はじめに
Amazon CloudWatch Database Insightsは、従来のPerformance Insights (PI) の後継機能として設計されたサービスになります。PIが提供していたデータベースパフォーマンス分析機能を引き継ぎながら、より詳細な洞察(インサイト)を提供するよう拡張されています。CloudWatch Database Insights という名の通り、CloudWatch の一部として提供されている機能になります。
従来のPIはもともと 2025年11月30日 にサービス終了、となってましたが、 2026年6月30日 に延期されている模様です。
Database Insights には無料のStandardモードと有料のAdvanecdモードがあり、Advancedモードで「パフォーマンス分析レポート」機能を利用することができます。
オンデマンドの「パフォーマンス分析レポート」機能
「パフォーマンス分析レポート」機能とは、オンデマンドでパフォーマンスの問題を分析し、修正内容をリコメンドしてくれるレポートを作成する機能になります。
「パフォーマンス分析レポート」出力の仕方
前提として、 Database Insights の Advancedモード を利用している必要があります。StandardモードとAdvancedモードは「変更」からオンラインで変更することができます。

Database Insightsのダッシュボードを開くと、次図のような画面になります。「パフォーマンス分析」ボタンを押下すると、名前(タグ)を付けてパフォーマンス分析レポートを作成することができます(ダッシュボードの期間の範囲で分析を行ってくれます)。
作成したパフォーマンス分析レポートは「パフォーマンス分析」タブで確認することができます。
一点注意として、Standardモードへ後から変更すると、過去作成したレポートも参照できなくなります。(再度Advanced に戻すとまた確認できるようになります)
「パフォーマンス分析レポート」の中身
負荷をかけた状態の「パフォーマンス分析レポート」を取得すると、次図のようにメッセージで状況を教えてくれます。
また、分析とレコメンデーションとして、次図のように何が原因と推測されるのか、また、何をするとよいのか、を示してくれます。
さらに、関連するメトリクスも表示してくれます。
まとめ
有償の機能とはなりますが、コンソール上でササッと状況を確認し、また、対策もリコメンデーションしてもらえるため、非常に強力な機能となってます。
平常時の状態のレポートを取得して記録しておくことで、異常時にも簡単に比較することもできるようになるため、今後 RDS/Aurora を利用していく上では必須の機能になってくるのではないか、と思いました。





