IPO

g's 1期2期と、3期の途中まで、チューター兼講師をしていた、あずまです。
最近のメンバーの人は初めまして。
2016年の2月から、大阪の某社に転職し、IPO支援業務を2年弱行い、
先日ようやく上場することができました。
起業家にとって、一つのゴールでもあるIPOについて、少しまとめたいと思います。

資本政策は重要

起業してすぐの時点では、お金がないわけです。
このタイミングでできるのは、1.銀行借入 2.増資(VCなどから)  かと思います。
銀行借入はキャッシュができれば返済して終わりですが、
増資は株主としての出資者との付き合いが必要になるため、少し長い目で見る必要が出てきます。
また、VCに株を渡すということは、当然ながら創業者の株が少なくなる訳です。
最近の上場では、某フィンテック企業M社さんの創業者は約20%、
人材系事業のW社さんの創業者は約70%と、だいぶ違います。
個人の資産価値としても変わってきますし、経営についての発言権も変わってきます。
増資をするなら、このあたりまで考えておいた方が良いかと思います。

また、上場時は、ロックアップと呼ばれる「公開後の一定期間、一定条件下では、市場で持株を売却しない」という
紳士協定を証券会社と株主との間で締結することが多いと思いますが、
これについても株主によっては交渉が必要になることもあります。

ステークホルダーとの連携

上場するためには、色々なプレイヤーが出てきます。

主幹事証券会社

メインとなる証券会社です。基本的には、彼らの審査部審査をクリアすることが、まずは目標となります。

監査法人

会社が健全に経営されているかを監査し、証明書を出すのが監査法人になります。
上場するためには、最低2年間は監査法人の監査を受けている必要があります。

信託銀行

会社の株(株主)の管理を行うのが信託銀行になります。
また、上場後の株主総会の資料送付なども、彼らが行います。
実は、上場前後の実務に詳しかったりします。(毎月の支払いもリーズナブル)

東京証券取引所

主幹事証券の審査が終わると、東証に上場申請をし、審査部の審査を受けることになります。
彼らの審査を通過することで、上場の承認がおります。

社外役員(社外取締役、社外監査役)

社外の役員もコーポレート・ガバナンスの点から必要となります。
リクルーティングできるように、コネを広くしておきましょう。

以下は、上場がかなり明確になってからのステークホルダー

引受シンジケート団、通称 シ団

主幹事以外の証券会社です。基本的に主幹事証券会社のみの上場はなく、
最低1社、通常は3社程度、他の証券会社が入ります。
東証との審査と並列してシ団の審査もあり、彼らからの質問もあります。

証券保管振替機構、通称 ほふり

マーケットで株を売買した結果は、証券会社を通じて、ほふりに集められます。
上場が具体的になると、彼らとのやり取りも発生します。

作成する書類など

Ⅰの部

書いて字のごとく、いちのぶ、です。
上場する際に必要な、約100Pの書類になります。
これを作成するのが、一つの山場になります。
上場会社のⅠの部は公開されているため、時間のあるときに、気になる会社のⅠの部を見ると、良いと思います。

マザーズ各種説明資料

会社の事業内容や、成長性について記載する資料です。こっちは非公開です。

取締役会の議事録

作っておきましょう。証券会社や信託銀行から雛形はもらえます。

経営計画など

作っておきましょう。Excelで作る会社が多いそうです。

内部統制について

昨今、コーポレート・ガバナンスや、内部統制について、重要視する傾向があります。
全社的に内部監査を実施(2年間)することや、社外役員をおき、コーポレート・ガバナンスを強化し、
コーポレートガバナンス・コードに従うことなどが求められています。
大変です。

まとめ

2年近く、この業務に携わっていますが、大変でした。
何が大変って、この分野を知っている人があまりいないため、手探り・手弁当でするしかないところです。
自分は今回、IPOに関する業務は、一通り経験しましたので、g's のメンバーには、できる範囲でフィードバックしたいと思っています。