🎓 GAS：反復（くり返し）＋配列を「日本語アルゴリズム → コード」で身につける

GAS（Google Apps Script）を始めたてで、
次につまずきやすいポイントがこのあたりです。

• 同じ処理を何回もくり返したい（反復）
• データをたくさん扱いたい（配列）
• for 文の書き方がよく分からない
• [] や array[i] の意味がごちゃごちゃになる

この記事では、

• 反復（for）と配列のイメージをしっかりつかむ
• 日常生活で絶対にありそうな 5つのサンプルで練習

という流れで進めます。

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1. 反復（くり返し）

「反復」は、
同じ処理を何回も、まとめて自動でやってくれる仕組みです。

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🧠 イメージは「○回くり返す」

日常生活だと、こんな場面です。

• 腕立て伏せを 10回くり返す
• 1ページ目から10ページ目まで 順番に読む
• 1日目〜7日目までの歩数を 順番にチェックする

プログラミングでは、これを for 文で書きます。

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🔁 基本の for 文

for (let i = 0; i < 5; i++) {
  Logger.log(i);
}

読み下し：

• let i = 0;
  → カウンター（数えるための変数）を 0 からスタート
• i < 5;
  → i が 5 未満のあいだ、くり返す（0,1,2,3,4 の5回）
• i++
  → 1回終わるごとに i を 1 ずつ増やす

👉 イメージとしては、

「i を 0 から始めて、4 になるまで 1 ずつ増やしながら、
そのたびに中身 { ... } を実行する」

と覚えればOKです。

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2. 配列（ならべて持つ）

「配列」は、
同じ種類のデータを、1つのまとまりとして並べて持つ箱です。

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📦 日常イメージ

• 買い物リスト
  → ["卵", "牛乳", "パン"]
• 1週間の歩数
  → [8200, 9500, 7000, 12000, 4000, 6000, 8000]
• 好きな飲み物リスト
  → ["コーヒー", "お茶", "水"]

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🔢 配列の基本

const fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"];

Logger.log(fruits[0]);  // りんご
Logger.log(fruits[1]);  // バナナ
Logger.log(fruits[2]);  // みかん

ポイント：

• 配列は [] で作る

• 番号（インデックス）は 0 からスタート

  • 最初の要素：[0]
  • 2番目：[1]

• 要素の数は fruits.length で分かる

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🔁 配列 × 反復

配列は、反復（for）とセットで使う場面が多いです。

const fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"];

for (let i = 0; i < fruits.length; i++) {
  Logger.log(fruits[i]);
}

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3. コメントだけで書く「日本語アルゴリズム」

ここでは、あえて コードを書かずに日本語だけ にします。

「このコメントをヒントに、自分で GAS コードを書いてください」

という使い方を想定しています。

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🧪 サンプル①：1週間の歩数合計を出す（コメント版）

function sumSteps()

// ① 1週間分の歩数を配列で用意する（例：[8200, 9500, 7000, 12000, 4000, 6000, 8000]）
// ② 合計を入れるための変数を 0 で用意する
// ③ 配列の要素を先頭から順番に取り出して、合計に足していく
// ④ 最後に「1週間の合計歩数は ○○ 歩です」と表示する

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🛒 サンプル②：買い物リストを1行ずつ表示（コメント版）

function showShoppingList()

// ① 買いたいものを配列で用意する（例：["卵", "牛乳", "パン"]）
// ② 配列の先頭から順番に1つずつ取り出す
// ③ 取り出したものを Logger.log で表示する（「買うもの：卵」のように）

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🎬 サンプル③：映画3本の合計視聴時間（コメント版）

function movieTime()

// ① 映画ごとの再生時間（分）を配列で用意する（例：[120, 95, 135]）
// ② 合計時間を入れる変数を 0 で用意する
// ③ 配列の要素を順番に足していき、合計時間を計算する
// ④ 合計時間が 300 分以上なら「見すぎ注意！」と表示する
// ⑤ そうでなければ「ちょうどいい映画デー」と表示する

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📚 サンプル④：今日やるタスクを番号付きで表示（コメント版）

function showTasks()

// ① 今日やるタスクを配列で用意する（例：["メールチェック", "資料作成", "ミーティング"]）
// ② 最初のタスクは「1. メールチェック」のように、番号をつけて表示したい
// ③ 配列を先頭から順番に回しながら、
//    「(番号). (タスク名)」の形式で Logger.log に出力する

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📈 サンプル⑤：テストの平均点を出す（コメント版）

function averageScore()

// ① テストの点数を配列で用意する（例：[70, 85, 90, 60]）
// ② 合計点を入れる変数を 0 で用意する
// ③ 配列の要素を順番に足していき、合計点を計算する
// ④ 平均点 = 合計点 ÷ 配列の要素数 で計算する
// ⑤ 平均点が 80 点以上なら「よくできました！」と表示する
// ⑥ そうでなければ「あと少しがんばろう」と表示する

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4. 回答コード（翻訳結果）

ここからは、上記の日本語コメントを
そのまま GASコードに変換した回答例 です。

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🧪 サンプル①：1週間の歩数合計を出す

function sumSteps() {
  const stepsArray = [8200, 9500, 7000, 12000, 4000, 6000, 8000];  // 1週間分
  let total = 0;

  for (let i = 0; i < stepsArray.length; i++) {
    total = total + stepsArray[i];
  }

  Logger.log("1週間の合計歩数は " + total + " 歩です");
}

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🛒 サンプル②：買い物リストを1行ずつ表示

function showShoppingList() {
  const items = ["卵", "牛乳", "パン"];

  for (let i = 0; i < items.length; i++) {
    Logger.log("買うもの：" + items[i]);
  }
}

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🎬 サンプル③：映画3本の合計視聴時間

function movieTime() {
  const times = [120, 95, 135];  // 分
  let total = 0;

  for (let i = 0; i < times.length; i++) {
    total = total + times[i];
  }

  Logger.log("合計視聴時間：" + total + "分");

  if (total >= 300) {
    Logger.log("🎬 見すぎ注意！");
  } else {
    Logger.log("😊 ちょうどいい映画デー");
  }
}

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📚 サンプル④：今日やるタスクを番号付きで表示

function showTasks() {
  const tasks = ["メールチェック", "資料作成", "ミーティング"];

  for (let i = 0; i < tasks.length; i++) {
    const number = i + 1;  // 0スタートなので +1 して表示
    Logger.log(number + ". " + tasks[i]);
  }
}

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📈 サンプル⑤：テストの平均点を出す

function averageScore() {
  const scores = [70, 85, 90, 60];
  let total = 0;

  for (let i = 0; i < scores.length; i++) {
    total = total + scores[i];
  }

  const average = total / scores.length;

  Logger.log("平均点は " + average + " 点です");

  if (average >= 80) {
    Logger.log("📘 よくできました！");
  } else {
    Logger.log("📗 あと少しがんばろう");
  }
}

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5. まとめ

• 反復（for）は「○回くり返す」を自動化するしくみ
• 配列は「同じ種類のデータをならべて持つ箱」
• 配列と for はセットで使う場面が多い
• まずは 日常の数字（歩数・買い物・映画・タスク・点数） を題材にして練習するのがおすすめ

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