はじめに
当方、ベンダを管理する情シス的な立場であることが多いです。
最近、幸か不幸か炎上プロジェクトにいることが多いので、どうすればプロジェクトが炎上するのか振り返ってみようと思います。
その1:WBSがない
おいおいWBSくらい作るだろ…と思ったそこのあなた、そのスケジュールで日々の作業が進められますか?タスクが遅延したら何のタスクに影響があるか分かりますか?
私はプロジェクト管理のプロではないのでどうすればいいか知りませんが、過去炎上したプロジェクトでは以下のようなWBSを使っていました。
- 遅れたらただ遅れたことだけわかるスケジュール。
- タスク間の依存性が分からないので遅れて何が悪いか分からない。
- タスクが書いてあるけどタスクで何をするのか分からない。(完了条件が分からない)
- 抽象的なタスク項目が1行書いてあって何ができたら完了か分からない。
- マルチベンダ体制で各々のベンダが何するかのスケジュールはあるが足し合わせたマスタスケジュールがない。
- 各々のベンダが何してるか分かるが、結局プロジェクトが予定通りかどうか分からない。
- 担当者がほぼ同じ。
- 優秀なのは分かるんですが、その人が急にいなくなったらどうするんですか。(いなくなりました)
その2:関係者を巻き込まない or 巻き込むのが遅い or そもそもわかってない
プロジェクトを最後まで終わらせるために必要な人って誰なんでしょう?
特に依頼が必要な関係者は必要になったタイミングで依頼したって無理です。
関係者には関係者の都合があります。
こっちのプロジェクトの都合だけで動いてくれません。
私が関わるプロジェクトでは関係者に対して以下のことをしていました。
- プロジェクト開始時に関係者の洗い出しをしない。
- 必要になったタイミングで都度都度お願いしに行くので、タスク実施の直前になってさらに相手の都合に合わせるのでタスクが遅れる。
- このプロジェクトが何なのか理解してもらう努力をせずお願いだけする。
- なんで関係者に協力してもらわなきゃならんのか、関係者の理解が得られず依頼事項が後回しにされる。
その3:課題が課題じゃない
我々のプロジェクトには課題を管理する課題管理表がありました。
「開発用のパソコンの準備をお願いしたい」
「この仕様ってどういうことですか」
それ質問だよね。
課題管理表に重要な問題もただの質問も一緒くたに書くので、プロジェクトの進行に影響を及ぼす課題が何なのか把握できなくなりました。
その4:タスクを押し付け合う
炎上後期に見られる現象かもしれませんが、自分のタスクを減らそうとするタスクの押し付け合いが始まりました。
押し付け合いに労力を割く暇があるならタスクを進めた方が効率いいかもしれないです。
その5:現場とPMで言ってることが違う
作業担当者に聞くと「○○すればできる」と言ってんのに、PMに聞くと「他社の△△が終わらないとできない」と言ってる内容が違う。
管理側がとるべきは、「言ってることを統一せえ」だったかなと思います。
その6:締切をまもらない
締切があるようでない。いや、あるんだけど、守らないのが当たり前になってる。
おわりに
炎上しないように反省したいものです。