要約
- オラクル認定システム CertView を使ったことがない人は、勉強を始めるのと同時に CertView に登録しましょう。
- ピアソン VUE のオンライン受験システム OnVUE を利用する場合は、予定の試験時間より 1 時間以上の余裕を確保し、かつ PC の設定によっては試験が配信されずに後日再受験となる可能性を覚悟しましょう。
- 問題が起きたときは日本語の窓口を頼りましょう。
- Java SE 11 Silver の概要や勉強方法については詳しく書きません。
注記
これは 2020 年 10 月時点の 1Z0-815-JPN Java SE 11 Programmer I
受験者による、個人的な体験記です。この記事の内容は受験者全員に当てはまることではなく、かつ将来的に解消または変更されている可能性があります。
手続き
2020 年 8 月以降、オラクル認定資格試験に関するピアソン VUE の利用は、オラクル認定システム CertView からのシングルサインオンへ変更になりました。変更後の手続きの流れは以下です。
- CertView に登録
- CertView から ピアソン VUE サイトへ移動
- 試験会場と日程を指定してバウチャーを入力
- 予約完了
つまり、 CertView にログインできない限り、受験可能な試験会場や日程を調べることすらできません。
私は CertView の登録前にバウチャーを購入しましたが、以下のトラブルがあり CertView の登録完了まで半月を要しました。
CertView に登録できない
Oracle.com アカウントを作成し、Certview Public Page から登録フォームを入力して送信したところ、以下のエラーメッセージが出現しました。1
英語、日本語どちらの入力画面でも同じ結果だったので、画面の指示に従って Help Center から(英語で)サポートを依頼しました。自動返信メールの以下の指針が記載されていましたが、最初の返答を受け取ったのは 8 日後でした。
We shall revert to your query in 48 hours or 2 business days.
返信が来ない間、ダメ元で2日本語のオラクル認定資格事務局 oraclecert_jp@oracle.com
に同じ内容で問い合わせたところ即座に返信をいただき、 5 日後に問題が解消しました。
参考までに、サポートとのやりとりでは以下を確認されました。ただし、いずれも私が直面した問題の原因2ではありませんでした。
- CertView の登録画面は、Security Question(秘密の質問)を含めてすべて英語で入力する必要がある
- State (都道府県) を選択しないまま送信ボタンを押せてしまうが、忘れずに選択すること
受験
CertView への登録が完了し、ピアソン VUE で受験会場や日程の空きを調べたところ、COVID-19 の影響かかなり限定されているように思われました。
そのため、オンライン受験を選択しました。
オンライン試験
オンライン試験では、事前にシステムテストを実施することが推奨されます。また、15分前には試験にチェックインするよう求められます。
チェックイン作業は以下の流れで、初見だとふつうに 15 分くらいかかります。
- CertView にログイン
- CertView から ピアソン VUE サイトへ移動
- 予定の試験を開始する
- OnVUE アプリケーションをダウンロードして起動
- モバイル端末からアクセスコードを入力
- 顔の写真を撮ってアップロードする
- 身分証明書の写真を撮ってアップロードする
- 前後左右の写真を撮ってアップロードする
- 他のアプリケーションを終了する
- オペレータの応答を待つ
- オペレータと最終確認を行う
- 試験が配信される
オペレータに繋がらない
私が受験したのは 日曜日の日本時間 10 時頃でしたが、オペレータが応答するまでほぼ 1 時間待ちました。
この間、アプリには自分のカメラの映像に ●Recording
の文字が入っており、「顔が映っていない場合、受験資格を失う可能性がある」旨のメッセージが併記されます。この時点で受験ポリシーに抵触する行動を取ることができないと解釈していたため3、この時間は私にとってかなり苦痛でした。
試験配信直後に OnVUE が終了
試験が配信される直前に、OnVUE が起動中の他のアプリケーションを強制的に終了します。
このとき、私は Karabiner-Elements を使っていたために OnVUE アプリケーションがクラッシュしました。全く同じ事象が以下に報告されています。
ピアソンVUEの自宅受験(OnVUE)での失敗談 | Developers.IO
手続き時の教訓を活かして、今度は日本語と英語の両方の窓口に同時にバウチャーの再発行を依頼しました。どちらも即座に返信いただけましたが、日本語の窓口で 3 日後にサービスバウチャーを発行いただけました。
テストセンター試験
Karabiner-Elements をアンインストールして再度オンライン受験するという選択肢もありましたが、私にとってはオペレータを待つ時間が耐え難いため、テストセンターで再受験することにしました。
テストセンターでの手続き等は、ピアソン VUE を利用する他の試験と変わらないので記載しません。
アプリケーションエラーが発生
テストセンターでの受験中、突然アプリケーションエラーダイアログが出現しました。呼び出しボタンを押して待つこと 10 分ほど、別の席への移動を指示されました。
試験は中断したところから再開されましたが、この間も制限時間は減り続けました。回答時間には十分余裕を持っていたので問題ありませんでしたが…。
また、試験を終了する際にも同じエラーが発生しましたが、回答は送信されており無事合格しました。
所感
勉強期間が約 1 ヶ月だったため、先に CertView の登録をしていれば仕上がったタイミングですぐに受験でき、時間と労力を無駄にせずにすみました。
ベンダー試験を受験するときは、システムトラブルを見越して早めに手続きするべし、という教訓になりました。
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この画面で右上の Oracle Testing ID が空欄になっていますが、本来はここに OC から始まる ID が表示されるはずです。今回の問題の原因はこの ID が正しく発行されなかったことだったようです。
↩ -
この解釈で間違っていないと思いますが、実態としてはオペレータとのビデオ通話で周囲の環境を最終確認されます。待っている間の行動については言及されませんでした。
また、オペレータとの会話はすべて英語です。当たったオペレータによるかもしれませんが、音質が悪く、英語での会話は通常より難しいです。私は仕事で英語の電話会議ができる程度には話せますが、ほとんど聞き取れなかったので指示はチャットに書いてもらいました。 ↩