RxJavaのtoListで値が流れてこないときに確認すること

この記事について

RxJavaのObservable#toList()で値が流れてこなくて困ったので、メモとして残しておきます。

結論

toListを呼ぶObservableでonCompleteが呼ばれているかを確認する。

具体例

以下のように、onCompleteが呼ばれないObservableに対して、toListを使っても何も流れてきません。

Observable.create(subscriber -> {
        subscriber.onNext(1);
        subscriber.onNext(2);
        subscriber.onNext(3);
    })
    .toList()
    .subscribe(integerList -> {
        // 何も流れてこない！
    })

この場合は、以下のようにSubscriber#onComplete()を呼ぶ必要があります。

Observable.create(subscriber -> {
        subscriber.onNext(1);
        subscriber.onNext(2);
        subscriber.onNext(3);
        subscriber.onComplete();
    })
    .toList()
    .subscribe(integerList -> {
        // 1, 2, 3 の入ったリストが流れてくる
    })

解説

Observable#toList()の説明 には以下の注意書きが記されています。

Be careful not to use this operator on Observables that emit infinite or very large numbers of items, as you do not have the option to unsubscribe.

toListは、無限に値を流し続けるObservableや非常に多くの値を流すObservableに対しては使用してはいけないと書いてあります。

toListは集計を行うメソッドなので、onCompleteが呼ばれずにいつまでも値が流れ続けるものに関しては、いつリストへの追加を打ち切るべきかがわからないので、集計結果を流すことができないのだと考えられます。

参考