はじめに
AWSの資格を取る意味があるのか、疑問に思っている方も多いかもしれません。特に、AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)は、AWSを使うエンジニアにとって登竜門とも言える資格です。
クラウド業界の発展とともに、AWSのスキルを求める企業が増えています。しかし、「AWSを触ったことがある」「AWSを知っている」と言うだけでは、どの程度の知識や経験があるのかを客観的に示すことができません。そんなとき、SAAの資格を持っていると「AWSの基本的なアーキテクチャ設計ができる」という証明になります。
本記事では、AWS SAAの勉強を通じて得られるメリットについて、言語化してみました。
1. AWSのサービスや仕組みが体系的に理解できる
AWSには多くのサービスがありますが、何がどうつながっているのかを理解するのは簡単ではありません。なんとなく使っていると、特定のサービスに偏った知識になりがちです。
SAAの勉強をすることでAWSの主要なサービスの役割や、それらがどのように組み合わさるのかを体系的に学ぶことができます。例えば、EC2とLambdaの違いや、RDSとDynamoDBの適切な使い分け、S3のストレージクラスの違いなど、実際の業務で重要なポイントを押さえることができます。
また、試験範囲にはネットワーク、セキュリティ、可用性、スケーラビリティといったクラウド設計における基本概念も含まれているため、AWSの知識だけでなく、クラウドアーキテクチャ全般の理解が深まるのも大きなメリットです。
2. 企業が直面する課題を知り、解決策を考えられるようになる
AWSの試験問題は、実際の企業が直面する課題をもとに作られています。そのため、試験勉強を通じて、企業がどのような問題を抱え、それをAWSのサービスでどう解決できるのかを学ぶことができます。
システムの可用性を高めるためにはどうすればよいか?
負荷が変動する環境で、コストを最適化しながら運用するには?
データのバックアップや復旧のベストプラクティスとは?
といった現実の問題に対する答えを探す過程で、AWSのベストプラクティスを自然と身につけることができます。これにより、業務でAWSを利用する際に単に「サービスを使う」だけでなく、「適切な構成を考える」力が身につきます。
3. 過去のプロジェクトを振り返り、より良い構成ができたと気づく
AWSの学習を進めると、「もしこの知識を以前の案件で持っていたら、もっと最適な設計ができたのに…」と感じることがよくあります。
過去にEC2でWebサーバーを構築していたけれど、SAAの学習を通じて「ALB(Application Load Balancer)を使ってトラフィックを分散させれば、スケールしやすくなったな」と気づくことがあります。また、手動でスケールしていた部分をAuto ScalingとCloudWatchを組み合わせて自動化できたと分かれば、より効率的なシステム運用が可能だったと実感することもあるでしょう。
このように、SAAの学習は単に資格を取るためだけでなく、実際の仕事にも大きな影響を与えます。資格取得を通じて過去の経験を振り返り、今後の業務に活かせる知識を増やすことができます。
4. 自分の知識の抜け漏れをチェックできる
AWSのサービスは多岐にわたり、自己流で学ぶと知識に偏りが出がちです。試験範囲を確認しながら勉強を進めることで、自分の知識のギャップを明確に把握できます。
AWSの試験ガイドラインに沿って勉強することで、広範な知識をバランスよく学ぶことができます。
5. 学習の習慣がつき、エンジニアとしての成長につながる
資格試験は、「いつか勉強しよう」と思っているとなかなか手がつきませんが、「この日までに合格する!」と決めれば、計画的に勉強できます。
AWSの資格勉強を通じて、
毎日少しずつ学習する習慣がつく
計画的に学ぶスキルが身につく
実際に手を動かして学ぶ力が養われる
といったメリットがあります。試験合格後もこの習慣が続けば、新しい技術を学び続けるエンジニアになれます。
6. 転職やキャリアアップにも役立つ
AWS SAAは、転職市場でも高く評価される資格です。「AWSを使えます」と口で説明するより、資格があった方がスキルを証明しやすくなります。
特にインフラエンジニアやクラウドエンジニアを目指す方にとって、AWS SAAはキャリアの大きな武器になります。採用担当者にとっても、「この人はAWSの基礎をしっかり理解している」と判断できる材料になります。
まとめ
AWSを仕事で使っている人も、これから学びたい人も、ぜひSAAの資格取得に挑戦してみてください!
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