はじめに
Teams 電話の代理人機能を使用すると、通話の発信や受信といった操作を他のユーザーに委任することができます。この記事では代理人の設定方法についてまとめました。
代理人とは?
Teams 電話の代理人は、他のユーザーに自分の代わりに通話の発信や受信を行うことを許可する機能です。例えば、社長の代わりに秘書の方が代理で電話応対を行うようなイメージです。
代理人を設定しているユーザーを「委任者」と呼びます。
代理人は複数指定することができます。そのため、複数ユーザーの同時呼び出しを行うために代理人機能を利用することもできます。
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(参考:Microsoft Teams での共有回線の外観)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/shared-line-appearance
設定方法
代理人は委任者となるユーザーが自分で Teams クライアントから設定するか、管理者が Teams 管理センターから設定することができます。
1. Teams クライアントから設定する方法
- [設定] - [代理人の追加] をクリック
設定項目が表示されない場合は、ユーザーの Teams 電話が有効になっていません。対処方法はこちらです。
代理人へ許可する操作に✅を入れます。
代理人は最大 25 名まで追加できます。代理人も委任者と同様に Teams 電話が有効になっている必要があります。
2. Teams 管理センターから設定する方法
- [ユーザーを管理] から委任者となるユーザーを選択し、[音声] タブから [代理呼び出し] を選択
2. [ユーザーを追加] ボタンから代理人となるユーザーを追加して、許可する操作を選択し [保存] をクリック
代理人に委任できること
委任者は以下の操作を代理人に許可することができます。各操作は個別に許可する・しないを制御することができます。
操作 | 説明 |
---|---|
通話の発信 | 委任者の電話番号を使用して発信できる |
通話の受信 | 委任者宛て通話を受話できる |
通話設定の変更 | 委任者の通話設定を変更できる |
保留解除 | 委任者の保留中の通話を保留解除できる |
通話への参加 | 委任者の進行中の通話へ参加できる |
代理人には通話タブに委任者の名前のタブが追加されます。代理人はこのタブから委任者の通話履歴を確認することができます。
モバイルアプリから代理人が行える操作は、通話の受発信と通話設定の変更のみです。
また、モバイルアプリでは代理人が委任者の通話履歴を確認することができません。
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1. 通話の発信
代理人が委任者の電話番号を使用して発信することができます。
2. 通話の受信
委任者へ着信した通話が代理人に着信し、代理人が受話できます。
委任者の通話設定で、代理人の同時呼び出しまたは転送が設定されている必要があります。
3. 通話設定の変更
代理人が委任者の通話設定を変更することができます。許可された代理人には、通話タブに委任者の名前のタブが追加され、設定の変更が行えます。
代理人は他の代理人に許可されている操作を変更したり、他の代理人を削除することができます。自身に許可されている操作の変更や削除はできません。
4. 保留解除
委任者が保留中の通話を代理人が保留を解除して再開することができます。代理人が通話を引き継ぎ、委任者の通話は終了します。
5. 通話への参加
委任者の進行中の通話に代理人が参加できます。代理人が参加しても委任者の通話は終了しません。