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LaravelでDBにテストデータを仕込む

Last updated at Posted at 2019-09-22

LaravelでDB周りをいろいろしてみる。
まずはテーブルの設定からテストデータを仕込むところまでやってみる。

データベースを準備する

Laravelをインストールすると、.envに勝手にDBが設定される。

.env
DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=127.0.0.1
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=homestead
DB_USERNAME=homestead
DB_PASSWORD=secret

homesteadの環境にインストールすると、データベース名やユーザー名にhomesteadが設定される。
Laravel起動前にDB_DATABASEを作成したいデータベース名に、また、DB_USERNAMEにMySQLのユーザー名を設定すると、Laravel起動時にデータベースやユーザーを作ってくれます。うっかり先にLaravelを立ち上げると、いらないDBやユーザーを作ってしまうので注意。

テーブルを準備する

マイグレーションファイルを作る

テーブルはmigrateでcreateしてもらうのが吉。
まずはartisanでマイグレーションファイルを作成する。

$php artisan make:migration [ファイル名]

ファイル名は何でもいいらしいが、サンプルで入っている形に合わせたほうがわかりやすそうである。但し、先頭の日付や拡張子は自動でつけられるので、その辺はつけずに指定するように。
例えばこんな感じ。

$php artisan make:migration create_admin_table

そうすると/database/migrationsの中に、例によってマイグレーションファイルの枠だけ作成される。
こんな感じ。

create_admin_table.php
<?php

use Illuminate\Support\Facades\Schema;
use Illuminate\Database\Schema\Blueprint;
use Illuminate\Database\Migrations\Migration;

class CreateAdminTable extends Migration
{
    /**
     * Run the migrations.
     *
     * @return void
     */
    public function up()
    {
        Schema::create('admin', function (Blueprint $table) {
            $table->bigIncrements('id');
            $table->timestamps();
        });
    }

    /**
     * Reverse the migrations.
     *
     * @return void
     */
    public function down()
    {
        Schema::dropIfExists('admin');
    }
}

Schema::createの中に$tableでカラムを設定していく。
$table->{属性}('{物理名}');

属性はstringとかintegerとか指定する。いろいろ指定できるので、ちゃんとマニュアル見てね。
Laravel6.0 データベース:マイグレーション

物理名は項目名とかカラム名とかいうやつ。好きに決めてくれたまえ。
とりあえず適当に作ってみたよ。

public function up()
    {
        Schema::create('admin', function (Blueprint $table) {
            $table->bigIncrements('id');
            $table->string('admin_code');
            $table->string('name');
            $table->sritng('password');
            $table->sritng('role');
            $table->timestamps();
        });
    }

usersテーブルに似ているって?気にするな。

これでartisanでmigrateすると、テーブルをクリエイトしてくれる。

$php artisan migrate

直接テーブルを確認したいときは、MySQL立ち上げて、普通にコマンドで見てください。
ユーザー、パスワードは、.envに設定したものです。

クラスを作成する

laravelではEloquent(「エロクエント」と読みます)という機能を使ってモデルクラスを作成できる。
これもartisanコマンドで作成できる。

$php artisan make::model [クラス名]

例えばこんな感じ。

$php artisan make:model Admin

そうすると、以下のようなガラが作成される。

<?php

namespace App;

use Illuminate\Database\Eloquent\Model;

class Admin extends Model
{
    //
}

で、この中に何書くの?JavaのMVCみたいに、settergetter書いていけばいい?
Eloquentはsetter/getterイメージの処理だけでなく、いろんな設定が書けます。
例えば
・DBの接続方法
・テーブルの関連付け
 初期設定ではクラス名を複数形にしたテーブルと単数形の名称のクラスを紐づけることになっている(例:usersテーブル→User.php)。今回のテーブル名はAdminで、複数形にしづらかったので個別にテーブル名を設定する。
・タイムスタンプの更新要否の設定
・主キーの設定
・更新可能な項目の設定/更新不可の項目の設定
など、いろいろ定義できます。

