はじめに
26歳で4年間勤めた酒屋を辞め、未経験からIT業界に飛び込みました。
最初の一年は運用監視の仕事に従事し、その後、転職して開発の世界に足を踏み入れました。未経験でアプリのリリースまでを振り返りました。
誰にでもあるような普通の転職ストーリーかもしれませんが、もしよければご一読ください。
作成した経緯とアプリ
携帯電話にかかってきた電話番号であればアプリでブロック等出来ますが、固定電話にかかってきた電話番号は手入力で検索しなければいけませんでした。
着信画面をGoogle検索しているうちに電話は切れてしまいます。
そこでカメラから電話番号を認識して検索するAndroidアプリを製作しました。
初めてのアプリ開発
開発経験ゼロの私が最初に挑戦したのは、PythonでOpenCVとTesseractを使用し、カメラで映した映像から電話番号を認識し、検索するアプリです。
アイデアはシンプルでしたが、実装には数々の試行錯誤がありました。
画像処理の基礎から学び、文字認識の精度を上げるために何度もアルゴリズムを調整し、ついに初めてのアプリが完成しました。
Android版への進化
初めての成功に味をしめ、次はAndroid版の開発に取り組みました。
Android studioでKotlinを使って、カメラ映像から電話番号を認識し、検索するアプリを作成することに決めました。
ML KitのText Recognition v2を使って文字認識を行い、CameraXでカメラの制御を行います。
この技術を使えば、カメラに映った電話番号を即座に認識し、ウェブ検索してデータベースに保存できます。
さらに、同じ番号が再度認識された場合には、過去の着信日時を表示し、検索するか閉じるかを選べる機能も追加しました。
迷惑電話として登録できる機能も実装し、登録された番号は次回認識時に迷惑電話として表示されます。
リリースまでの道のり
開発にかかった時間は実に500時間。
コードと格闘し、バグと戦いながらようやく完成しました。
しかし、ここからが本当の試練でした。アプリをリリースし、ダウンロード数がどれだけ伸びるかを期待していましたが、現実は厳しかったです。
初めてのリリースで得たダウンロード数は、わずか5件。それも全て社内の人間でした。
振り返り
500時間をかけて作成したアプリが、5人にしかダウンロードされなかった現実に直面し、正直に言えばがっかりしました。
しかし、この経験から学んだことは多いです。
技術的なスキルはもちろん、ユーザーが本当に求めるものは何かを考えることの重要性を痛感しました。
また、マーケティングやプロモーションの重要性も身に染みて感じました。
次のステップへ
この経験を通じて、開発者としてだけでなく、一人の社会人としても成長できたと感じています。
次は、この経験を活かして、より多くの人に使ってもらえるアプリを開発したいです。
そして、同じように苦労している開発者たちに少しでも希望を与えられるような存在になりたいと思っています。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
固定電話にかかってくる迷惑電話にうんざりしている方、是非ダウンロードしてみてください!
これからもアプリを改良していこうと思いますので、気になる点や改良してほしい点がございましたら気軽にレビュー・相談してください。