はじめに
この投稿は PL-200: Microsoft Power Platform 業務コンサルタントの学習をした内容のメモです。
投稿の一覧は以下のリンク先にあります。
Power Apps のライセンス
# | 名称 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | Power Apps Premium | $20/user | ユーザーごとに課金されるライセンス、アプリの数は無制限(per user plan から名前が変わった?)、30 日間の無料試用あり |
2 | Power Apps per app plan | $5/user/app | ユーザーとアプリごとに課金されるライセンス、 アプリが 4 つ未満だと Premium よりお得 |
3 | 従量課金プラン | - | 別途ライセンスを購入せず、Azure サブスクリプションにより支払いを行う |
4 | 開発者 (Developer) | 無償 | 職場または学校のメールアドレスで登録が必要、開発/テスト目的のみ、環境は 3 つまで作成可能、90 日間非アクティブと判断されると環境が削除される |
Power Platform における「環境」
Power Platform における「環境」は、テナントにおける Power Apps アプリや Power Automate フロー、データベースなどのコンテナ。アプリの役割やセキュリティ要件などにより、環境を分けて管理する
環境は Power Platform 管理センターから作成できる。
環境の種類
# | 名前 | 備考 |
---|---|---|
1 | 既定 (default) | テナントに自動的に作成される環境、テナントの全ユーザーからアクセス可能 |
2 | 実稼働 (Production) | 実運用環境 |
3 | サンドボックス (Sandbox) | Production 環境を模したテスト環境、Production 環境をコピーして作成できる、リセットして環境を初期化できる |
4 | 試用版 (Trial) | 試用版ライセンスで作成できる環境(作成できるのは 1 つだけ) |
5 | 開発者 (Developer) | Developer ライセンスで作成できる環境(3 つまで作成できる) |
6 | Dataverse for Teams | Teams からアプリやボットを作成した際に自動的に作成される環境、チームごとに 1 つの環境があり、チーム内のアプリやフローが保存される |
Dataverse
-
環境におけるデータの保存先、データはテーブルに保存される
-
あらかじめ一般的な用途のテーブルが既定で用意されていて、環境を作成する際にテーブルとサンプルデータを追加することができる
-
データのバリデーションを行うビジネスプロセスや、ビューやフォームを定義し、Power Apps などから利用できる
Dataverse テーブル
テーブルの種類
-
標準 (Standard)
- アカウント、部署、連絡先、タスク、およびユーザー テーブルなど
- テーブル名の変更や列の追加などのカスタマイズを行うことができる
-
アクティビティ (Activity)
- 開始時刻、終了時刻、期日、期間などのアクティビティのテーブル
- 予定、タスク、電子メール、電話 テーブルなど
-
仮想 (Virtual)
- Dataverse 以外の外部ソースからデータを投入するテーブル
テーブルの所有者
- テーブルの所有者はテーブル作成時に設定することができ、後から変更できない
- ユーザーまたはチーム
ビジネスユニット、またはユーザーごとのアクセス権を制御できる - 組織
組織全体のアクセス権のみを制御できる
- ユーザーまたはチーム
テーブルの新規作成
[高度なオプション] からはテーブルについての様々なプロパティの有効/無効を指定することができます。
列の種類
以下のような種類の列を作成できます。
■ 例:
- テキスト
- 1 行テキスト/複数行テキスト
- 数値
- 整数
- 小数
- 浮動小数点
- 通貨
- 日付
- 日時
- 日付のみ
- 選択肢
- 複数選択
- Yes/No
- 画像
オートナンバー列を使用すると行が作成される度に、自動的に番号が採番される列を作成することもできます。
小数 (Decimal) と浮動小数点 (Floating) の違い
正確な値を保存する必要がある場合には [小数] を使用します。
名前 | 小数点以下の桁数 |
---|---|
小数 | 0 から 10 |
浮動小数点 | 0 から 5 |
[高度なオプション] から 列レベルのセキュリティ を有効にすることで、[セキュリティプロファイル] による列レベルのアクセス制御を行うことができます。
テーブルのキー列
一意なキー列として設定するプライマリ列は [データの種類] として [オートナンバー] を指定することができ、桁数やプレフィックスを指定して自動採番することができます。
プライマリ列以外の列の組み合わせを一意なキーとして指定することもできます。
リレーションシップ
- テーブル間のリレーションを定義
- 多対一
- 多対多
Dataverse テーブルには一対一のリレーションシップがありません。
- 関連付けされたテーブルの行が削除された際の動作を設定
- 合わせて削除(親子関係:Parental)
- 参照されている行は削除できないように制限
数式列/ロールアップ列
-
数式列
数式で列の値を定義
値はリアルタイムで算出される
算出された値によるソートは行えない -
ロールアップ列
12 時間ごとのバッチ処理で非同期に値が算出される
通所の列と同様にフィルタやソートが行える
その他のテーブル作成方法
Copilot から作成
Copilot を使って対話形式でテーブルを作成することができます。列の変更や追加も対話形式で行えます。テーブルとキャンバスアプリを一括で作成できます。
Excel ファイルからインポート
Excel ファイルからインポートしてテーブルを作成できます。既存のテーブルを Excel ファイルにエクスポートしたり、Excel 上で編集することもできます。
その他の機能
PowerPlatform 管理センターの [環境] - [設定] - [データ管理] から、以下のような設定を行うこともできます。
名前 | 説明 |
---|---|
重複データの検出 | 重複しているレコードを検出し、自動的にマージするよう設定できます。重複の条件は値の完全/部分一致、日付/時刻の一致などの条件を指定できます。 |
一括削除 | 誤ってインポートしたデータや古いデータなどを一括削除することができます。 |
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