーンショット 2021-05-20 12.53.53.png

6. consoleのAuto connect

一度あるデバイスでconsole画面にした状態で、他のデバイスを選択すると
選択したデバイスのコンソール画面になります。
今までは都度都度コンソールタブをクリックする必要があったので、ステップが減りました。

CONSOLEを選択し、右側のSETTINGSをクリック
スクリーンショット 2021-05-20 13.00.20.png

スクロールして、Auto connectのチェックボックスを有効化してSAVE
スクリーンショット 2021-05-20 13.00.29.png

最後に

まだ全ての変更点を確認できていませんが、今まで接続状況はCONNECTIVITYから確認する必要があったので、ラベルの表示は便利に使えると思います。
途中で挫折したベースOSアップデートは解決できたら更新しようと思います。

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