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【Teams】コンテンツ検索で Teams の削除されたメッセージを確認する方法

Last updated at Posted at 2025-07-03

はじめに

Microsoft Purview で Teams で削除されたメッセージや編集前のメッセージを確認する方法についてまとめてみました。

電子情報開示 (eDiscovery)

ユーザーがメッセージを削除したり、編集した場合、Teams クライアントから元のメッセージを確認することができません。

image.png

しかし、実際には元のメッセージは Microsoft Purview 電子情報開示に保存されています。管理者は "コンテンツ検索" という機能を使用して、元のメッセージを確認することができます。

アイテム保持ポリシー

メッセージが電子情報開示に保存される期間は、"アイテム保持ポリシー" によって制御することができます。
組織に設定されているアイテム保持ポリシーは以下の手順で確認できます。

  1. Microsoft 365 管理センターから [Microsoft Purview] をクリックして、Microsoft Purview 管理センターを開きます
    image.png
  2. [ソリューション] - [データ ライフサイクル管理] をクリックします
    image.png
  3. [アイテム保持ポリシー] から、設定されているポリシーの内容を確認できます
    image.png

アイテム保持ポリシーで完全に削除されたメッセージは管理者も確認することができません。

(参考:Teams のアイテム保持ポリシーが保持と削除のアクションをサポートする方法)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/retention-policies#how-teams-retention-policies-support-retain-and-delete-actions

ユーザーは編集または削除されたメッセージを Teams に表示しなくなりましたが、これらのメッセージのデータは、コンプライアンス管理者による電子情報開示検索用に設計されたセキュリティで保護された場所に格納されます。

コンテンツ検索によるメッセージの確認

事前準備

コンテンツ検索は電子情報開示の機能です。Microsoft Purview 管理センターで [ソリューション] - [電子情報開示] をクリックします。
image.png

コンテンツ検索を利用するためには、コンテンツ検索を実行するユーザーを "eDiscovery Manager" という役割に追加する必要があります

サインインしているユーザーが "eDiscovery Manager" に追加されていない場合、[Content Search] をクリックすると以下のようなエラーダイアログが表示されます。
image.png

eDiscovery Manager ロールへの追加方法

  1. [設定] - [役割グループ] から "eDiscovery" と検索して "eDiscovery Manager" をクリックします
    image.png
  2. [編集] をクリックします
    image.png
  3. [次へ] をクリックします
    image.png
  4. [ユーザーの選択] をクリックして、コンテンツ検索を実行する管理者ユーザーを検索して "選択" します
    image.png
  5. [次へ] をクリックして [保存] すると、ユーザーがコンテンツ検索を使用できるようになります
    image.png

メッセージの確認方法

コンテンツ検索によるメッセージの確認は以下の手順で行います。

検索の作成

  1. 電子情報開示の [Content Search] から [検索の作成] をクリックします
    image.png
  2. 任意の [検索名] を入力し、[作成] をクリックします
    image.png

データ ソースの設定

メッセージの検索対象とするユーザーやチーム (グループ) を設定します。

  1. [ソースの追加] をクリックします
    image.png
  2. [含める場所][メールボックスのみ] に変更し、メッセージを検索したユーザーやチームを検索して選択します
    [管理] をクリックします
    image.png
  3. [保存] をクリックします
    image.png

検索条件の設定

メッセージを検索する際のクエリを設定します。

  1. [条件の追加] - [KeyQL] をクリックします
    image.png

  2. 以下のようなクエリを入力します
    "date" で検索対象とするメッセージの日付の範囲を指定できます

    kind:im AND kind:microsoftteams AND (date>2025-06-01) AND (date<2025-06-30)
    

    image.png
    (参考:電子情報開示のキーワード クエリと検索条件)
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/purview/ediscovery-keyword-queries-and-search-conditions

    たとえば、Skype の会話と Microsoft Teams のチャットをエクスポートするには、構文 kind:im を使用します。 メール メッセージだけを返すには、kind:email を使用します。 Microsoft Teams のチャット、会議、通話を返すには、kind:microsoftteams を使用します。

  3. [クエリの実行] をクリックします
    image.png

  4. [Run Query] をクリックすると、検索が開始します
    image.png

検索結果のエクスポート

  1. 検索が完了すると、以下のような画面になります
    結果を確認するには [エクスポート] をクリックします
    image.png
  2. 任意の [エクスポート名] を入力して、[エクスポート] をクリックします
    image.png
  3. [OK] をクリックします
    image.png
  4. [プロセス マネージャー] をクリックします
    image.png
  5. [Export]"完了済み" になると [ダウンロード] から検索結果をダウンロードできます
    image.png

Items.xxx.zip を解凍した中の TeamsMessagesData フォルダから電子情報開示に保存されているメッセージを確認することができます。

  • 削除した投稿の内容
    image.png

  • 編集前の投稿の内容
    image.png

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