はじめに
私はWebデザイナーですが、最近はYouTube用の動画編集が主な業務になっています。
いろいろ気付きもあったので、整理のために以下の項目に沿って簡単にまとめてみます。
- デザインスキルを活かせるところ
- 逆に、うまく活かせなかったところ
- まったく違うスキルが必要なところ
すべて個人の感想なので、軽い気持ちで見てください~。
動画は主にAdobe Premiere Proで編集しています。
💡 デザインスキルを活かせるところ
きれいに見やすくレイアウトできる
必要な要素をどう画面内に収めるか、
どうしたら分かりやすく伝えられるか考えるのは動画でも同じです。
Webと違ってスクロールできるものではないので、
画面サイズの制限は動画の方が強めかもしれません。
動画のテーマに合わせてパーツを作れる
動画で扱うテーマに合わせてテロップベースやフレームを自分で作ることができます。
こういったパーツはフリー素材もたくさんありますが、
自分で作ることができれば動画内で統一感も出しやすくクオリティが高まります。
💭 うまく活かせなかったところ
文字周りの調整にモヤモヤする
フォント選びやカーニングなどはもちろん動画でも活かすことができます。
ただし、Premiereは文字周りの細かい調整が苦手。
できないわけではないですが、Photoshopに慣れているとやりづらさが強いです。
タイトルのような部分は他のソフトで画像として作ってもよいですが、
その他のテロップを一つ一つ調整するのは時間がかかってしまうので、諦めも必要です。
普段カーニングに気をつかっている人ほどモヤモヤすることでしょう……。
ちなみに、シェイプ(図形)のサイズも
きっちり作ろうとすると面倒な仕様なので同じくモヤモヤします。
要素の動きが単調になる
私はCSSアニメーションのようなシンプルな動きに馴染み深かったので、
動くものに対する発想力が足りていないように感じます。
上から下に……小から大に……つい決められたルールに沿って動かしてしまうので
良くも悪くも単調な印象になりがちです。
止まっていることが違和感になる
Webは基本的に止まっていることが前提、補助的に動きを取り入れますが、動画はその逆。
動いていることが前提なので、完全な静止状態が続けば違和感に繋がります。
テロップの出し方や消し方、場面の切り替え方などに工夫が必要です。
写真のように止まっているものを見せたいときは、
ただ少しずつズームするだけでも動いている感じを出せます。
🚨 まったく違うスキルが必要だったところ
時間の設計が難しい
どのタイミングで何を見せるか、
どれくらいの秒数が必要かを考えるのに最初は苦戦しました。
具体的には、テロップを何秒表示すればしっかり読めるか、
セリフとセリフの間の沈黙が何秒あれば聞きやすいか、
見ていて飽きないテンポ感はどのくらいなのかなど。
音に対する知識がなかった
動画にはBGMやSEの要素が加わりますが、
適切なものを選ぶのは難しく、時間もかかります。
また、音源の形式確認やノイズ除去、音量調整などの作業も必要です。
あまり知識がない部分だったので、今でもうまくできている気がしません……。
おわりに
あくまで私個人の話になりますが、
Webデザインの知識や経験が活かせる部分もあれば、
逆に頭を固くしてしまう部分もありました。
動画はWeb以上に、きれいなだけでは通用しないものだと思います。
上には書いていませんが、動画の内容によってはバラエティ的な感覚も必要だったり。
とはいえ、特に情報を分かりやすく伝えるための動画では
デザイナーの視点は強みになっているように思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
どこか一部分でも、何かの参考になれば幸いです。