この記事は and factory.inc Advent Calendar 2023 23日目の記事です。
昨日は @chitomo12 さんの『iOSでスクショ、画面録画防止するためのベストプラクティス』でした。
はじめに
最近業務でアジャイル・スクラム開発について勉強する機会が増えて、チーム内でファシリテーターとして会を回す役割を担う事になり、より深くアジャイル・スクラム開発について知識を身に付けたいと思ったため、モチベ維持も兼ねてスクラムマスター資格について色々調べてみました。
スクラムマスター資格の種類
スクラムマスター資格は大きく分けて3種類存在します。
PSM | CSM | RSM | |
---|---|---|---|
正式名称 | Professional Scrum Master™ | Certified ScrumMaster®︎ | Registered Scrum Master® |
認定団体 | Scrum.org™ | Scrum Alliance®︎ | Scrum Inc. |
研修要否 | 任意 | 必須 | 必須 |
試験設問 | PSM I:80問 PSM Ⅱ:30問 PSM Ⅲ:30問 |
50問 | 30問 |
試験時間 | PSM I:60分 PSM Ⅱ:90分 PSM Ⅲ:150分 |
60分 | 制限なし |
合格基準 | 85%以上 | 75%以上 | 75%以上 |
試験言語 | 英語 | 日本語 | 日本語 |
試験費用 |
|
20~30万円(研修込み) | 22万円(研修込み) |
資格有効期限 | なし | 2年間 | 1年間 |
- PSMは試験のみで、CSMやRSMは研修+試験のコースになっている
- 研修込みという事もあり費用がかなり異なる
- PSMの試験は基本的に英語だが、翻訳機能の使用が推奨されているのでそこは安心
- 研修込みの資格を取るなら日本企業に合わせた RSM を取得するのが日本では良さそう
→色々考えた結果(※主に費用面)、今回私は PSM I 取得に向けて取り組むことにしました。
勉強方法
以下熟読
まずは以下のドキュメントおよび書籍を読んでインプットを行いました。
-
- 抽象的な内容なので大枠を理解するのに使いました。
- ただスクラムの定義が書かれている原書のため、勉強していく中で迷ったり疑問に思った事はこのスクラムガイドで言及されていないか復習としてよく読み直してました。
-
- 具体的な内容で理解を深める用途として使いました。
- 主人公がある日スクラムマスターを任されることになり、上手くプロジェクトを進めていくためにスクラム開発のいろはを学んでいく架空のストーリーになっていて読みやすい本でした。(絵もあるので活字が苦手な人にもオススメです。)
-
- 上級者向けの本で正直1回読んだだけでは2,3割しか理解できませんでした。
- なぜアジャイル開発を行うのか、アジャイル開発とはどういう事か、アジャイル開発の失敗例、その先の話等、体系的に学べる1冊だと思いました。自分自身もう少しアジャイル開発について理解を深められたら再度手に取ってみたい本です。
演習問題をこなす
ある程度スクラムについて理解したら続いて演習問題を解いてアウトプットを行いました。
-
Scrum.org(公式) - Open Assessment
- 公式が出している模擬試験。90%以上の正答率を安定的に取れるまでこなす。
-
Mikhail Lapshin - PSM I™ Preparation Quiz – Learning Mode
- Open Assessment だけでは問題数が少なくカバー範囲が足りないと思ったので上記で追加演習
-
QUIZFORM - Professional Scrum Master I - v1
- 同上
復習用に Notion にまとめたりしてました。
(※同じ問題を4回とか間違えていてダメダメですね)
いざ受験...!
2ヶ月ほど合間合間に勉強をしていたのですが、まだ100%合格できる自信が持てなかったため実はまだ受けていません。。。
近いうちに受験して合格した暁には証明書を載せれるよう精進します。
追記(2024/1/28)
2024/1/27 に PSM I を受けて合格することが出来ました!
合格ラインは85%(=68/80)で恐らくあと2問ミスしてたら落ちてました...(本当ギリギリ)
どこを間違えたかはパッと見た感じ分からなかったので、2枚目のスクショにあるように得点率が低いパートについて復習して行こうと思います。とりあえず一発合格できて一安心です。
おわりに
調べてみると色々な種類のスクラムマスター資格があるんだなと少し驚きました。
資格取得が目的になりすぎるのは良くないと感じつつ、それをモチベに学習を行い並行して今働いているプロジェクト等に還元できるよう頑張ろうと思いました。
明日の Advent Calender もお楽しみに!
参考