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オープンソース版LWCのPWAをGithub Pages(サブディレクトリ)で動かす

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Lightning Web Components(LWC)というSalesforceのフロントエンドフレームワークがあります。これはSalesforceプラットフォーム上でしか動かないのですが、そのオープンソース版があります。

こちらを試してみたところ、PWA(Progressive Web Apps)で動かすオプションがあったので、動かしてみました。とりあえずGithub Pagesで動かそうとしたら、サブディレクトリで動かすのに少し悩んだので、主にそこのところを書いていきます。

LWC関係なく、サブディレクトリでPWAを動かしたい人が検索したときに役に立ったらいいなと思います。

※Salesforceはあんまり関係ないので今回はSalesforceのブログキャンペーンではありません。

できたもの

MacのChromeで開くとこのようにインストールボタンが表示されます。

image.png

インストールするとデスクトップアプリのように起動します。
(なお、アンインストールしたいときはこの右上のメニューからアンインストールできます。)

image.png

Spotlightから検索もできるし、Dockに追加もできます。

image.png

もはやデスクトップアプリはこれでよさそうですね。Electron要らなそう。
もちろんモバイルでもアプリのように動きますが、今回私が作りたいのはデスクトップアプリだったので、特にモバイルは試していません。

リポジトリ

リポジトリはこちらです。

Github Pagesはmasterのdocsフォルダで動かすように設定しているので、docsフォルダの中身がホスティングされています。

サブディレクトリで動かす

https://lwc-oss-pwa-example.example.com/

のようにルートで動かすなら、npx create-lwc-app my-appでできたサイトそのままで動きますが、

今回Github Pagesのプロジェクトサイトで動かそうとしたので、URLが

http://<username>.github.io/<repository>/

のようになります。

manifest.jsonの修正

一番重要なところですが、manifest.jsonを以下のように変更します。

今回はhttps://atskimura.github.io/lwc-oss-pwa-example/で動かすので、Scopeをサブディレクトリのlwc-oss-pwa-exampleにしています。
start_urlはScopeからの相対パスでPWAを起動したときに読み込んで欲しいURLを記載します。

manifest.json
     "Scope": "/lwc-oss-pwa-example/",
     "start_url": "./index.html",

manifest.jsonの仕様はウェブアプリマニフェスト | MDNを参照してください。

修正箇所: https://github.com/atskimura/lwc-oss-pwa-example/compare/664bb2c...67b62d0#diff-898656577829f3ff69c0ab8c788664e1

scripts/webpack.config.jsの修正

ビルドしたjs,cssの読み込み処理をindex.htmlにwebpackが追加してくれるので、それも相対パスになるように、以下のようにoutputを追加します。

webpack.config.js
module.exports = {
    output: {
        publicPath: './',
    },
    plugins: [new GenerateSW({ swDest: 'sw.js' })]
};

修正箇所: https://github.com/atskimura/lwc-oss-pwa-example/compare/664bb2c...67b62d0#diff-4a5ee2343b9d772e602c958b1feb98a4

Service Workerの登録も相対パスに

create-lwc-app でPWAを作ると、Workbox webpack Pluginsでservice workerファイル(sw.js)を自動生成します(これでjsやcssをオフラインキャッシュできるようにしています)。これの読み込みも相対パスにします。

修正箇所: https://github.com/atskimura/lwc-oss-pwa-example/compare/664bb2c...67b62d0#diff-1fdf421c05c1140f6d71444ea2b27638

リソースを読み込む箇所を相対パスに

画像などを読み込みところを全部相対パスにします。

修正箇所:

終わりに

GithubのCompareを見るだけでわかると思うのですが、何も書かないのも寂しかったので、ちょっと解説を入れてみました。
https://github.com/atskimura/lwc-oss-pwa-example/compare/664bb2c...67b62d0

肝はmanifest.jsonの修正だけです。LWC関係なく、サブディレクトリでPWAを動かしたい人もここの書き方は役に立つかなと思います。

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