テーブルの関連付けと更新可能な項目の設定をした例がこちら。

<?php

namespace App;

use Illuminate\Database\Eloquent\Model;

class Admin extends Model
{
    // テーブルの関連付け
    protected $table = 'admin';
    // 更新可能な項目の設定
    protected $fillable = [
        'admin_code',
        'name',
        'password',
        'role'
    ];
}

テストデータを入れる

laravelではデータ投入をシーダーという仕組みで自動化できる仕組みがあります。
入れ方は、以下のバリエーションがある。
・シーダーだけでロジックを組んでデータを投入する。
・シーダー+Fakerでデータを作成してデータを投入する。
・seeder+FakerにFactoryをつけて、データを投入する。
なんで最後だけ全部英語かって?気にするな。

seederがデータを登録する大元、Fakerが登録するデータを生成するところ、Factoryはseederから呼び出されてテスト項目を作成する処理、というイメージになります。

Factoryを作る

テストデータの作成はシーダーの中に直接データ作成ロジックを書くこともできるが、今回はファクトリークラスを作成してファクトリークラスでテストデータを作成するようにします。
ファクトリークラスも例によってartisanコマンドで作成します。

$php artisan make:Factory [クラス名]

今回の例だとこんな感じ。

$php artisan make:Factory AdminFactory

そうすると、以下のようなガラが作成される。

<?php

/** @var \Illuminate\Database\Eloquent\Factory $factory */

use App\Model;
use Faker\Generator as Faker;

$factory->define(Model::class, function (Faker $faker) {
    return [
        //
    ];
});

このガラに、Fakerを使ってデータを設定する処理を書いていく。
例えばこんな感じ。

$factory->define(App\Admin::class, function (Faker $faker) {
    // 現在時刻を取得
    $date = \Carbon\Carbon::now();
    return [
        // データをセット
        'admin_code' => $faker->randomNumber(),
        'name' => $faker->name,
        'password' => $faker->password,
        'role' => $faker->randomDigitNotNull
    ];
});

尚、名前などのデータを日本語にしたいときは、config/app.php内にある「faker_locale」設定を日本語に変える。

app.php
/*
|--------------------------------------------------------------------------
| Faker Locale
|--------------------------------------------------------------------------
|
| This locale will be used by the Faker PHP library when generating fake
| data for your database seeds. For example, this will be used to get
| localized telephone numbers, street address information and more.
|
*/

'faker_locale' => 'ja_JP',

seederを作る

seederもartisanコマンドで作成する。

$php artisan make:seeder [ファイル名]

コマンドを実行すると、/database/seederにseederクラスが作成される。
中身はこんな感じ。相変わらず空だね。

<?php

use Illuminate\Database\Seeder;

class AdminTableSeeder extends Seeder
{
    /**
     * Run the database seeds.
     *
     * @return void
     */
    public function run()
    {
        //
    }
}

function run()の中に、Factoryクラスを記述する。

AdminTableSeeder.php
public function run()
{
    factory(\App\Admin::class, 10)->create();    
}

DatabaseSeeder.phpの更新

シーダーを使うには、/database/seedsにあるDatabaseSeeder.phpの中に、作成したシーダークラスを定義しなければならない。
定義を追加すると、こんな感じ。

DatabaseSeeder.php
public function run()
{
    $this->call(AdminTableSeeder::class);
}

実行する

ここまで作ったら、artisanコマンドでシーダーを動かす。

$php artisan db:seed

特定のテーブルのみデータを作成したいときは、--classオプションをつける。
今回の例だと、こんな感じ。

$php artisan db:seed --class=AdminTableSeeder

これを実行すると、Adminテーブルの中に適当なデータが作成される。
image.png

これを作っておけば、何万件でもテストデータが作れるね。

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