連休初日、手持ちの BMAX B1 というミニPCにLinuxを入れて再利用しようと試してみました。
元々は Windows 10 がプリインストールされていましたが、
- Windows 10 ですら動作が重い
- Windows 11 へのアップグレードは事実上不可能
…という理由から、軽量化を狙ってLinuxを選択。
しかし、結果はあまり芳しくありませんでした。
試した環境
- PC:BMAX B1(Celeron N3060、メモリ 4GB、ストレージ 64GB)
-
インストールメディア作成:USBメモリ+Rufus
(AlmaLinux 10 の検証では Ventoy も使用)
インストール結果
1. Ubuntu Server 24.04
- インストール自体は成功
- しかし ACPI 関連のエラーが大量に表示され、物理コンソールからはログイン不可
- SSH 経由でカーネルパラメータに
acpi=off
を追加 →update-grub
実行 - ファイルシステムが破損し、再起動すると
(initramfs)
プロンプトで停止、起動不能に
2. Rocky Linux 10
- インストーラ起動せず
- USBメモリから起動しても GRUB 画面すら出ず、真っ黒なままフリーズ
3. AlmaLinux 10
- 症状は Rocky Linux 10 と同じ
- Ventoy を使用 → Ventoy 独自の GRUB2 からは起動成功
- しかし「Install AlmaLinux」を選択すると即座に強制再起動
centOS系の後者2つは、( Ventoy 独自の GRUB2 では起動自体は成功したところから考察すれば)どうやらブート処理関連の問題のようです。 UEFI や Secure Boot への対応で起動処理自体が複雑化しているのでしょうか?
一方、インストール自体は成功した Ubuntu Server ですが、 GRUB のカーネルパラメータを修正すると起動不可になるようでは怖くて使えません。これもブート処理関連の問題でしょうか…?
所感
今回の経験から、あくまで個人の感想ですが…
最新のLinuxは、もはや「どんな古いPCでも動く軽量OS」ではなく、Windowsと同等かそれ以上にハードウェア依存が強くなっている
との印象を受けました。
もちろん、古いカーネルや軽量ディストリビューションを選べば動くケースもあります。
現在は AlmaLinux 9.6 をインストール中で、最初のログインまでは成功しました。しかし、将来的に AlmaLinux 10 へアップグレードするか否かは、今回の結果を踏まえると慎重にならざるを得ません。
Linux が「構成を工夫すれば Windows より軽く、広いハードウェアで使える」OSであった時代は、終わりを迎えつつあるのかもしれません。